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カラダはジジイ、頭脳は中2、 そしてココロは3歳児。 アラフィフ?なにそれ?おいしいの?天命なんてちっとも見えて来やしねぇ。 住所:オホーツク圏の 特急列車が止まる街 血液型:典型的なB型。 今宮純ばりのやたらカギカッコの多い文章を中途半端なボケで味付けして綴る厨二病全開なブログ。パクリ過多なのは仕様なのであしからず。 ミシャコンサ7年目。上を目指したいが、主力が次々抜け現実が重く圧し掛かるシビアなシーズン。 エセ硬派路線で更新する予定も、更新頻度はちょっと落ちるかもしれませんがそこんところは大目に見てつかぁさい。 '08.08.27に念願の初参戦を実現。引き分けではあったが厚別の空気を満喫。 ~観戦データ~ '08.08.27 J1第23節 VS ガンバ大阪 3-3△ '09.09.06 J2第38節 VS 愛媛FC 3-2○ '10.09.05 天皇杯2回戦 VS グルージャ盛岡 4-1○ '10.11.23 J2第36節 VS 徳島ヴォルティス 1-0○ '11.12.03 J2第38節 VS FC東京 2-1○ '12.03.10 J1第1節 VS ジュビロ磐田 0-0△ '12.09.08 天皇杯2回戦 VS AC長野パルセイロ 1-1(PK3-5)● '13.03.10 J2第2節 VS 栃木SC 0-1● '13.11.24 J2第42節 VS ギラヴァンツ北九州 0-0△ '14.03.09 J2第2節 VS モンテディオ山形 1-1△ '14.11.23 J2第42節 VS ジュビロ磐田 1-1△ '15.03.15 J2第2節 VS Vファーレン長崎 0-1● '15.11.07 J2第40節 VS 徳島ヴォルティス 2-0○ '16.03.13 J2第3節 VS 愛媛FC 1-1△ '16.05.28 J2第15節① VS レノファ山口 3-1○ '16.11.20 J2第42節 VS ツェーゲン金沢 0-0△ '17.03.11 J1第3節⓶ VS セレッソ大阪 1-1△ '17.07.29 J1第19節⓷ VS 浦和レッズ 2-0○ '17.09.23 J1第27節 VS アルビレックス新潟 2-2△ '17.12.02 J1第34節④ VS サガン鳥栖 3-2○ '18.03.10 J1第3節 VS 清水エスパルス 1-3● '18.09.01 J1第25節⑤ VS ヴィッセル神戸 3-1〇 '18.12.01 J1第34節⑥ VS サンフレッチェ広島 2-2△ '19.03.09 J1第3節⑦ VS 清水エスパルス 5-2〇 '19.05.04 J1第10節 VS ヴィッセル神戸 2-1〇 '19.08.10 J1第22節⑧ VS 浦和レッズ 1-1△ '19.12.07 J1第34節⑨ VS 川崎フロンターレ 1-2● '23.12.03 J1第34節⓾ VS 浦和レッズ 0-2● リンクフリー。コメントもどうぞ! ただし、書き捨てと思われるようなHNでのものや書き殴りと思われる内容のものはスルーおよび削除する可能性が高いのであしからず。名を名乗るのがせめてもの仁義ってもんです。そして、おぢさんは出禁。
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2019年03月23日
>プロレス的ってのもまた違う気がするが… 代表ウィークなのでちょっとしたスタイルチェンジも含めて閑話休題的なトピックを。 Jリーグも25年を超えるといろいろな因縁めいた出来事が起こったりする。最近では琉球を率いていた監督が同じJ2昇格組の鹿児島の監督に就任というなかなかに濃い因縁が生まれた。ちょっと古い話だとそれまで鳥栖の監督を務めていた監督が子飼いの選手まで横浜FCに引っ張っていった赤帽の乱かな。 〇こんなことが拡まったら大変なことだ(sapporo789さん) 浦和サポが去年の厚別での試合で勝利してすすきのへ行こうを大合唱した。これから札幌とのホームゲームで勝った時には…なんてツイートまで出てきてちょっと冗談じゃねーぞということなんだが、個人的には浦和がやるぶんには(ムカつくけど)一応セーフかな、と。 というのは、浦和とは昔から何かと腐れ縁のような関係にあったから。 2000年には同じJ2で鎬を削り共にJ1昇格。コンサで大ブレイクしたエメルソンは後に浦和に移籍した。コンサがJ1とJ2を行ったり来たりする間に浦和は国内はおろかアジアまで制したことからしてクラブの格は言うまでもなく浦和が上。強引にサポの心境を最大公約数的にくくるならコンササポは「今に見てろよ!」、浦和サポにしてみれば「さっぽこごときに!」になるんだと思う。もっとも、「さっぽこごときに!」というのは他のJ1クラブも一様に思ってはいるだろうが(汗)。 数々のワースト記録を作ってしまった12コンサが唯一残したといっていい爪跡。既に史上最速のJ2降格が決まっていたコンサが埼スタで浦和に2-1の勝利で文字通り浦和に“赤っ恥”をかかせた。「浦和 赤っ恥」でググると未だにこの試合の記事が上位に来るほど。 コンサがJ1に復帰するのに4年を要し、浦和にやっとリベンジの機会が訪れた札幌ドームでの試合は都倉が槙野に競り勝ってのヘディングゴールでヒートアップ。その後も都倉と槙野がバチバチにやり合った挙句、槙野はレッドで1発退場。しかも後半開始時にミシャが3枚替えした直後に那須が負傷交代でさらに1人少なくなるという滅多にない波乱の試合展開。コンサがその試合でグダグダだったのはスルーの方向で。 しかも、この試合後にはミシャが解任されただけでなく17シーズンの終了時にはその解任されたミシャが今度は札幌の監督に就任とコンササポでさえ「ウソだろ!?」というニュースが駆け巡った。去年の厚別での試合は浦和サポにしてみれば“リベンジのリベンジ”な舞台だったわけで、溜まりに溜まった鬱憤や怨念といったものを吐き出す絶好の機会だった。 例えばダービーマッチといったわかりやすく因縁が続く例はあっても地理的に離れた位置でここまで連綿と因縁が続くというのはそうそうないと思う。「お前はもう〇んでいる」の断幕ってまだあるのかな?今は何かとうるさいからあっても表には出ないだろうけど…。しかも、意図的に因縁を作ろうと思っていたわけでもないのが不思議な話。 ダービーマッチには試合を盛り上げるために何かと煽りの要素が絡む。ただ、煽りはやり方を間違えるとえてして悪いほうに転がってしまうもの。セレッソの恋人騒動とかね。だが、あの時の“逆・すすきのへ行こう”は心情としては理解できる。同時に「アジアまで制したビッグクラブがJ1じゃまだまだ半人前のウチら相手にそこまでムキにならんでも…」とも思ったけどね。 折しも浦和のホーム開幕戦でコンサは点差以上に圧倒しての勝利。ある意味、今度はミシャがリベンジを果たした。セルビアで生まれ、広島と浦和で育ったミハイロ・ペトロヴィッチが…ってだけでも浦和との腐れ縁が続くのは確実。ミシャが解任されることも当分ないだろうから浦和とのストーリーはさらに厚みや濃度を増していくことは間違いない。幸せな関係なんてキレイなもんじゃないけど(苦笑)、そうした今までの経緯からすれば浦和以外のクラブには余計な茶々を入れてほしくないというのが正直な気持ちである。
コメントOKのブログであればそちらへ出向くorトラックバックをかけるのが筋ではあるんだけど、ネタ的にちと旬を逃した感もあったのでリンクを貼ったうえでエントリーを立ててみるというのを実験的にやってみた。書いていくうちに文章が長くなる傾向もあるので(苦笑)、このスタイルもアリかな。長くなってもなるべく読みやすくしているつもりだけど、どんなもんかねぇ…?
2018年12月30日
>Just like a rolling stone... J1とJ2の違いを端的に表すならJ1は激流、J2は濁流だと思っている。もっとも、前年4位だったクラブが翌年には降格することもあることからJ1も濁流と言えなくもないけど…。ミシャコンサの躍進はいろいろなメディアで紹介されているし、戦術的にもミシャが繋ぎ一辺倒じゃなくて時にはロングボールも織り交ぜるなど若干のアレンジを加えてきているってのは今年のメンツからも窺える。 それとは別に、今のコンサの強みは何だろう?と考えてみるとそれはブレないことにある。それは単にミシャコンサがブレずに攻撃的な姿勢を崩さなかったというだけにとどまらず、ノノ社長がたとえ一時はJ2に落ちてでもとミシャに白羽の矢を立てて堅守で残留という路線から攻めて勝つサッカーに方針転換したこと。強化部もミシャコンサに合いそうな選手を補強し、選手もミシャ式に適応しようと歯を食いしばり、ノノ社長の口車に乗せられたサポもミシャコンサを信じて応援し続けた。 要は今年の4位という成績は現場も会社もサポも みんなが同じ方向を向いてブレることがなかった、まとまっていたからこそ可能にした。 来シーズンへの補強も都倉をセレッソに抜かれたものの、鈴木武蔵が長崎から加わり数字上は都倉のゴール数を埋めることができた。三好は横浜FMに再レンタルされたが、京都から岩崎が加入するしアンデルソン・ロペスも完全移籍なので三好の抜けたシャドーも競争必至。 左サイドは仙台から中野が加わるし、右サイドはルーカス・フェルナンデスが獲得濃厚といつになく獲る動きが早くかつ活発。中野の獲得に関してはノノ社長が報道に上がる前にバラしちゃうあざとさで、他のクラブからすれば汚いなさすが野々村きたないとか言われそうなくらいにイケイケの補強なので勝ち組の1つに数えられそう。 ぶっちゃけ、他所からすれば さっぽこのくせになまいきだというのが偽らざる心境ではないかと思う。 都倉の移籍はかなりショックで、オナイウとか鈴木武蔵あたり獲れればいいけどなあ…とサポが思っていた矢先にすかさずオファーして話をまとめた。FC東京の小川の獲得こそ失敗したものの仙台の中野など「そこ狙うのかよ!」という周到なリストアップで補強している。 孔明さんのブログで剛蔵さんがコメントしているように、一言に補強と言っても“完成品”ではなく磨けば光る素材を集めてきている。駒井や完成品になりつつあるチャナティップなど可能な限り完全移籍させてはいるけどね。それはミシャという素材を活かせる監督がいるからであり、ノノ社長も完成品を抜かれたら育てていくという方針があればこそ。このへんからも現場とフロントとの意思疎通が上手くいっているように思う。 IN&OUTに関して心配なのはベテランとされる選手の契約満了や移籍が多いことと、現状でも薄いとされるCBの補強が未だにないこと。ただ、CBはJ全体でも争奪戦でミシャ式で求められるCBのタスクはやや特殊とされていることもあり敢えて獲らない方向で動いているように思う。継続してユースからCBをトップ昇格させているし、進藤がスタメンをガッチリ確保したことで中村や濱にもチャンスは巡ってくるだろうし。 今年から来季にかけてのキーワードは“加速”とみる。 年齢構成的にもバランスが取れてきたしどうせ即戦力のCBが獲れないなら…と世代交代、大げさに言うなら血の入れ替えを加速させてよりミシャコンサに合った選手を増やしていく。兵藤の移籍は確かに痛い。だが、そろそろベテランに叱ってもらおうってのは卒業せにゃならんのではないか?宮澤は名実共に札幌のバンディエラにふさわしい存在だし、荒野はユース組最年長でもう25歳。 この前のB型会で「今でこそ宮澤は認められているけど叩かれた時期長かったよね」「荒野も同じ道通ってるよね」という話が出た。菅は終盤には高さのないのを狙われていた印象があるが、それでもミシャは我慢して使い続けた。深井さんに代わって出ることの多かった荒野にもそういうところがあるように思う。 世代交代と同時に競争も加速する。中野が入ったことで菅もスタメンの座は安泰ではなくなるだろうし、荒野も中原の復帰で否応なく競争する立場に置かれる。“中原待望論”がどこまでサポの間で盛り上がっているかはわからないけど荒野とはまたタイプの違う中原が加わる。復帰の話はミシャコンサで使えると判断されたから。実際、長崎では活躍していたし状況としてはイーブンに近いと思う。 ハードロックジャパンとのトップパートナー締結などクラブの規模を大きくしていく動きも加速していく。スカパー時代からDAZN時代になってビッグマネーの傾斜配分も加速していく…アカン、ちっともまとまらんわ。ただ、加速に関して言えるのはこちらが思っている以上にノノ社長は加速の度合いを強めているし、思っている以上に周りが激流で加速していかないとあっという間に流されてしまう。一歩一歩踏みしめてってのは必要なことだけど、そればかりに意識を向けてはいられないってことかな。
こっちでも寒波襲来でこれから雪かき。休みは今日で終わりで年末年始はしっかり仕事。今年は転職して更新のペースがかなり鈍ったこともあるけど、もうちょっとカッチリ、キッチリと書き込みたかったかな。B型って凝り性なのよね…。書いている間にルーカス・フェルナンデスの加入も決まったようなのでIN&OUTはひと段落といった感じかな。新しい景色もだけど楽しい時間も増えていったらいいよねってことで…。
2018年04月24日
>今や組長と言えば浦和のあの人… 何を今さらな話ではある。今年もまた厚別開幕ゲームがやってくる。 コンサは札幌ドームと厚別運動公園競技場をホームスタジアムとしている。 で、ふと思う。 クラブの草創期から応援し続けているサポーターは厚別「が」ホームと言うのではないか。 コンサはここから歩んでいった、聖地厚別の時代(ってのはちと大げさだが)を知っていれば 我が家、原点だという意味を込めて厚別「こそ」ホームと言うかも知れない。 一方で、初めての試合をドームで観た方は厚別「も」ホームと思っているのではないか。 …え?オレはどうなんだって?だから厚別「は」って逃げを打ってるでしょ(苦笑)。 別にどっちがいい悪いって話ではなくて、それだけの年月を重ねてきたということ。ドームはドームで天候に左右されないし、何て言うんだろう、厚別にはサッカー(に限った話ではないけど)はやっぱ屋外で光や風を感じながらってのがいいよねっていう喜びを感じさせてくれる。カンカン照りの日にビール片手に…ってのもまたオツなもんだし。 もう10年も経つんだなあ。初めてのコンサの試合は厚別ナイトゲーム。当時の三浦コンサらしからぬ殴り合いの3-3。懐古厨って言わないで欲しいんだけど、やっぱり厚別って何かしら“特別なこと”が起こるってのが多かったのよ。 たまたま参戦した試合では派手な殴り合いだったりダニルソンのドッカンミドルとかを観られたし、謙伍がラストプレーのダイビングヘッドで不敗継続を繋げたとかレ・コン・ビンのワンマンショーとか強風でパントがハーフラインすら超えられないとか。奇跡のVゴール勝ちは改めて言う必要ないでしょw。 聖地厚別に代表される「ホームでは負けない!」という流れはドームが主戦場になっても受け継がれている。ラストプレーで上原の決勝ヘッドで逆転勝ちとか、一昨年の清水戦では都倉が一瞬の隙を衝いてアディショナルタイムに決勝ゴールとか、今年だって既にチャナのヘッドで劇的勝利ってのを拝めたわけだし、ホームゲームでは別の力が働くっていうのは絶対にあると思うし四方田コンサ以降はそれが特に強く現れているように思う。 ホーム開幕戦は当然テンションが上がることは間違いない。ただ、厚別開幕ゲームもまた違う意味でテンションが上がる。「おお、今年もやってきたか!」という感じでワクワクする方はきっと多いと思う。奇しくも今年の厚別開幕ゲームは2つのホームスタジアムを持つクラブ同士の対戦。これは何かの因縁…なんてこたぁあるわきゃないが(苦笑)、お天気がちょっと気がかり。 いずれ新スタジアムができた時には聖地厚別のドラマはもちろん、ドームでの激闘も昔話になってしまうかもしれない。だけど、コンサのホームゲームはいつだってアツいことに変わりはないし、駆けつけるサポーターがアツくするってことも変わらない。 舞台は変わっても、コンサのホームゲームの空気はいつまでも変わらずに。 厚別開幕、いざ出陣。
2017年12月31日
>すまん、クソ長くなった… 2017年のJ1シーズンは勝ち点43の11位で残留。 最終節まで胃がキリキリするギリギリの戦いかと思いきや、2試合を残してのやや余裕を持ってのものだった。何としても残留したい、でも現実は厳しくてまずは残留を争うところまで持ってこないことには始まらない。厳しいのは覚悟の上、だったらサポの力で勝たせてみせる!…というのが多くのコンササポの認識であったかと思う。 地上波中継を通しても感じたことだが、やっぱりJ1は全体的なプレーのレベルが違う。 厳しさがあるのはもちろんだがあらゆる意味で“濃い。” 天の時、地の利、人の和と言われるけれど、選手や監督の頑張り、サポの声援、的確な補強のどれ1つ欠いても残留することはできなかった。それを最も身に沁みて感じることができたのがコンサだと思う。実際、地の利はあったしサポが“創った”わけだしね。6連敗中はボロ負けこそあまりなく現場レベルでもやられっぱなしではないと思っていたけれど、都倉対策が講じられて手詰まり感が出始め現実として連敗していた。 そこへ石川・チャナ・ジェイの“残留三銃士”が颯爽と登場してチームの空気をガラッと変えた。去年も菊地の途中加入が“ピンズド”だったが、今年はそれを遙かに上回る「これぞ補強!」という腹黒強化部長の仕事ぶり。「補強って大事だよな…」というのを最も痛感したのもコンササポと言ってよい。 現場を預かる監督はたまに料理人、シェフに喩えられたりするけど強化部長は何になるんだろう?…バイヤーかな?それとて現場のリクエストに的確に応えられなきゃならないし、(実際には無理したみたいだけど)先立つモノがあっての話だし、補強した選手がチームにフィットしなきゃ意味ないしで、そうした要素がすごくバランスのいい状態だったというのが今年なんだと思う。 そこへノノ社長はミシャ就任というとんでもない“爆弾”をぶっこんできた。 サポが「今年はサプライズないよねー」なんてタカくくってた矢先に。 それは天の時、地の利、人の和のバランスを敢えて壊すようにも映る。 一体感を内外にアピールしてJ2の濁流から這い上がり、J1の激流を凌いだ。にもかかわらず…というのは誰しも思ったことだろう。小さな事からコツコツと…というのも正解なのかも知れないが、そうしなかったのはこのタイミングが勝負の時と踏んだ。甲府や新潟が揃って降格したからというのは後付けだろうが、コツコツ路線ではいつまで経っても追いつけず差を広げられる一方というのはあったんだと思う。 他に理由があるならばノノ社長は“真のリストラ”を目指したのではないか? リストラと聞くと早期退職とか派遣切りといった人身削減、口減らしをついイメージするが、それは本来の意味のリストラ(再構築:restructuring)とは必ずしも一致しない。クビ切りはむしろレイオフ(一時解雇:layoff)のほうが意味的には近いはず。コツコツ積み上げるのを放棄するのではなくて、“歩幅”を大きくしていくということなんだと思う。 ノノ社長は「コンサにはポテンシャルがある」と言う。単純に考えても北海道が頭につくわけだし、乱暴に言うなら北海道丸ごとと1つの都道府県とでは器のデカさ(面積の大きさを問題にしているワケではない)がまるで違う、たとえば東北丸ごととじゃなきゃ同じ土俵に立つことにはならんだろ、と。 去年より早く新千歳空港の利用客が2000万人を突破するなど札幌、ひいては北海道にはさまざまな魅力がある。サッカーは野球と違って既にワールドワイドなスポーツで、日本、Jリーグはアジアの中では抜けた存在でも世界レベルとなるとまだまだ劣る。でも裏を返せば開拓の余地がある。だったら、大きく踏み出してもいいんじゃない? 海外資本や東南アジアのスポンサーだとセレッソ大阪のイメージがある。レッドブル・ジャパンやタイのシンハービールがセレッソ大阪のトップパートナーで先を越された感じとか羨ましさがあるんだけど、コンサが赤城乳業とアジアプロモーションパートナー契約を締結したことは単にカネの雨が降るとかの話だけでなく間口を拡げる、コンサが“触媒”になれる意味でデカい。 お金の話も大事だが、ミシャ招聘の大きな目的の1つに育成組織の再構築があるように思う。アンダー世代を細分化するという話もあったが、トップに安定して選手を送り込むだけでなく生え抜きを根付かせる意味合いが大きいように思う。征也や大伍、奈良といった主軸を担うはずの選手が上のクラブに引っこ抜かれるってんならまだしも、トップ昇格させてきた選手が最近ハマってないような。宮澤が10年在籍しているが、宮澤の場合は本人にコンサを出る気がないので例外と考えた方がいい。それはすごく嬉しいことなのも確かだけど…。 もちろんポジション争いを勝ち抜く、選手自身の努力や頑張りがあるのが前提なんだけど、昇格させたはいいもののいざとなるとどこで使うかがイマイチ定まっていなかったというケースがけっこう多い。愛媛にいる神田とかガンバにレンタルされた中原とか、単に競争に負けたでは片付けられないものがあるように思う。上原の愛媛移籍が示唆に富んでいるというのは言いすぎではないはず。 選手の側としては試合に出てナンボだからそれがコンサでなくてはならないって話ではないが、せっかく育てた選手がコンサで活躍できないってのはちと寂しい。イヤらしい話、ユースに投資している、お金をかけている以上は見返りもキッチリ回収せにゃいかんわけだし。 トップ昇格してからがスタート。それはその通りなんだけど選手の側が自分の居場所を探し、どこで生き残ってメシを食うというのをシビアに考える一方で、クラブの側も育成した選手をトップチームに定着させるサイクルを大きく速く、かつブレさせない。ミシャ招聘が4年契約とされるのもじっくり腰を据えて取り組む思惑があるとみる。 ノノ社長としては競争の機会は与える、だけどそこからは自分次第だよと選手に対してはわりとドライな感じ。レンタル含めた移籍に関しても愛媛や熊本、今年だと水戸とコネクション作りに使っている。そういう意味ではJ2以上にJ1では選手にとってより生存競争が激しくなるし、クラブ側もどんどん選手を供給できる体制が必要で、そのサイクルも自然と速くなる。それ故に余所から引っぱってくるのが難しいCBで進藤がトップチームでポジションを掴めるかはクラブの将来に大きな影響がある。結局、櫛引も名古屋に出してしまうことになったし…。 ともあれ、今年J1残留を果たしたのはホントに大きかった。だが、J1クラブとしてはまだ入口に立ったにすぎない。順位もだし、予算規模でもそうだし、クラブの格という意味でもまだまだだ。今年残留できたからといってもそれだけで周囲がJ1のクラブと認めてくれるワケじゃない。もういい加減エレベータや潜水艦には乗り飽きたので、これからはたとえ低速でもエスカレータに乗りたい。もっとも、「来年はタイトルや!」と欲張りすぎて足下を見失うとホップステップ肉離れになりかねないのでアレだが、転びやしないかと恐る恐る歩くんじゃなくてせめて気持ちだけでも堂々とした歩みでJ1ロードを踏みしめて行こうぜ!ってところかな。
つらつら書いているうちにえらいことになった(汗)。まあ、ネタの需要もなさそうだしいいかな。ミシャコンサに不安がないと言えば嘘になるが、あんまり気にしても仕方ないというか敢えてそのへんは考えないようにしたほうがいいかな、と。今から気苦労してたんじゃ持たないし(笑)。来年は違う意味で我慢することが増えそうだが、ブレずに焦れずにいられるかだと思う。
2017年09月01日
>フリーダムな射手座の猪B… 今日はお休み。 座りすぎだよぉ状態に陥っていたので気晴らしにものすごく長い距離の散歩に出た。 頭をカラッポにしてまっすぐな農道をひたすら歩いていく。 ふと、昨日の日本代表の勝利を思い起こす。 日本代表という存在はコンサがJ2からJ1に上がった今年においてもちょっと別の存在。 J2の上のJ1、その上に代表があるといった特別な存在ってのとはちょっと違って、 コンサが強くなる過程とは別の道というか代表の存在はコンサが歩む道と並行している。 この考えは今も基本的に変わっていないんだけど、 代表の道筋とコンサが歩む道筋は交わらない、無理に交わらなくていいものだと思っていた。 でも、そうじゃない。それぞれの道は並行しながらも接点はあるんだ、と。 今年、コンサはJ2からJ1に上がって高みを目指している。 もっとも、今はまだJ1の激流に飲まれないように必死に両足で立っているって状態だけど、 J1とJ2では代表に対する思い入れというか距離感が全く違ってくるんだな、と。 J2暮らしが長かったせいで「代表?あ、そう。ふーん…」くらいにしか感じなかったのが J1にいると代表に選ばれる選手の巧さとか、なぜ選ばれるのかを感じ取ろうとする。 コンサの選手には彼らと比べて何が足りないのかを考えるようになる。 それは多分にJ1の日程が代表の日程を考慮されているからなんだろうけど…。 クラブの目標は代表が強くなるということと必ずしもイコールではないけれど、選手個人にとっては代表に選ばれることは目標の1つであるはず。それが周り回って「○○ってコンサにいるのか!」って具合にクラブに利益をもたらす。クラブで結果を出すことで選手はその目標に近づけるわけだが、それもこれも…って、これってコンサがJ1にいなきゃならないって理由がまた1つ増えただけじゃねーか。何を回りくどく、キザったらしく書いてるんだろ(汗)。 これもネタが書けない反動なんだろうか…と思ってふと閃いた。 コンサ(クラブ)と代表の2つの道筋だけで考えるからダメなんで コンサと選手の間に選手のレベルアップというもう1本の道があって それが並行しているクラブと代表の距離を近づける、接点を作るってことなんだ、と。 日本は特に代表人気が突出しているせいで代表ありきなところが多分にあるんだけど、 人を引きつける、巻き込んでいく“磁場”は選手やクラブが先にあってほしいよなあ。 まあ、井手口の場合は代表で殊勲のゴールを決めたって枕詞がくるんだろうけど。 …コンサの選手で代表に一番近い選手って誰だろう?
2017年04月14日
>奇しくも同じ第7節とは… 日曜日はホームで川崎フロンターレとの対戦が待っている。 J1での川崎戦は今から5年前に遡るが、この試合は強烈に印象に残っている。 それも悪い意味で、かつトラウマになるレベルで。 4年ぶりにJ1を戦っていた当時の石崎コンサ。勝てそうで勝てないという試合が続く中、前半で2点のリード。「今日こそは勝てる!」と思っていた。だが、結果は後半だけで3失点のまさかの逆転負け。 J1ではいいだけやられまくった石崎コンサ。俗に言う”炭鉱スコア”となったアウェイ鹿島戦の0-7の負け、同じく大量失点となったアウェイG大阪戦の2-7の負けよりも、この川崎戦はJ1の厳しさを思い知らされるという意味で記憶に残る試合であり、僕を構成する9枚ならぬ“僕を構成する9試合”の中に数えられるであろう試合。これはシーズンオフにでもサポで盛り上がりたいネタだけどね。 コンサドーレはJ1を戦えているだろうか? というのはシーズン終了時に過去形として振り返るのが最も自然ではあるんだけど、三浦コンサで昇格した'08シーズン、石崎コンサで昇格した'12シーズンを経て、四方田コンサで昇格したコンサがJ1を戦えているのか、これからもJ1で戦えるのか?それを占う意味で川崎戦はカギになりそうな気がして仕方がないんである。 去年、ホームで圧倒的な強さでJ2を制した四方田コンサ。 ここまでホーム3試合は2勝1分け。FC東京戦の勝利は自信をもたらすと同時に、川崎側にケガ人が多いが故に過信や油断を惹起させかねない危うさも秘めている。まあ、コンサは挑む立場だし三浦コンサと石崎コンサで1年で返り討ちに遭うのを経験しているのだから杞憂ではあると思うが、J1は1発で局面を変えられる選手がレギュラーはおろかサブにもゴロゴロいるというのは肝に銘じておく必要がある。 5年前の試合といえばもう1つ、忘れられない試合がある。それは厚別での神戸戦。2点のビハインドを交代カードを使い切ってやっとこさ追いつきながらも、それが石崎コンサの精一杯だと見透かしたかの如く当時神戸に在籍していた都倉にトドメを刺されるという結末。今はコンサの頼れるストライカーだが、当時はホント都倉が憎たらしくて仕方なかったし、コンサの力のなさを痛感させられた試合でもあった。都倉っていろんな意味で目立つし、いちいち“絵になる”んだよねぇ…。 ググったらその神戸戦でサブ含めて今もコンサに在籍しているのは杉山・宮澤・内村・上原の4人しかいない。様変わりとも言えるし、都合よく考えれば成長したとも言える。その神戸も'12シーズンは勝ち点39を稼ぎながらコンサと一緒にJ2降格ってんだからJ1は本当に厳しい。 …なかなかこれという言葉が見つからないけど、J1は気を抜けないどころか、全力で戦っていてもそれを凌駕してしまうだけの力を持ったクラブが数多くあるのは確か。マリノス戦なんかその最たるものだし、J1はJ2とは何もかもが違うというのを目の当たりにして石崎コンサは「どうすればいいんだ…」と思い悩むうちにシーズンが終わってしまったけど、四方田コンサは“答え”や“道”になることをすぐに見つけることができたということになるのかな。 それが正しいかどうかはシーズンが終わってからわかる…っつーか、それを正解にするためには今年何としても残留しなきゃならないわけで、川崎戦はJ2とは違う意味で“乗り越える”試合となる。乗り越えても視界が大きく開けるということにはならないだろうけど、文字通り“積み上げる”ことができるかが問われるのかな。 ビビらず、驕らず、全力を。そして勝利を。
2016年12月31日
>レバンガ、残り7秒踏ん張れなかったのか!
さて。
御神酒とヱビスが入ったアタマでぼんやり考えるに、
コンサは“分岐点”に差し掛かっているのかな、と。
クラブ20周年ということで“区切り”がつくのは確かなんだけど、スカパーからDAZNへ、衛星中継からネット配信へと視聴スタイルも変化する。JリーグとしてもJ1に重点的にマネー配分していくということで国内だけでなく国外、アジアへと視野を広げ、視点を変えていく流れにある中でコンサがJ1のステージに立つ。
これは単に選手個々や試合のレベルの高さが求められるというだけではなく、「このタイミングで(J1に)いなきゃいけない!」って時にJ1にいられることは僕らが思っている以上に重要で、J1に居続けなきゃならないというのが僕らが思っている以上にクラブにとって必要不可欠なミッションである。そんなことを思うんである。
折しも、鹿島がクラブW杯で存在感を示して、日本にも原石、あるいは掘り出し物があるというのを世界に知らしめた。だが、その鹿島でさえアジアの覇権を獲れたわけではない。まあ、ペドロ・ジュニオールを神戸から獲得して、その足がかりはそれなりに掴めたのかなとは思うけど…。
鹿島とコンサの間には大きな差がある。それは間違いない。ただ、それは大半のJ1クラブがそう思っているだろうし、現実として差はあるだろう。コンサがJ1でどこまで戦えるかはサポの声援ももちろん必要なんだけど、補強がどこまでできるかに大きくかかっている。
増川の長期離脱が確定している中にあって、なかなか守備の補強がままならないのはどうしたって不安が先に立つんだけど、天皇杯でマリノスが負けたことで俊輔の磐田移籍報道など“マリノス・ショック”が移籍市場に激震と混乱を産み始めている。それは5年前と違ってコンサだけが安牌になってしまうことを避けることにもなり、残留への道筋が多少なりとも開けてくるということでもある。
カネがなければ勝てないというのは現実としてある一方で、今年J2降格の憂き目を見た名古屋や大宮のようにカネがあるクラブであっても使い方を間違えればJ2に落ちる。J1においては決してカネがあるとは言い難い甲府が生き残っているのだから術はあるはずだ。
…なーんか、まとまらないな。
今年はホームゲームを初めて3試合観ることができた。来年はJ1。個人的な目標としては今の仕事の環境が変わらないという前提に立てば土曜開催の方が参戦には都合がいいので何とかして5試合参戦を目標にしたい。できればシーチケのお布施も視野に入れたいけど参戦回数を優先させるならそこまでは無理かな。シーチケのお金で少なくとも2戦は行けるしねぇ…。
まあ、来年の3月12日にはおすましファイナルがあるのでこの週のツアーは決定済み。11日土曜日はホーム開幕戦の公算が大きそうなのでいろんな意味で史上最大のツアーになりそう。というわけで、やるべきことはひとえに軍資金の確保。
…え?ネタ?気が向いたらやるってことで。
2016年04月26日
>…で合ってるよね? 2007年の4月24日にブログを始めて、早いものでもう足かけ9年。気がつけば10年目に突入。 最初は日記代わりにいろんなことを書いていたけど、コンサドーレの公式サイトにあるサポーターズブログなのだからとコンサの濃度を上げ始め、戦術などで硬派なブログを目指すはずが、何をどう間違ったのかスズメのコンビが登場して気がつけば380度ベクトルがズレてしまい何が何やら…といういろんな意味で独自路線を突っ走っている現状。まあ、こんなふざけた路線をマネする人が出て来るとも思えないのである意味存在感はあるのかもしれんけど…(汗)。 くーさんのエントリーやMasaMaruさんのエントリーを読んでいると、 コンサが強い、勝つってことももちろん大事だけど、 「(試合が)面白いかどうか」ってのもけっこう大事な要素だよなと思ったりして。 勝っているから上位にいる、上位にいるから強い(というイメージがつく)。それはそれで必要なことで勝たなければJ1昇格はできないんだけど、観ていて楽しい、面白いと思えなければ熱量が増えない、コンサの“輪”が大きくなっていかないというか…。同じ1-0の勝利でも岡山戦とセレッソ戦ではどっちが面白かった?楽しかった?って話で。 NHKのニュース映像でもゴールの瞬間は観客総立ちで最高潮に盛り上がっていた。セレッソ戦はコンサが強かったというよりは「(ハラハラドキドキだったけど)面白い試合だった」と感じた人が多かったんじゃないかなあ。そう考えると多くの人が来てドームの雰囲気もかなり良かった中でのあの試合は「(面白かったから)コンサの試合をまた見に来ようかな」と思う人が増えたんじゃないかとも思うわけで。 僕の初観戦は08年のガンバ戦@厚別。結果は3-3のドローだったけど白熱した試合だったし、勝利を目指して精一杯戦う姿を感じ取ることができた。ただ、僕はコンサに興味や関心があったからドローでもまた観に来ようと思うことができたけど、あまり関心を持っていない人を振り向かせるには勝つことが必要で、それによって面白い、楽しいと感じることができるんだと思う。野球はたとえば中田のホームランはすごかったねとか部分的に感動できたりするけど、サッカーの試合はなかなかそれは難しいし。だからこそ勝てたことが大きかった。伝統芸を何度も目の当たりにした立場からすると1試合だけじゃとても安心できないんだけど、それでも「行けるんじゃない?」って空気は作れただろうし。 もっとも、楽しみ方は様々。1人の選手だけに注目して観るというのもアリだし、じっくりまったり試合の行方を想像しながらってのも、ゴール裏に行って歌う、爆心地で飛び跳ねるってのももちろんアリ。美味しいものを食べにという目的でチケットを買うのだってアリだ。厚別は火の問題さえクリアできれば普段あまりお目にかかれないグルメなんて企画できそうな気もするけど…。試合中に限らず、試合の後のコンサ談義に花を咲かせることだって楽しみにできる。 教えるとまでは言わないまでも、サポの側がいちげんさんにこんな楽しみ方があるよと提案することで輪を大きくしていけたらと思う。選手達は1試合1試合が勝負で否が応でも“査定”の対象になるけど、楽しい、面白い空間を“創る”のは選手だけに限らないし、観客が能動的に関われるかどうかってのも大きく左右されるはずだから。それこそ“劇場”やライブのノリだよね。 …何だか話が脱線しちゃったなあ。 僕がブログを続けることができたのもやっぱり面白い、楽しいと思えるから。自己満足ってのも多分にあるんだけどね…。更新の頻度もかなり落ちてきてはいるけど、You'll never walk aloneで誰かが読んでくれているだろうと思いつつ続けて行けたらと思う。どんどんマニアックになってるとかカルトに走ってるっていうツッコミはナシの方向で。そんなわけで、今後ともひとつヨロシク。…そろそろCSBAの総会でも開きますか?
2016年01月16日
>3月13日の宿はとりあえず抑えた。12日、どうするかな…。休みが取れるかが問題だが。 ○2016シーズン キャプテン・副キャプテン決定のお知らせ 「やっと来たか!」という思いである。 かつて石さんが宮澤を天才と評していた。ただ、その天才ぶりは0か100かというものではなかったので傍目にはわかりにくいものだった。むしろ地味、いるかいないかわからないといったような感じで何でもそこそここなすわりには存在感が薄い、器用貧乏というイメージが強かった。だから、天才というよりは秀才といった方が近いのだろう。もっとも、オレもひとりショムニとかひとり苦情処理係なんてキャッチフレーズをつけていたわけだが…。 運が良いというのとは違うんだろうけど、巡り合わせの良さというのはあったのだろう。大伍が三浦コンサ時代の'07年にブラジル留学から急遽秘密兵器として呼び戻されセンセーショナルなデビュー戦を飾り、その後大伍はフル代表に選ばれるまでになった。もちろん、指揮官だけが偉いというワケじゃなく本人の努力がなければダメなんだけど、ずっとFWのままだったら今の宮澤が果たしてあっただろうかとも思う。 石崎コンサではなかなか器用貧乏から抜け出せなかったが、財前コンサやバルさんコンサを経て宮澤は“いるのが当たり前”な選手に成長した。監督が代わっても常にスタメンで居続けられるというのは並大抵なことではない。無事これ名馬というのは必ずしも褒め言葉にはならないけど、無事でいることだって立派な能力。光る能力がありながらケガでコンサを去ることになった古田だっているわけだし…。真にスペシャルな選手は監督が誰であろうと起用されるものだというのはちとひいき目が入り過ぎかな(苦笑)。 #10は誰にでも与えられるものではなく、 それ相応の資質や能力を持った選手がつけなければならないもの。 と同時に、ぶっちゃけ“似合う選手”でなければ説得力を持たない。 宮澤の前はクライトン、その前はダヴィだった。クライトンもダヴィも能力が高い選手であったことは確かだが、同時に外国人選手が#10をつけるのはどこかしっくりこないというか寂しいものがあって。あのクライトンが俺の後は宮澤だと評価した話もあるし、資質には疑いがなかったのだろう。クラブ側もその期待を込めて#10を与えただろうし。 去年の宮澤のゴールはどのゴールも「うまい!」と言える質の高いものばかりだった。ただ、説得力という点では「(上のカテゴリーに移籍しなくても)コンサで成長できる」と自ら発言したことに大きな意味があると思う。今までもそう思っていたのかも知れないけど、自らそう言える自信や確信が持てた、手応えを掴んだからこそだろう。 征也や大伍といった本来であればコンサを背負って立つはずの選手を泣く泣く手放すも、回り道の末にコンサの核とも言うべき選手が#10を背負う。いや、前から背負っていたんだけど(汗)、あるべき場所にあるべきものが戻ってきた、コンサの一選手、ではなくコンサを背負って立つ選手が#10とキャプテンマークを一緒に身にまとう。宮澤の選手としての存在感と#10が完全にシンクロしたという感じかな。 もっとも、“真打”はあくまで次のステップへのスタートライン。大看板や一枚看板への道は遠い。でも、そうした自覚は持っていることだろうから、あとはサポを含めて周りが支えていければと思う。 キャプテンマークの 赤黒10番 見た目も生まれも 伊達男 …少しだけネタを振りつつ締めることにする。
2015年12月29日
今日から大晦日まで深夜勤なので文章にできるのはおそらく今日が最後。 ということで、今年の雑感をつらつらと書いていこうかなと。 数字を拾っていくとホームの戦績は財前コンサからジリ貧で、ホームで8勝しかできないチームがJ1昇格などちゃんちゃらおかしいっていうなかなかにヘコむ現実があったりで。そのあたりは福岡の昇格と絡めてネタにしたかったが、来季の陣容が出揃う開幕直前に形にできれば。まあ、数字遊びをして思ったのは守備の整備で浮上できるというのはあるにせよ、それだけでは愛媛や長崎の位置まで来るのが精いっぱいでそこから上へは行けない、悪くないではもはやプレーオフ圏内に入ることすら難しくなっているのが今のJ2なのだな、と。もちろん、その位置まで来ることだって決して簡単な話ではないんだけどね。磐田の外国人がめざましい活躍をしたこともあって個の能力にフォーカスを当ててそうしたところを補強するっていう戦略は正解だと思う。 砂川の引退も寂しい話ではあるが、語弊があるかも知れないけど砂川に関しては“ワガママ”を許された選手であると思う。ちょっと話が飛ぶが、戦力外通告という言葉は嫌いである。フットボール選手のシーズン途中の移籍は引き抜きであったり出場機会を求めてのものだし、契約満了というのは能力が低い故にクビというケースだけではないからだ。コンサでいえば'12シーズン終了時の山本真希のように残したくても残せない(であろう)こともある。むしろ今年のコンサ、特にナザリトがそうだが能力が高くてもチームに合う合わないという場合だってある。もっとも、チームに合った選手を獲得するのがフロントの仕事だし選手の側でも合わせる必要があるのもまた事実だが…。 プロスポーツ選手が自らの進退を自ら決めることができるというのはごく一握り。四方田コンサになってからも砂川は戦力として期待されていたはず。それでも一選手としてやりきりたいという彼自身の願いを叶えるためには移籍の道を選ぶしかなかった。とはいえ、それも他のクラブからオファーがあっての話。そんなワガママを通した、通せたというのはチームに貢献してきた証であり同時にコンサの外からも評価されていたということでもある。かつてはスナバウアーばかりだったのに、13年の山形戦や14年の磐田戦では見事なFKを決めるなど、年齢を重ねて肉体的な衰えが避けられなくても選手として成長することに限りはないのだというのを目に見える形で“魅せて”くれた。 BS1のスポーツイノベーションという番組の中で。49ersの本拠地であるリーバイススタジアムとレイヴンズの本拠地であるM&Tバンクスタジアムが紹介されていた。ちなみにリーバイススタジアムは来年2月のスーパーボウルの開催地。リーバイススタジアムは専用アプリでチケットレスで入場できるのはもちろん、座席への道案内や座ったままで飲食物のデリバリーもできるしリプレイ機能もある。M&TバンクスタジアムではfreeDといわれる最新の映像技術を用いて360度から映像を収集して立体化するといった試みがなされている。 専用スタが欲しい!というのはコンササポに限らず多くのJリーグのサポの願い。まあ、札幌ドームを使えるコンサはよそからすれば「贅沢だ!」と文句の1つも出るかもしれんけど…。ノノ社長も新スタジアムに関しては2万人のハコで“専用スタ”にこだわらず多くの人が集まる場所というのを想定しているようだ(→こちら)。新スタジアムに関しては既にscaさんが提案しているが(→こちら)サッカー(だけにしか使えない)専用スタは現実的ではないと思っている。 いずれにしても痛感したのは大型補強をするにしても新スタジアムを作るにしてもお金が必要であるという現実があり、コンサがお金を稼ぐ、コンサにお金が集まるようにするにはコンサが会社としてもクラブとしてもより大きくならなければならないということ。サポは打てば響くという関係は築けてもコンサの外にいる人はそうではない。 大きな太鼓なら遠くまで響かせることができるけど小さな太鼓ではできない。 でも、大きな太鼓でも皮をきちんと張っていないと良い音は鳴らない。 例えとしては微妙だけど、メディア戦略は良い音を鳴らす環境作りであると捉えている。プロスポーツである以上勝ち負けは当然ついて回るんだけど、サッカーを生で観る楽しさってのは1度“当たり”を引けば何度でも行きたくなる魅力があるのは間違いない。ましてやドームなら基本的に雨風関係ないしね。当たりというのが100%勝利を意味するとは限らないけど、その意味において1つ1つの試合が常にシビアに査定されるしそういう緊張感を持って選手は全力を尽くして欲しい。観客が良い体験をすることで観客にとどまらずに参加する側に回る、ノノ社長が言うところのパートナーを増やすことに繋がるはず。 いちげんさんに“響かせる”ために何ができるのか。 勝つことももちろん大事だが、来季はそうした観点を増やせたらいいなと思う。
2015年09月22日
ショッキングな福岡戦の負け試合の直後に厚別開幕ってのは
何かこう運命めいたものを感じてしまうのはなぜなのか?
今は初めてのコンサの試合を観たのがドームって方も多いと思うが、
やはり厚別は特別な場所であると同時に原点である。
そう感じるサポーターは多いと信じる。
なぜ勝利を目指すのか?なぜコンサを応援するのか?なぜともに戦うのか?
その問いに改めて向き合い、再び答えを出す時なのかもしれない。
そう思わせる何かが厚別にはある。それこそが聖地といわれる所以なのだろう。
“12人目”はたとえGW真っ盛りの金沢でも足を運ぶ。舞台装置ってのはアレだが、
“12番目”の選手、味方となる濃度や密度はやはり厚別に分がある。
秋風の中での厚別開幕。さあ、行こう。共に戦い勝利を掴もう。
2014年12月31日
>奈良とJ.J.ワットがどこかカブるんだよねぇ… J.J.ワットのバケモノぶりはハンパないし、今年はあろう事か二刀流までやっちゃうんだもんなぁ。 2014年もいよいよ今日が最後。 本来ならネタをブチかますところなんだけど、どうにもこうにも形にならなかった。 サイコロトーク風にオムニバスっぽくやる手もあったけど結局オチがつかないので諦めた。 今年のコンサは成績面では振るわなかったもののノノ社長体制下での本格始動ということもあってかクラブを取り巻く空気がかなり変わった、いわば“ノノカラー”が色濃くなった1年だったように思う。今年特に思ったのは クラブの価値って何だろう? プロサッカークラブである以上は本業であるJリーグで良い成績を収めることが最も重要。それは間違いない。だが、試合に勝つことが全てなのか?サッカーが強けりゃそれでいいのか?ってことになると必ずしもYESとは言えなくなってくる。 当たり前の話だがコンサドーレ札幌は札幌にある。札幌は北海道にある。北海道は日本にある。案外、ここを見落としているんじゃないか?コンサドーレを知ることで札幌を知ってもらうという観点が必要なんじゃないか?そうすることでつながりや広がりをもっとたくさん作ることができる。 今年は主にビジネス、お金の面でそうしたことを考えるようになったんだけど、たとえば日本代表の岡崎が所属するマインツにしたってマインツがドイツの地図上でどこにあるかわからなくてもサッカー(あるいは日本代表である岡崎)を通じてマインツという地名やサッカークラブがあることは知っている。それと同じ事をコンサドーレ札幌で可能にすることができればこれは面白いことになるじゃないか、と。 野球は基本的には日本国内でしか知名度は上がらない、国内でしか盛り上がらないのに対してサッカーはワールドワイド。アメリカ人が日本のプロ野球を見に来るなんてのは極東のスカウト担当くらいのもんでしょ?かつてセリエAのジェノアやペルージャが一躍有名になったように海外からコンサが注目されて試合を観に行ってみようかなんてブームが沸き起こることになるかもしれない。実際、Jリーグ全体としても東南アジア戦略に動いているわけだし。 試合そのものは野球にしろサッカーにしろ有料放送で視聴することは可能。だけど、実際にスタジアムに足を運んでみようとか、その街に行ってみようという引力や磁力となるとサッカーの方がそうした魅力に満ちていると思う。MLBでもヤンキースとかドジャースとか大都市なら遜色ないだろうけどね。ビジネス、商売、お金の面がどうしても強くなってしまうんだけど「誰を相手にするか?」という視点で考えるとコンサはやっぱり面白い。もちろん、足下である地元を忘れてもらっては困るけど…。 選手に対してサッカー馬鹿では困るよというのは常々ノノ社長が言ってきたこと。サポーターの側もたまには“昇格馬鹿”から外れてみたっていいじゃない。まあ、メインディッシュである試合があんまりショボいようだと文句のひとつもつけにゃならんけど今は仕込みが始まったばかり。稲本の加入は嬉しいし、奈良の移籍は仕方ないなとも思う。レンタルでってのが中途半端というか隔靴掻痒な感じはあるけどね。大伍や征也を出してしまったことを思えば何てことない。上がれない方が悪いんだから。 さて、2015年は何が待っているのかな?ホーム開幕戦が濃厚な3月15日はたぶん当日移動。来年は何とかして開幕戦と最終戦以外にもう1試合くらいは参戦したい。いくらブログでゴタク並べたところで実際にスタジアムに足を運ぶ生観戦にはどうしたってかなわない。うん、ネット上じゃなくて実際に人と会わないとやっぱダメだわ。 来年はどれだけの出会いがあるのかを楽しみに、ということで…。
2014年12月03日
>いくら何でもこれは荒らされすぎでしょうよ! 何事かと思った。サポーターズブログの荒らされ様がハンパない。今までもコンサに関係ないアフィリエイト目的とおぼしきブログが出ては消え出ては消えといたちごっこ状態だったが、さすがにこうも連続投稿を許すようでは管理している側に文句の一つも言いたくなる。 かつて横浜FCの公式HP内にコンサのオフィシャルブログ(およびサポーターズブログ)と同じ性格のコミュニティがあったよなあと思って覗いてみたが、今はそのようなものはなさそうだった。「横浜FC ブログ」で検索かけてみたけど、現在横浜FCオフィシャルブログというのはAmeba内にクラブの公的な広報ブログとして存在している模様。 webossさんはスポーツナビブログ(→こちら)も管理しているが、こちらではコンサのサポーターズブログのような荒らしに遭っている様子はない。スポーツナビブログは文字通りあらゆるスポーツに関してのブログが集まり規模も違うのでそれだけ対策も講じられているんだと思う。ちなみにスポーツナビにも別HNでブログを開設しているが(今はすっかり放置状態だけどね…)、投稿前のスパム認定もきちんとしているし、コメント管理に至ってはコンサのサポーターズブログより遙かに厳しい。 nakanoさんもご自身のブログ上で危惧しているが(→こちら)、とりあえず現時点での疑問は ①HFCはwebossさんに管理を投げっぱなしなのか?荒らされている現状は把握しているのか? ②同じ管理会社なのにスポーツナビブログとコンサドーレのサポーターズブログが 同じサービスではない(少なくとも無関係なブログを載せないという対策を取らない) のはなぜなのか? 今は選手個人でもブログを開設しているし、ツイッターのアカウントも持っているからそこへ誘導するというのは理にかなっている。webossさんの側にマンパワーをこれ以上割けないという事情もあるのかも知れないけど、あまりにもサポーターズブログの管理がお粗末。コメントのやりとりから荒らしや炎上に発展して嫌気が差すならまだしも、システム側に問題があってサポーターズブログからコンササポが1人2人と去ってしまうとか、サポーターになってくれるかも知れない人たちを遠ざけるというのは何とももったいない話。 横浜FCさんの事情はわからないので何とも言いようがないけど、対策が講じられないままに自然消滅したとかだったら悲しすぎる。コンサドーレのサポーターズブログにどれほどの価値があるかはちょっと想像がつかないけど、アフィリエイト目的のブログがはびこるのはそうするメリットがあるからやるわけで。 サッカーブログ村とか他にもコミュニティはあるんだし、他のコミュニティに逃げられたら損をするのは結局クラブじゃなかろうか?僕がここにブログを開設したのも(そして今まで何とか更新を続けられているのも)公式HPの中に存在することが理由としては最も大きい。入り口として一番目に付きやすいし、とっかかりという意味では公式という“信用”は僕に限らず思いの外大きいはず。 公式を謳う以上はサポーターズブログでもルーズな対応はして欲しくない。 そう切に願う。
2014年12月01日
>2012マフラーってカッコいいよね? gekiteiさんのブログを読んでコメントしようと思ったけど、 長くなりそうだったので改めてエントリーを立てた次第。 確かに山下がコンサからセレッソに復帰すると決まったときはやりきれなさを自分のブログで吐露もした(→こちら)。他人の不幸は蜜の味でクラブ全体としてセレッソをネタにすることはあっても山下個人に向かってザマーミロってのはちょっとなあ。降格は何も山下だけの責任じゃないし、端から見れば迷走した挙げ句ってことになるし。山下に対しては「つらいだろうな…」という思いが先であって、からかうとかイジる気にはなれない。 山下の名前が出てきたときに「逆の立場だったら…」というのをふと思った。山下はコンサからすると古巣に出て行かれた(戻られた)格好。だが、コンサとしてもその逆のケース、古巣に戻ってきたケースがある。そう、謙伍だ。謙伍は石崎コンサでは生き残ることができず愛媛に新天地を求めた。キツい恩返しゴールも喰らった。謙伍は愛媛で必要とされる選手であったはずだし、財前コンサとしても必要な選手だったからオファーをして謙伍もそれに応えてコンサへ戻ってきた。今なら山下が古巣に復帰したのも納得というか、無理なく受け入れられる自分がいる。と同時にJ1は自らの降格を避けるべく安全牌を作りに情け容赦なく引き抜きかける恐ろしいところだというのもわかった。徳島が柴崎ぶっこ抜かれてひどい目に遭ってるしね。 さて、後悔というほどのことでもないけど、 磐田戦@ドームでやっておけばよかったと思うことがひとつある。 それはジュビサポさんと握手をすること。 ドームへの道すがらジュビサポさんにも会ったし、モスバーガーの前の階段のところでも数人のジュビサポさんを目にしたのだが、「ようこそ札幌へ!」と声をかけて互いの健闘を誓うくらいのことはしてもよかったのかなあ、と。まあ、唐突に声をかけても怪しまれるだけだと躊躇して結局はやめたんだけど…。ひとつ心がけておきたいのは試合の前か後かとかではなく、ホームとかアウェイとかでもなく、それぞれの置かれた状況とかに関係なく、どんな状況であっても握手できる関係でありたいということ。 今ジュビサポさんはさぞかしつらい思いをしていると思うし、今日の試合は忘れようったって忘れることができないだろう。むしろ忘れてはならない。もし自分がジュビサポであの場にいたとして、勝利に沸き返るモンテサポに会ったとしたら?悔しくて悔しくて仕方ないのをグッとこらえて「おめでとう」のひと言と共に握手をしたい。何を言ったところで負け惜しみにしかならないかもしれないけど、せめて「次も勝て!」「来年追いつくから待っていてくれ!」と意地を張りたい。できることならユニ交換は無理でもタオマフ交換をして勝利を称えたい。 今年はアウェイ参戦はかなわなかったけど、もし来年アウェイ参戦できるなら対戦チームのサポーターと握手をしてみたい。もちろん、ホームゲームで対戦チームのサポーターにお会いしたときでも。勝ったとしても威張らずに、負けたとしても僻まずに握手ができたらと思う。ヘタな煽り入れるだけじゃ芸がないし、何よりカッコ悪い。みっともないよ。 場外戦はほどほどに。試合はアツく応援し、試合終わればノーサイドでガッチリ握手。 そうなれたらいいなと思う。
2014年05月30日
>武者震いがするのぅ! さて、今年も厚別での開幕がやってくる。 今年の厚別では4試合と大幅減。かつて聖地といわれた厚別。でも、近い将来この厚別が、厚別での試合が、そして聖地とされた数々のエピソードも“昔話”になってしまうのだろう。時代の流れといえばそれまでだけど、ちょっと淋しいものがある。 ドームに比べればアクセスだって良くはない。大谷地駅からなんだ坂こんだ坂を歩いてやっと辿り着く。肝心のスタジアムだって電光掲示板すら申し訳程度のものでぶっちゃけ貧相、オンボロの部類に入る。けれど、コンサはここから歩みを始めたということに変わりはない。厚別の開幕戦はそこで試合が組まれる限り身が引き締まる、少なくとも厚別で試合を観た経験のあるサポにはふんどしを締め直す、気合いを入れ直す試合であることと思う。 オールドファンであればバルデス3連発、GKディドの攻撃参加、ウィルのPKなどになるだろうが、僕がここでブログを書き始めて印象に残っているのはダヴィのファニーゴール、謙伍の執念のダイビングヘッド(これで厚別の不敗が継続した!)、初参戦したガンバ戦ではダヴィ・クライトン・アンデルソンの揃い踏みで退場になったクライトンがユニを脱いだ時の上半身を見て「すげぇ身体してるな…」と嘆息したり、愛媛戦ではダニルソンのドッカンミドルに驚愕したりと、厚別の試合では“何か特別なこと”が起こっていたように思う。福岡戦に限ってもカズゥの超ロングシュートがあったり、去年も荒野と三上が躍動したし。 選手は厚別だからと意識して特別なことをやってやろうと思っているわけではないだろう。ホームだろうがアウェイだろうが目の前の試合で常に勝つつもりで全力を尽くしているのであって、それがたまたま厚別で起こった、印象に残ったというのが本当のところだと思う。けど、何か目に見えないものが作用するというか、その“何か”が時には奇跡と言えるようなドラマを生む。 年1レベルでしか行かないから比較のしようもないけど、 厚別独特のものがあるとするなら距離の近さ、一体感なのかな。 物理的な距離はそれほど変わらないと思うんだけど、サポと選手がお互いに緊張感を持っていて相互に作用するというか、カッチリ感があるというか…。ドームって屋内だからフットボールをするって観点からするとどこか不健康に思っちゃう自分がいるんだよねぇ。このあたりは専用スタには敵わないよなあと思わされてしまうんだが。僕は試合中は飲まないけど、ピーカンの空の下でビール片手にってのもオツなもんだぜ、なんてのもまた観戦の醍醐味だろうし。 厚別開幕は原点回帰であると同時にホームゲームの意味を噛みしめる、 「ホームゲームって何?」という問いに改めて向き合う一時なのかもしれない。 かつて、厚別では不敗神話があった。でも、それに寄りかかっていてはダメ。チームは毎年メンツが入れ替わるし、状況も異なる。今は今の戦いがある。明日の福岡戦は城後が出場停止とはいえ、それは必ずしも有利に働かない。相手がどうとか関係なく、自分たちの戦い方を貫いていくことが大事。 さあ、開幕だ。
2013年12月03日
いきなり大上段に構えて何言い出すんだこのスットコドッコイ! …っていうツッコミがあろうかとは思うが、まあ落ち着いておくんなせぇ。 あくまで遠隔地に住んでいて、たまにしか試合を見に行けない立場としての戯言、あくまで僕の場合はっていう枕詞がついている前提で話を進めていくんで。スタジアムは戦いの場である、サポは12番目の選手っていうのは多少なりとも認識しているつもりだし、それを少しでも示す意味でも参戦時はアタマにバンダナ巻くデコバンスタイルで形から入っているわけで…。 基本的に参戦の時は日帰りでは日程を組まない。物理的に日帰りが不可能な場合が多いというのが大きな理由なんだけど、それと同じくらいに参戦だけでは勿体ない、どうせ札幌に出てくるなら参戦以外の楽しみがなければ損だというのが理由としてある。イヤらしい話、参戦時には足代、宿代、メシ代…とそれなりに出るものが出ていく。1回の参戦時にチケット以外で\15,000はかかってしまう。本州からの飛行機往復からすりゃ安い方だけど。となると、お金をフルに生かしきりたいっていう心理はどうしたって働く。 まあ、試合の勝ち負けはやってみなきゃわかんない、ハズレを引いた時のリスクマネージメントみたいなのもあるんだけど(苦笑)。幸いにしてハズレを引いたと思える試合は去年の天皇杯くらいで、それとて負けることがこんなにヘコむんだっていう貴重な経験になったんだけど。あの試合で「ああ、オレはゴール裏、少なくとも爆心地に行っちゃいけない人間なんだな」って改めて思ったんだけどそれはまた別の話。 参戦が年に2,3回になる以上どうしてもどこか引いた目で見てしまう、どんなに思い入れを強くしたところでシーチケ持ちでホームゲームは当然観に行くぜっていう方には敵わないというのはある。それは必ずしも悪いことじゃないと思ってるし、間隔が空くことで新たな発見だったり驚きがあったりもするからそれはそれでいいのかなとも思う。もっとも、ドーム参戦時には階段を上り下りするたびに「オレって運動不足…」とヘコんでばかりなのがお約束だったりするんだが(汗)。 自分が観に行った試合で負けるのはカンベンってのが人情だけど、勝負事である以上こっちが強制できるワケじゃない。現場はいつだって勝つために全力尽くそうとしてるんだし、それを少しでも手伝えるようにするのがサポだとも思うし。試合前の、そして試合中のワクワクやドキドキ、たまにハラハラを味わうために、そして試合後にはハイタッチできたらいいよねっていう希望や妄想のために汗水垂らして働く、ツアーを組む。やらかしだったりアクシデントだったりもたまにあるけど、参戦はそれ含めての観光。だったら丸ごと楽しもうよ、と。 今年はホーム開幕戦&最終戦に参戦できた。来年はもうちょい回数を増やせれば。ブログでクダ巻くより数多くのサポに出会ってあーだこーだ言い合う方が面白いんですよ、絶対に。もしくははじめてのアウェイ参戦ですったもんだのズンドコ珍道中ってのもいいかも(←やらかすの前提かよ!)。…あ、素直にレジャーって書けばよかったんだ。 でも、サポの端くれであってもレジャーっていう視点は無くしちゃいけないよねとは思う。アウェイ遠征であれば試合を観に行きつつも観光とかグルメというのはどこのクラブのサポでもあること。コンサの場合はサポが札幌近郊以外にも沢山いて、ホームゲームにコンササポが駆けつける場合でも観光の要素を持っているのがコンサならではの特殊な事情としてあると思う。 だから、戦いの場ってのが強くなりすぎると先鋭的になって多くの人を巻き込めなくなるし、レジャーの1つとしての魅力も薄れてしまう。敢えて言うなら「たかがサッカーの試合じゃん、あんまり力入れすぎないようにしようぜ」ってところかな。裾野を広げておこうというか、何かしらの緩さは残しておこうというか…。 …何だか年末のオーラスに書くべきことだったかもと思えてきた(汗)。
2013年10月25日
…というのが表現として適当なのかはちょいと微妙ではあるんだが。 ○コンサドーレ札幌 チームスポンサー「住友商事 株式会社 メディア事業本部」様 2013シーズン新規決定のお知らせ ○万世閣ホテルズ コンサドーレ札幌応援企画!『サッカーを観て、お得に温泉へ行こう!』のお知らせ 「レ・コン・ビンフィーバーがここまでの大事になろうとは…」というのがコンサ内外に共通した思いであろうかと察する。大事というよりは予想以上のナナメ上な事態に転がっていったというのがより適当だろうけど、どちらかというとコンササポをはじめとする内側の人がその驚きが大きいのかもしれない。 BSの番組は観ることができなかったけどかなり濃い内容で、スポーツニュースとしてではなく、 経済のニュースとして報道されているというところに今までとの大きな違いを感じる。 外国人発掘にしても例えばダニルソンのように人が手をつけないところに早くからルートを開拓してきた、開拓せざるを得なかったというクラブの事情がアジア市場への“航路”開拓という戦略の背景としてあったのだろう。国内市場はただでさえ縮小気味でJには40クラブもひしめいている。となればまともに勝負してはJ1勢には勝てないわけで、J1が触手を伸ばさないうちに将来性のある海外市場に打って出る、ツバをつける必要があった。 折しもJリーグがアジアでのプレミア化を目論んでサポの反対を押し切る形で2ステージ制に踏み切ったのも“大きなお金”をJに呼び込む必要に駆られてのこと。狙ってか偶然かはハッキリしないけどタイミングもちょうど噛み合った。 今回のスポンサー契約はとにかくスピード重視、早い者勝ちな側面を強く感じる。 報道によると住商側から持ちかけたらしいというのが驚きではあったんだが、 それだけ住商側が危機感を持っていたからこそJ1,J2にこだわらず実利を獲りに行ったんだろう。 もちろん、コンサの側としても投資という観点があるにせよそれで赤字を出すワケにもいかない。今は赤字でも将来に渡って取り返せばいいなんて呑気なことを言ってる余裕はないし、リスクは極限まで減らしつつ少しでも稼ぐという観点から終盤ホーム3戦だけでもいいので契約にこぎつけた、目に見える形で札幌が先鞭をつける(つけたから横入りすんじゃねーぞ)ってのを印象づけるためのスピード契約とみる。 上手くやったと思うのは間に商社を挟んだこと。 本家赤黒ユニでは旧いところではOPEL、最近ではFly Emiratesが胸スポになってるわけだがJではそれができない。でも何とかして成長が見込める外資は引き入れたい。間を取り持つのはある意味商社の本領発揮、独壇場な分野。裏道というのは語弊があるが、ビジネスとしての着眼点もいいところを突いたかななんて思ってもいる。 ここまでは大きな話だけど、万世閣ホテルズとの企画もスピード重視、できるところから稼ぎましょっていう点では共通点があるように思う。宿泊企画が3室限定ってのはホテル側もお試しっぽい感じで一応やってみますよってのを感じてしまうんだけど、これでコンササポがドッと押し寄せるようなら「コンサドーレってハムさんより知名度は低いけど実はけっこうお金落としてくれるんじゃない?」っていう流れを作れるはず。ホームゲームの半券だからジェフサポさんは恩恵受けられないのかな?小さな流れもたくさん集まりゃ大河になるんだから、どんどん仕掛けていいと思う。連休絡むしね。結果は散々だったけどアウェイ栃木戦では応援ツアーも企画されツアー代金の一部がちゃんとクラブに落ちる仕組みを作っている。北海道は地理的な不利な面が多いけどそれを逆手にとってるという意味ではアウェイ応援ツアーがそれなりにまとまったお金になるのはコンサだから可能な話。観光資源という視点からすれば北海道にはほぼオールシーズン呼び込めるチャンスがあるわけだし、単にコンサを売るだけに留まらない可能性があるというのはちと大風呂敷すぎかな(苦笑)。 来年の胸スポは★SAPPOROで決まりでしょ!ってことで。 さらっと触れるつもりがけっこうクドくなった。年末のネタ枯れが激しく心配だ…(滝汗)。
2013年06月23日
アフターインプレッションの前に“ススキノ早漏事件”について思うところをば。 4-0になって流石に「もう(試合は)決まったな」と思いつつも何だか空気がおかしいなと感じたのはそういうことだったのかと。その時はちょっと気が緩んでいたので、それに対してあまり突っ込むことはしなかった。まあ、決めてほしいと誰もが思っていた純貴の2ゴール、かつ久々の大量得点。その上ホームで連勝ともなれば浮かれるのは自然なことではある。 が、試合はまだ終わっていないわけだし、キッチリ完封で締めなきゃいけない試合。岐阜は心もかなり折れていて、何とかしようと走ろうとしても体も心もついていけない状態。岐阜の姿を去年のコンサに重ねつつも、4-0で満足してちゃダメだよなと思いながらタイムアップの笛を聞いた。 で、96点の話。 かつての大人気番組、料理の鉄人。その中で和の鉄人である道場六三郎氏が常々調理終了後に言っていたのがこの96点という言葉だった。フラ父と番組を観ながらこの96点にはどういう意味があるのだろうと談義したことを思い出したんである。 フラ父が言うには、「(それが番組のギミックではあるにせよ)試合に勝つためには常に“100点満点”を目指す。たとえそれが100点満点の出来でも120点と胸を張るような出来であっても、こうすればもっと手早く調理できた、こうすればもっときれいに盛りつけが出来たなど自分の仕事に自信を持ちつつも、さらに上を目指そうとする姿勢を失わないために敢えて4点減点しているんだ」とのこと。料理に関しては調理師免許を持つセミプロのフラ父が故にその言はえらく説得力を持つものだった。 翻って去年のコンサ。2点リードしながらも終了間際に逆転負けした川崎戦。 炭坑スコアを2度も食らい、厚別での大宮戦は後半だけで5失点。 J1の厳しさ、苦しさ、そして散々味わった悔しさをよもや忘れたワケじゃあるまい。 そりゃあ、去年はJ1じゃアウトサイダーで壁の花以下だったよ。水に落ちた犬は沈めろどころか羽はもぎ取られ目は潰され、重しを括り付けられて浮かぶ瀬すらありゃしねぇってな悲惨なシーズンだったけどさ。J1は雲の上の世界かもしれないけど、ウチらにとっては未知の世界じゃない。J1で戦うためにはどれだけのことが必要か多少なりともわかっているわけだよ。 確かに今年はお金の面で非常に苦しい思いをしているし、メンツだってなかなか揃わない。だからといって上を目指す姿勢は失っちゃいけないだろう、そしてそれでも上を目指す選手たちの足を引っぱっちゃいけないだろう、と。 ボロは着てても心は錦。金はなくとも気持ちはJ1。 何も四六時中鼻息荒くしていろってことでもない。J1で戦うんだってのを胸に秘めていれば自然とサポがやるべきことは導き出されると思う。「今日の試合は自分の中で何点だったでしょう?」っていう問いにちょっとだけ間をおきつつも笑顔で「…96点。」そんな試合をたくさん観たい。まあ、僕にできることといえばネタに走るか戦術厨の妄想の垂れ流しくらいだけど(苦笑)。それでも今回はネタに走らず直球勝負ってことで…。
2013年03月02日
>そうか、イチ○シ!での神田推しは営業トークも兼ねてだったのか… 開幕前の雑感をいろいろと。引退した選手がコーチに加わる。日本のプロ野球においては「就職口の斡旋だろ?」みたいな感じであまり肯定的にとらえてはいなかった。でも、芳賀がコンサにアドバイザリースタッフとしてコンサに力を貸してくれることが決まったときにはそんな気持ちは抱かなかった。それどころか、ありがたいといった感謝の気持ちばかりが湧いてきた。 それはどうしてなのだろう? 辿り着いた結論は自分たちのクラブだから。 能動的に関わることがクラブの力になるとわかっているから。 今のスポーツマスコミは野球中心に回っているのが現実。シーズンが始まれば毎日のように試合があるし、ファイターズに限らず野球のニュースは放っておいても流れてくる。シーズンオフでも年俸がいくらだ、自主トレだ、キャンプだと野球の話題が途切れることはない。折しもJの開幕と野球のWBCの試合がぶつかって明日のスポーツ紙の1面はそっち一色になるのが確定的に明らかだしね。だから秋春制に移行すればマスコミが取り上げてくれるなんてのはありえない、絵空事だと断言してもいい。 だから応援するしないにかかわらずファイターズのことは知られるようになるし、ファンがアピールをしなくても認知度は上がる。もちろん、勝つことや積極的にファンサービスをすることで移転してきたチームでも地元の球団として認められるようになったこともまた確かなことだけど。 だけど、コンサドーレはそうじゃない。 一時期北海道全体を覆った熱はとっくに冷めて、今や地元のチームという看板はファイターズに奪われた。「まだ応援してんの?」なんて揶揄されたりもする。ヘタするとコンサドーレの存在がなかったことにされそうになるくらいにコンサドーレのステイタスは低い。 それでも応援する理由は何だろう? それは「オレたちがいなきゃダメなんだ!」という気持ちがあるからじゃないかと。何もしなくてもテレビや新聞が伝えてくれる、試合を放送してくれる、お金のことを気にしなくても済む、チームがあるのがあたり前…。それとは真逆な位置にコンサはある。 試合を観ることひとつとってもファイターズはTVをつければオープン戦ですら寝っ転がっていても見られる、受け身で享受できる、地方球場でもホームゲームができるのに対して、コンサは札幌に行かなければ観ることができないし、基本的にはスカパーなどの有料放送に加入しなければならない。 タダでは手に入らない現実。 それが応援する側には常識となって自然とクラブに真摯に向き合うことになるのかな、と。負け続けていれば文句のひとつも言いたくなるのが人情だし、愛想も尽かしたくなる。去年がまさにそうだった。身銭切ってるのに何にも“果実”が得られないんじゃやってられないなんて話にもなる。 でも、果実はすぐには手に入らないということも僕たちにはわかっている。 ヤンツーの頃から少しずつ育成に力を入れてやっとユースは日本一の称号を手にした。ユースからトップに昇格させる道筋もつけた。クラブを応援する理由が「弱いから」という誇りにしていいのか悪いのかわかんなくなるものもあるけど(苦笑)、それは裏を返せば他の人に頼れない、できることがあれば何かやろうということなのかなとも思ったり。 毎日のように試合がある日常とは違って、週末に試合で一喜一憂して試合の結果でやる気スイッチが入ったり日がな引きずって過ごすというのがJに関わる人たち全ての日常。そんな日々が始まるんだなとちょいとおセンチな気分に浸ってみる。3月はF1の開幕でもあるし、僕的には開幕は3月という認識でいる。 若干遅刻気味だけど今年はスカパーも契約(視聴は3節あたりからかな?)。ノノさんがさっそく社長として営業活動に勤しんでもいるし、サポーターからパートナーへというにもグッときた。真の意味での地元のチームを目指す。北海道から世界へ、というのはありきたりに映るし途方もないように思えるけど不可能な話ではない。崖から突き落とされても再び挑戦する。 いよいよ、なんだね。
2012年12月05日
仕事でゴンの引退会見を見ることができなかったので読むことにした。(→こちら) もうね、文字で泣いちゃったよ。絵が浮かんでくるんだもの。 >自分のなかでイメージしている『こうでなければいけない』というレベルのプレーに >自分の体が反応してくれない。その原因は痛みでしたから、それを引きずりながらでは勝負にならない。 頭でわかっていても身体がついていかないのは本当にもどかしかったことだろう。少しでもそのギャップを埋めようとリハビリを続けるのは努力や忍耐なんて言葉じゃとても言い表せそうにない。 ピッチに立ちたくても立てない現実の前でもピッチに立つために最大限のことをする。 それが中山雅史の信条であり、同時にプロフェッショナルとしての姿勢、あるいはプロ選手に課せられた義務でもあるのだろう。だが、実際にそれをやり続けることがどれほど困難か。ゴンの心がよくぞ折れなかったと思う。引退を決断する前にクビを言い渡される選手はいくらでもいる。感謝の意を述べるのは彼にとってはごく自然なことだろう。 ゴンが“ただの選手”なら中山雅史というプロサッカー選手の引退をここまで惜しまれることはなかったはず。今や日本代表でも“海外組”は当たり前どころか多数派になりつつあって、海外に出ない選手は一流じゃないなんて空気もあるかもしれない。 でも、中山雅史のプロ選手であり続けようとするその姿勢は決して有名どころの選手に引けを取らない。身も心も消耗しきっての引退ではなく、精神は全く衰えを見せない、もっともっと上手くなりたい向上心を失うことがないのに反比例して肉体がついていけない。だから今は“引退”する。 コンサへの置き土産は榊の名前を出してくれたことかな。Jを見ている人は「榊?ああ、アイツか」と思ってくれる人はきっといることだろう。でも引き抜きするのはカンベンな。今からこういうことを言うのはプレッシャーかけるようで何だが、今年のコンサにあって数少ない明るい話題であり、将来を背負うであろう希望の星でもある。 ユースでの育成は最優秀育成クラブ賞をもらって名実共に認められたけど、ユース出身者はトップ昇格後にむしろ伸び悩みが目立ってしまっている。ただ、榊には仲間と同時にライバルもいる。そう、GON44だ。かつて征也と大伍が競い合ってお互いを高め合っていったように、GON44の5人が屋台骨を支えて今度はコンサででっかくなってコンサを大きくしてほしい。 バリバリになったらカムバックするってのは冗談じゃなく本気で言っている。 いかにもゴンらしい、そしてゴンにしかできない“引退会見”だ。 ゴン自身にも周りの人たちにもきっと今が“その時”なのだろう。そんな会見だったと思う。
2012年07月06日
この方のエントリーを読んで、しばし考えさせられた。 言葉で表すのはなかなか難しいんだけど、僕の場合最も重視するのは 試合の内容に納得できるか になるかな。もちろん、勝てばうれしいし負ければ悔しい。勝たなきゃJ1では戦えないし、勝たなきゃ周りからも評価してもらえない。勝ってナンボ、結果がすべてだっていうプロの世界では勝敗がどうしたって大きく関わってくるんだけど、勝ち負けは相手のあることであってどちらも勝つために真剣。 だからこそ、勝てば何でもいい、負ければ全てがダメと単純に片付けたくないというか。 なぜ勝てたんだ、なぜ負けたんだというのを自分なりに考えて それが納得のいくものであれば勝敗に関係なく受け入れることができる。 まあ、上っ面では何とでも言えるし書けるんだけど(汗)。 勝った試合でも勝つには勝ったけど、これじゃいかんよねっていうものもあれば、負けた試合でも惜しかったよとか次こそはいけるよと感じられるものもある。そういう意味ではガンバ戦と鳥栖戦は結果こそ同じ負けでもすごく対照的で、ガンバ戦は不甲斐ないの一言で片付くし、鳥栖戦は惜しかったとポジティブにとらえられる。 まあ、試合数を消化していくごとに状況はシビアになっていくから「何やってんだよ!」という気持ちもふくらんでいくんだが、同時に「持てる力を出し切ってくれ!」という気持ちも増すワケで。去年の後半あたりから「(昇格降格は)結局1試合1試合の積み重ねなのだから」と割り切ることにして勝敗にはあまりこだわらなくなったというのがあるかもしれない。もっとも、今年はあまりに負けすぎて怒る感覚がマヒしたってのは多分にあるが(滝汗)。 信じて勝てるほど甘くはないと頭の中ではわかっていても、 どこかで納得できる材料を探したい。 ともすれば、それは甘やかすことになったり現実逃避だったり負けたときのショックを和らげようとする自己防衛になったりするんだけど、信じることで気持ちの整理をつけるっていうのが近いのかも。勝てばその時は喜びが何倍も大きくなるし、大げさな言い方をしちゃえば去年の最終戦は“歴史の証人”になれたんだしね。 あの試合はホントに特別で、TV観戦では絶対に得られない感動や興奮、空気があった。「次も観に行きたい!」と観客に思わせることができるかってのは1試合ごとに大切で、「こんなものでお金をもらえると思ってるのか、この馬鹿野郎!」と思わせてしまってはいけない。普段スタジアムに行けない僕としてはハズレを引いたことがないというのは相当幸せな部類なんだろうな。 選手や監督の側は勝つことでわかりやすくアピールできるし一番大事になってくるんだけど、サポの側としては勝つことだけじゃないんだよ、スタジアムに足を運ぶことそのものの楽しさを伝えることが大事になってくるんじゃないのかな。常勝チームならいざ知らず、勝ったり負けたりを繰り返すと自然とどこかで元を取ろうと楽しみを探してしまうだろうし(苦笑)。 「で、今、お前は納得できてんのか?」という問いにはガンバ戦のような不甲斐ない試合してりゃ下にダントツなのも納得だし、ホントに全力出し切ってるかどうか疑わしくなるって意味では納得できないとどっちにもとれる答えで逃げを打っておくことにする(汗)。 やっぱり生で観ないことには100%納得するってきっとできないと思うんだ。 どんなに負け続きでもスタジアムに足を運べる方々がうらやましい限りである。
2012年04月30日
さて、5月3日は厚別での開幕戦。厚別開幕を前にして過去の記事を探してみると やっぱり厚別での開幕戦は特別なものなのだと改めて思う。 ○厚別が聖地であり続ける理由。('08.7.4) ○第2の開幕戦。('09.5.22) ○厚別には“物語”がある。('10.5.26) 厚別開幕の直前には襟を正すというか、何かしら厳かな気持ちになるのだろう。今年は全戦観ることができていないけど、Jの1年とF1とを重ね合わせるというのがある。1つ1つの試合(レース)を消化していく中で1年を通しての流れ、カッコつけて言うなら“物語”が形作られていく。1年を通して戦うプロスポーツにはたいてい共通したことなんだけど、たとえば野球は試合数が多すぎてじっくり振り返る余裕もなく次々試合がやってくるから自然と目を向けなくなってきたのかもしれないなとも思ったり。 思えば、去年のコンサは近年でも稀にみるくらいドラマティックな1年だった。上がったり下がったりを繰り返した。必ずしも順位的な意味ではなく、喜怒哀楽の振れ幅が大きい濃密で疲れる1年だったけれど、幸せな結果に結びついたので「あんなこともあったねぇ」と大団円を迎えた。 そして今年。 覚悟はしていたことだけどJ1はやはりキツい。厳しい世界だ。何せ、ミスの許容度が全く違う。3年離れていると多かれ少なかれJ2に合わせた戦いになっていたのだなと痛感する。その一方で、全く歯が立たないかというとそうでもなくて、負けはしたものの川崎戦の2ゴールや大宮戦のゴールもJ1らしいきれいな部類に入るものだと思う。7連敗ってのは確かにカッコ悪いけど、3連敗の後引き分けを1つ挟んで4連敗だって勝ち点1は変わらない。大切なのは何ができて何ができないのを知ることで次にどう繋げるかということ。 今年の流れからすれば、今年の厚別開幕は原点回帰。 今でこそ、札幌ドームも使わせてもらってホームゲームを開催しているけど(これは殊更にへりくだる意味はない。あくまで公共の施設を使わせてもらっているという感謝の意)、厚別での開幕試合は「ぼくらはここから始まった」という気持ちを呼び起こすホームゲームではないだろうか。 懐古趣味とか、最近コンサを応援し始めた人たちのことはどうでもいいってことではなくて、応援していく中で迷いや苦しみを抱えることが増えていっても、いったんそんな気持ちを放っちゃって応援する気持ちだけをストレートにぶつける場所とタイミング。選手の側としても今までの試合を振り返りつつも原点に返って再び戦いに挑む。そんな厚別での開幕だと思う。 今年は過密日程の中での厚別開幕なので仕切り直しというイメージはイマイチ持てないんだけど、月も変わるし厚別開幕でツキもやってくるだろうし、流れも変わるはず。というより、この厚別で流れを変えたい。厚別が聖地といわれたのは選手もサポもここでの戦いをとても大事にしているからこそだと思うし、実際、語り草になる試合、何かが起こる試合はいくつもあったのだから。 今までも全力出してきたけど、これからも全力で。 We Go On!
2011年12月31日
さて、今年も終わり。 石崎コンサは3年かけてJ1昇格を果たした。石崎コンサの成果、それは トップとユースの融合 これが最も大きなものと言えるのではないだろうか。ヤンツー体制からコツコツとユース組織を強化してきて、少しずつトップ昇格を果たす選手も現れてきた。そんな中09年には古田が、10年には三上が、今年は荒野がトップ帯同。トップとユースの融合をより踏み込んで行うようになった。 徳島戦の奈良の颯爽デビューは誰もが驚かされたし、僕も含めてユースにあまり気を配らなかったサポーターにもコンサユースの実力や動向が俄然注目を浴びるようになった。プレミアリーグEASTでは初代王者、奈良をはじめとして5人がトップ昇格。これからコンササポの間ではプレミアリーグと言えば「ユースはどうなった?」が合言葉になるに違いない(笑)。 もちろん、四方田さんをはじめとする育成スタッフが優秀な人材を育てて支えてくれていたからこそであることは言うまでもないし、ケガ人などでユースの選手を“学徒動員”せざるを得なかったという事情もある。が、実際にユースの選手を見てトップの監督が起用しなければ出場は叶わないわけで、たとえば大迫のようなゴールデンルーキーだったり大卒の即戦力を引っぱってくることが難しいコンサでは(お金の面は抜きにしても地理的なハンデがある点で)いかにユースからトップに選手を供給できるかはクラブの存続に大きく関わってくる。四方田監督と石崎監督のしっかりした連携があったればこそ今年は実りの多い年になったのではないだろうか。 上里がFC東京にレンタル移籍となってヤンツー門下生がいなくなった。特に将来コンサを背負って立つはずだった大伍・征也を移籍させてしまうことになったのは長期的に見ればマイナスの面が大きいと思う。彼らの移籍に関してはひとつは成績の低迷があるし、もうひとつは経営のまずさがある。成績を出すことができなかったという意味では監督に責任があるということにもなるだろう。 石崎コンサは宮澤を我慢して使い続けてきた印象が強い。石崎監督(とフロント・経営陣)は宮澤の能力の高さに惚れ込んだこともあるが、同時に宮澤に#10を与えたことからして大伍や征也に代わるコンサの大黒柱を育てたいという意向もかなりあったように思う。活躍すればより上位のクラブに引き抜かれる。それが宿命であるとしても宮澤には札幌の“中心”選手となってもらいたい。 宮澤は純貴と共に08年の三浦コンサでデビューしている。クラブとしては三浦コンサはいろいろと微妙な2年間ではあったが、それでもここまで2人ともトップの選手として在籍している。僕は宮澤は過去の体制と石崎体制とをつなぐ存在であると思っているので宮澤には能力の高さを見せてほしいと同時にクラブの道筋をつなぐ活躍をしてほしいと思っているのだが・・・。 鄭容臺・箕輪など三浦コンサの時から補強も単にレンタルに頼るのではなく完全移籍を前提に獲得してきているというのはあるが、石崎コンサではクラブの選手構成の指針も少しずつ確立しつつある。去年から今年にかけての補強は大量離脱を純平の完全移籍、河合・山下の獲得でカバーしたが、これと見込んだ選手をピンポイントで獲るというのが多かった。まあ、これに関しては石崎監督が偉い!ってんじゃなく三上強化部長の手腕が大きいんだけど、このへんも監督の意向とフロントの意向が噛み合ったというのは理由のひとつとして挙げられるだろう。 いろんな意味でタイミングがうまい具合に重なった。それは間違いない。プロセスで言えばヤンツー体制、結果で言えば三浦コンサの美味しいとこ取りってのはちとシニカルに過ぎるかもしれないけど(苦笑)、ただ、この3年間で作り上げた架け橋はそう簡単に崩れるものではないと思う。単にJ1昇格ができたから成功、というのではなくて、いろんな失敗や回り道をしてやっとクラブの方向性が固まってきた3年間だったのではないか。三浦コンサの時と違う昇格の喜びを味わえるのは選手とサポが一体感を持つことができたからというだけにとどまらず、カッコいい言い方をしちゃえばクラブのアイデンティティとか色とかいうものの輪郭を明らかにしつつある3年間だったのではないか。 強くなるのも難しいことだけど、強さを維持するのはもっと難しい。 ともあれ、久しぶりに幸せな気分で年を越せることに感謝することとしましょうか。
2011年12月26日
さて、やはり今年の石崎コンサについて総括する上で、やはり岡山の加入を無視するわけにはいかないだろう。練習生としての参加から正式に契約を結んで、さっそく岡山はブチかましてくれた。 「昇格できなかったら赤黒のユニフォームを脱ぐ。」 当時、僕はこの発言を「意気込みはすごいけど、今のままじゃ今年いっぱいで脱ぐことになるよ・・・」とあまり本気で受け止めていなかった。岡山の加入時期、チーム状態はどん底でとても昇格など想像できなかった。そんな中で岡山の本気を信じることができた人がどれだけいただろうか。 「昇格するにはチームメイトはもちろん、スタッフ、フロント、サポーター、スポンサー、 そして札幌に関わる全ての人々の昇格したい、昇格させたいという強い想いが必要です。 皆さん、一緒に戦ってください。そしてJ1に昇格しましょう!」 普通、こういう時のコメントで昇格目指して頑張りましょう、くらいのことは言っても「戦ってください」とは言わないんじゃないか。サポの立場に“降りてくる”というのが適切かどうかはわからないけど、岡山の素の感情がこう言わせたんじゃないか。選手を特別視することで「お前らそれでもプロか!」と攻撃的に、先鋭的に傾いて選手に投げっぱなしになってはいなかったか。そんな思いが少しずつ僕の中に芽生えてきていた。コンサ関係の情報番組は見たらどんどん消していくんだけど、ファイコンで岡山が出てきた時はなぜか消せずにいた。ファイコンの中で岡山は 「(自分のストロングポイントは)言葉ですね。僕は試合中声出したりもそうですし、 みんなの気持ちを代弁して僕はしゃべっていきますんで。」 「一回スタジアムに足を運んでください。 そして、どんな試合なのかを見て判断してください。一回でいいんで。 観に来てください。お願いします。」 と言っている。改めて見直してみても、何というか、“さらけ出している”よなあ。最終戦の前に宮澤とどさんこワイドに出た時は気持ちが入りすぎてイヤらしくなってた感がしないでもなかったが(苦笑)。 もうひとつ、岡山が凄いなと思ったのは“自分を殺せる”こと。 プロ選手である以上、試合に出てナンボ。ポジションを争うライバルがいれば蹴落としてでも奪わなければメシの食いっぱぐれというのがある中で、フォア・ザ・チームと一言で言い表せないくらいにサブの選手を鼓舞し、時としてサポを煽る。道化になることも厭わない。 あそこまでやれるものなのか、どうしてあれだけのことができるんだ? そんな疑問はきっと誰しも思ったことだろう。でも、少しずつ勝ちが増えてきて、歯車が噛み合い始めて、選手もサポも何かしら気づき始めたというか思い出したというか。岡山は単に選手とサポの距離を縮めてくれた、結束をもたらしてくれたというだけではなくて、等身大の自分を隠さずにさらけ出すことでいろいろな意味での壁を取り払ってくれた。そんな気がしている。 裏とは言えないくらいに岡山の露出は大きくなったけど、河合が選手たちを引っぱっていったのを表と考えると、選手を引っぱること以外にクラブがひとつになることに大きく貢献してくれた。なので、岡山を裏MVPと勝手に表記してしまうんである。
2011年12月09日
さて、今年の総括の声がちらほらと出てくる中で焦りを隠せないオレ(汗)。 買ってきたサカマガの中にウッチーの手記がある。その中に'「我慢の戦いを乗り越えてきたからこそ、今回の昇格があると思っています。」という文がある。新聞記事も全部チェックできてないけど、今年の石崎コンサは我慢の勝利に集約されると思う。サカマガの手記があったからというのもあるが、この記事が非常に印象に残っている。 ○強豪スティーラーズで受け継がれるチーム哲学(前編はこちら、後編はこちら) カテゴリーは違うが、ピッツバーグ・スティーラーズはJリーグで言えば鹿島あたりを想像するとそんなに外すことはないと思う。残念ながら今年の2月のスーパーボウルではグリーンベイ・パッカーズに敗れたが、スティール・カーテンに代表される強力ディフェンスが売りのプレイオフ進出の常連で、正に強豪の名にふさわしいチームである。 このコラムの中で特に印象に残ったのは 「我々は、いい人を選んで、その人を信じ、忍耐強くやっているだけだ。 もちろん、成功する保障などはない。どのスポーツにもアップダウンはあるものだ。 だけど、いい人を選んでおけば、いつでも成功できるチャンスを秘めている。 いい人材を選んで、忍耐強くなる。これがおじいさん(アート・ルーニー1世)の 代から伝わる、今でも変わらない経営哲学だ」 というくだり。 去年の最終戦、コンサは岐路に立っていた。石崎監督が「頑張ってください」と他人事のようにもとれる発言をし、13位という成績を考えれば監督交代はあっておかしくなく「石崎、どーなのよ?」という空気がかなりあったのは否定できない。成績に関係なく3年は任せるつもりだったのか、めぼしい後任が見つからなかったり断られたりしたのかは想像に任せるしかないけど、フロントは動かない決断をした。どちらを選ぶにせよ、苦渋の選択だったことと思う。 開幕戦のアウェイ愛媛戦はガチガチに堅くなり全く動けずの0-2負け。その後もゴール欠乏症はおろかシュートすらロクに打てず、室蘭での横浜FC戦ではシュート2本に終わる体たらくで惨敗。石崎監督も自身初めてと述懐するほどに味わった屈辱。サポもつらかったが、最も我慢を強いられたのは他ならぬ石崎監督だろう。 でも、ここで石崎監督のクビを切らなかったのは正解だったと思う。 監督交代をすることが必ずしも成績向上に結びつかない。ギャンブルを打てるほどの経営的な体力はコンサにはなく賭けに出たくても出られないのもあったかもしれないが、ここでブレなかったのは大きかった。フロントも続投を決めた段階で途中解任は考えていなかったと思うし、サポも成績がどうなるかという不安を抱えていたにせよ03年の迷走を思えば覚悟は決めていただろう。 まあ、代えなかったから昇格できたとかいうのはどこまでいっても結果論になる面があるんだけど、もし、石崎監督からスイッチしたとして果たして昇格ができたかどうか、選手・監督・サポが距離を縮めることができたかどうか(岡山の加入はさておいたとしても)、ここまでドラマティックなシーズンを送ることができたかというとちょっと想像ができないんである。 ざっと振り返っても、室蘭での試合以降、石崎監督もある意味理想を捨てて勝ちにこだわった。純貴の岐阜戦・栃木戦・愛媛戦でのゴールからサブ組が活躍し始めた。もちろん、純貴だけじゃなくヤスや上原もゴールを決めているし、ジオゴの加入もあってやっと歯車が噛み合ってきて結果を出した。結果を出せたことで地獄のアウェイ連戦の中「負けたらホントにヤバい!」という徳島とのアウェイでの直接対決も制した。しかもユースの奈良がスタメン起用に見事応えるというオマケつき。アウェイ草津戦の痛恨の敗戦で一時は昇格の可能性がなくなりかけたにもかかわらず平塚で盛り返し、最終節の超満員のドームで勝って昇格を決めたのはコンサに関わる人たちがじっと我慢して支えてきたご褒美ってのは妄想入りすぎかな?(苦笑) 前フリに用いたチームの1つのグリーンベイ・パッカーズは言ってみれば市民球団でコンサの理想像の1つの姿。今年は12連勝で早々と地区優勝決定。スーパーボウル連覇はおろかパーフェクトシーズンの期待もかかる。浦和みたいな金満クラブにはなれそうもないけど、今年はユースから5人もトップに昇格する。 ユースからコツコツと育成してきて昇格という美味しい果実を持っていったのが石崎監督というのはちとイジワルかもしれんが(苦笑)、三浦コンサの時と違うのは石崎コンサはどこか一本芯の通ったところがあるというか、クラブ全体で勝ち取った昇格というのを強く感じさせるところにある。我慢のしどころさえ間違えなければ「山椒は小粒で・・・」というクラブにはなれるんじゃないかな。 ・・・って結局、妄想の垂れ流しだなこりゃ(滝汗)。
2011年12月02日
将棋好きの人はこのタイトルでピンとくるものがあるかもしれない。
A級順位戦の最後の対戦日。名人への挑戦権が誰になるのかが決まる日でもあり、A級残留とB級への降級を厳格に分かつのがいわゆる「将棋界の一番長い日」。この日は10名のA級棋士が一斉に対局をする。各対局がそれぞれにとってのガチンコ勝負であると同時に、勝敗が決していくごとにドラマが次々に巻き起こる。
2011.12.3は間違いなくJリーグ史上に語り継がれる一日となる。
残留争いこそ事実上の決着を見てはいるものの、J1の優勝争いは勝ち点2の中に3チームがひしめき合う。中でも首位の柏は去年J2をブッチ切りで勝ち上がり、世界でも類を見ない昇格1年目で1部リーグ優勝という大偉業がかかる。
われらがコンサドーレ札幌はJ1昇格を懸けて既にJ1昇格&優勝を決めているFC東京との対戦。J1の優勝争いの前では“前座”となってしまう感があるのは否めないが、僕らにとっては前座どころではない大切な試合。4位の徳島とは勝ち点で並び得失点差もわずかに2。勝つしかない状況でJ2最強のFC東京に挑むホーム最終戦。正に“ラストバトル”にふさわしい。
Jリーグの歴史の1ページとして語り継がれるであろう12.3をただ眺めるだけでなく能動的に関われる幸せ。それは同時に12.3がコンサドーレ札幌の歴史の1ページに確実に刻まれるということでもある。最大の主役は選手や監督になるんだけど、広い意味で言えばサポだって明日は主役になれるんである。
主役として大舞台に立てる幸せを噛みしめつつ、そしてその幸せをもっと大きな幸せにする。
・・・SS指定は南ゲートからでも入れるよね?
2011年12月01日
アフターインプレッションも何だか書くタイミングを逃した感じ。 まあ、単純に時間がなかったことがファクターとしては大きいんだけど・・・。 湘南戦を一言で断じるなら「これが今年の札幌だ!」ってことに尽きる。 カッコいい勝ち方じゃない。ホスンのスーパーセーブがなければ・・・っていうのも1度や2度じゃない。初っ端のミドルシュートは打ちも打ったり防ぎも防いだりって感じだったし。ひいき目に見れば、体を張って防いだあとは「とりあえず前に蹴っとけ!」ってんじゃなくて丁寧につなぐ意図は感じたけど・・・。気がつけばGK大忙しで心臓に悪い試合ってのはもしかしたら三浦コンサから大して進歩はないのかもしれない。心臓に悪い試合なんてのはもう慣れっこさ(苦笑)。 で、自力での昇格の芽が復活して、状況としては土俵際から押し戻した感じだけど、決して緩んでいい状況じゃないのは今さら言うまでもないこと。最終戦の相手はJ1昇格&J2優勝を決めたFC東京。勝てば昇格に近づくといってもその勝つことが難しい。ここまでセクシーさんは失点わずかに20とほぼ2試合で1失点の鉄壁ぶり。U22代表GK権田とフル代表でフル出場の今野を擁するとあってはそれも当然だが。監督や選手に緩むことは微塵もないだろうし、サポも緩むはずはない。つーか、「全力でぶつかっても勝てるのか?」と、ともすれば怯んでしまいそうになる相手。 だが、怯むこたぁない。 平塚をホームの空気に変えたサポがホーム最終戦で燃えないワケがないじゃないか! あと一歩でJ1昇格というところまで辿り着いた。ここまで来たら前だけ向いて掴み取りに行くだけだよ。相手がほぼJ1仕様のセクシーさんなら最後の難関にふさわしい相手。ラスボスにゃちょうどいい、ってなもんだ。 徳島の動向が気にならないと言えば嘘になる。だけど、徳島が勝つかどうかに惑わされることなく、 ドームではひたすら目の前の相手に勝つことに集中したい。それは選手や監督がということではなくて応援する側の心構えとして“揺れない”こと。 最後の最後まで何が起こるかはわからない。草津戦で高い授業料払ったし・・・。 勝敗の結果も大事だけど、それよりも「J1へ行くんだ!」っていう純度がより高いほうが自ずとJ1へ導かれていくってことじゃないかと。 かなりキザな言い方だけど、三浦コンサの時と比べたら格段にその純度は上がっている。 厳しい相手だけど決して勝てない相手じゃないし、今の石崎コンサとサポならできる。
2011年10月23日
昇格争い真っ只中、みんな、燃えているかーっ! 小ネタを封印しても勝てなかったんならネタに走った方がまだマシってなもんだ。 2週間で5試合、それもアウェイ3連戦を含む過酷な試合日程。チームは現在3連敗。それでもコンサは昇格争いの真っ只中にいる。そりゃ勝てなきゃ気持ちは沈むし胃がシクシク来たりもする。でもね、これがガチンコでの昇格争いなんだよ、きっと。 今年は混戦の度合いがハンパじゃないからなおさらだけど、 こんなギリギリの勝負ができるなんて今までのコンサに果たしてあったのかな? 三浦コンサの時は昇格争いっていうよりいかに逃げ切るかっていう感じだったし、 J1での残留争いは始めっから無理ゲーな感覚だったし。 どっちにも転ぶ可能性がある中で、全力を出し切れば勝てるっていうのを感じられる。 そして1試合ごとに勝敗の価値の重みや喜怒哀楽が加速度的に増していく。 通常、5試合をこなすとなると1ヶ月ちょっとかかる。今は2週間に短くなってただでさえ“濃い”1ヶ月がさらにギュッと濃縮されているけれど、それでもたかだか1ヶ月だ。昇格争いの先輩といって真っ先に思いつくのがベガルタ仙台。ベガルタは1ヶ月どころか年単位で昇格争いの中にいた。その仙台は今J1にいて、震災を乗り越えてなお上位で踏ん張り続けている。 「今のコンササポのうろたえぶりを見たらベガサポに笑われるんじゃないか?」 ふと、そんなことを思った。 もしかしたらコンササポの中に戸惑いがあるのかもしれない。だって、今年はまたしてもチーム作りでやり直しを迫られ積み重ねどころかマイナスからのスタートだったし、序盤でおもいっきりズッコケたし、とてもじゃないが昇格争いに食い込めるイメージが湧かなかった。それでも、不格好ながらも勝利を積み重ねてJ1昇格への挑戦権を得ている。 今、この位置にいるのは“たまたま”じゃない。バーポストさんの活躍もあったのは事実だけど(苦笑)、ハナっからそれをアテにして戦っていたワケじゃない。身分不相応な順位でもなければ、もっと上にいなければならない順位というほどでもない。まんま、現状が順位に現れているんだと思う。 不安を拭い去れないのは気がつけばこの位置にいたってことで昇格争いをしているっていう現実に気持ちが追いついていないからのかもしれない。試合の間隔が短すぎて気持ちの整理ができていないのかもしれない。 でも、もういいでしょ。そろそろ腹をくくろうよ。 昇格争いは厳しい。簡単じゃない。諦める必要なんて全くないし、楽観視してもダメ。「次は勝てるさ!」ってのはみんなが“出し尽くした”上で言うべきこと。ヤンツー3年目の時は「結局フッキ頼みでしょ?」っていうのが抜けなかった気がするけど、今年は違う。ジオゴはスーパーな外国人じゃないし、ホスンも活躍しているけどあくまでピースの一部。 今年はみんなで“乗り越える。”仙台がJ1で待っているぞ!
2011年09月07日
さて、今度の日曜は昇格圏内につける栃木との直接対決。 ホームゲームでもあり、昇格争いのライバルを蹴落とす絶好のチャンスで絶対に負けられない試合・・・なんだけど、参戦できないのがどうにももどかしい。参戦できるチャンスがありながら行けないってのはホントつらいね。 栃木戦は負けられない試合、勝たなきゃいけない試合なんだけど、 それ以上に栃木には「負けたくない」っていう思いの方が強い。 栃木は松田体制3年目、コンサは石崎体制3年目。栃木はJ2に上がって松田体制になってから着実に力をつけてきて「いよいよ今年は・・・」という空気を強く持っている。それは監督や選手、サポーターだけではなくてスポンサーや自治体も巻き込んでの大きな流れになっている(スタジアムの改修はJ1で試合をするためにはやらなくてはならないということもあるが)。 3年で着実に順位を上げて昇格圏内につけるというのはもう順風満帆といってもいいんじゃなかろうか。同じ3年でも石崎コンサがすごく波のある戦い方で、去年の終わりには監督交代があっても不思議じゃない状態からここまで挽回して来たことからするとうらやましく思うと同時に、ちょっと嫉妬めいた感情も湧いてくる。 ダニルソンや大伍、征也といった戦力が次々抜けてチームとしての蓄積がままならない中で不格好ながらやっとこすっとこここまで辿り着いたことからしたら、コンサじゃなくても「そんなに簡単にJ1に上がらせてたまるかよ!」って気にもなろうというもの。 栃木の強さの源泉は「上だけ、前だけを見て進める強さ」だと思う。 コンサや千葉、ヴェルディのようにJ1での経験があるワケじゃないし(「札幌はJ1にいただけだろ!」とかツッコまないよーにっ)、胃がキリキリ痛くなるような昇格争いも経験していない。失うものを持たない挑戦者の心境で集中して戦えるというのが近いかな。 一方、コンサは何度も“地獄”を見た。 昇降格を繰り返したり、泣く泣く選手を手放さざるを得なかったり、無様な負け方をしたり スポンサーに逃げられて会社が傾いたり(ってこれは現在進行形か(滝汗))、ハムファンには蔑んだ目で見られたり・・・と失意のズンドコ、じゃなかったどん底に叩き落とされたことは一度や二度じゃない。そのたびに泣いたり怒ったり、ちょっとの間だけ喜んだり・・・。 そうした地獄や修羅場を経験したからこそ得られる強さもきっとあるし、石崎コンサはそうした強さを身につけて今の位置にいる。プライドとかJの先輩の意地とかだとすごく安っぽくなっちゃうんだけど同じ3年でも質が違う、特に今年はいろんな意味で“濃い”シーズンを過ごしていると言える。 ホップステップジャンプとわりと順調に来た栃木とは違って、ホップステップ肉離れとか、ホップステップのステップで脚を挫いたとかいう経験をしたぶんだけコンサは逞しさを増したように思う。特に今年は。栃木といえば一枚岩だけど、コンサも英語で言うところのfirmな堅さは持っている。コンサの方が順位が低いので栃木に対してはこちらが挑戦者の立場なんだけど、地獄を見たぶんだけ挑戦者としての奥行きが違うというか・・・。 今年はホームでの強さが戻ってきた。ホームでの負けは開幕戦の湘南戦と室蘭での試合だけ。厚別の試合ではここまで4戦4勝で“聖地・厚別”が復活しつつある。数字上で勝たなくてはならないというのもあるが、厚別では絶対に勝つ!という空気を生み出すこともとても大事なこと。 去年までのコンサは1点取られたらやられっぱなしだったけど今年は違う。 簡単には下を向かなくなったし、それを選手たちが自覚できていることが何よりの証し。 栃木戦に勝てば昇格が決まるわけでもなく、ましてや負けられない試合というのは栃木戦だけじゃなく全ての試合に当てはまる。コンサは良くも悪くも周りがスレちゃって「ここを勝ったところで・・・」となりがち。でも、ここで勝てば「行ける!」という説得力を持たせることができる。 アウェイでも取りこぼしのできない水戸戦はクリアした。 9月の第2関門は強い相手でもホームの一体感で勝つこと。その初戦が栃木戦。 相手が栃木だからこそ「負けられない」ではなく「負けたくない」、勝ちたいんである。 冷静な視点ではプレビューを書けそうもないし、おもいっきり暑苦しくキザなお話になっちゃったけど、弾丸ツアーの直前で厚別に魂を置いていくつもりでってことでご容赦の程を。そうでもしないと気持ちの整理がつかんのよ・・・(泣)。
2011年08月09日
あっぢぃぃぃぃぃぃぃぃーっ・・・・。 ビンボー人が手っ取り早く涼める場所といえば、そうコンビニである。もちろん、ただ涼みに行くだけなんていう不届きなマネはしませんよ?勝利の後のお楽しみのクラシックを補給したりなどちゃんと買い物はしますから。 で、そのコンビニで、たまたまレプユニとおぼしき格好の女の子を見つけた。bwinのロゴがあったのでレアルマドリードのものだとすぐにわかったんだけど、背中にはちゃんと(たぶん)その女の子の名前があるのは単純にうらやましく思ったりして。オリジナルの名前を入れられるんだったら3万円出してもユニ買うんだけどなぁ・・・。 で、その女の子のレプユニ姿を見て「あ、何かいいなあ」と。 (注:あくまで“レプユニ姿”ですからね。女の子自身じゃありませんからっ。) 試合のある日ってサポがレプユニ着てスタジアムに足を運んで・・・というのはごく普通のことだと思うんだけど、それがどれくらい街の風景として自然に馴染んでいるんだろうか?というのをふと思った。○○が出たらいいね~とか、今日も気合い入れてバモるぞ!とかいろんな表情を見せながらサポがスタジアムに集う。試合中は選手もサポも真剣勝負で、試合が終われば緊張感を徐々にクールダウンさせながら家路に就く。勝った時は笑顔で、負けた時は悔しさを滲ませながら、でも、「次こそは!」という気持ちで。 浦和とかだったらあまりの数の多さで街の風景に迫力が出ちゃうんだろうけど (それは同時に「アウェイの地に乗り込むんだ!」っていうモチベーションアップにもなる) 札幌はどうなんだろう?とふと思ったりして。 今は夏の暑い盛り。コンサは赤黒で目立つからちょっと勇気がいるかもしれないけど、たとえ試合のない日でも老いも若きもレプユニでちょっとそこまでお買い物・・・なんてシーンが増えるといいよね。 ・・・もっとも、こっちがレプユニを着られる体型になるのが先なんだが(滝汗)。
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カラダはジジイ、頭脳は中2、 そしてココロは3歳児。 アラフィフ?なにそれ?おいしいの?天命なんてちっとも見えて来やしねぇ。 住所:オホーツク圏の 特急列車が止まる街 血液型:典型的なB型。 今宮純ばりのやたらカギカッコの多い文章を中途半端なボケで味付けして綴る厨二病全開なブログ。パクリ過多なのは仕様なのであしからず。 ミシャコンサ7年目。上を目指したいが、主力が次々抜け現実が重く圧し掛かるシビアなシーズン。 エセ硬派路線で更新する予定も、更新頻度はちょっと落ちるかもしれませんがそこんところは大目に見てつかぁさい。 '08.08.27に念願の初参戦を実現。引き分けではあったが厚別の空気を満喫。 ~観戦データ~ '08.08.27 J1第23節 VS ガンバ大阪 3-3△ '09.09.06 J2第38節 VS 愛媛FC 3-2○ '10.09.05 天皇杯2回戦 VS グルージャ盛岡 4-1○ '10.11.23 J2第36節 VS 徳島ヴォルティス 1-0○ '11.12.03 J2第38節 VS FC東京 2-1○ '12.03.10 J1第1節 VS ジュビロ磐田 0-0△ '12.09.08 天皇杯2回戦 VS AC長野パルセイロ 1-1(PK3-5)● '13.03.10 J2第2節 VS 栃木SC 0-1● '13.11.24 J2第42節 VS ギラヴァンツ北九州 0-0△ '14.03.09 J2第2節 VS モンテディオ山形 1-1△ '14.11.23 J2第42節 VS ジュビロ磐田 1-1△ '15.03.15 J2第2節 VS Vファーレン長崎 0-1● '15.11.07 J2第40節 VS 徳島ヴォルティス 2-0○ '16.03.13 J2第3節 VS 愛媛FC 1-1△ '16.05.28 J2第15節① VS レノファ山口 3-1○ '16.11.20 J2第42節 VS ツェーゲン金沢 0-0△ '17.03.11 J1第3節⓶ VS セレッソ大阪 1-1△ '17.07.29 J1第19節⓷ VS 浦和レッズ 2-0○ '17.09.23 J1第27節 VS アルビレックス新潟 2-2△ '17.12.02 J1第34節④ VS サガン鳥栖 3-2○ '18.03.10 J1第3節 VS 清水エスパルス 1-3● '18.09.01 J1第25節⑤ VS ヴィッセル神戸 3-1〇 '18.12.01 J1第34節⑥ VS サンフレッチェ広島 2-2△ '19.03.09 J1第3節⑦ VS 清水エスパルス 5-2〇 '19.05.04 J1第10節 VS ヴィッセル神戸 2-1〇 '19.08.10 J1第22節⑧ VS 浦和レッズ 1-1△ '19.12.07 J1第34節⑨ VS 川崎フロンターレ 1-2● '23.12.03 J1第34節⓾ VS 浦和レッズ 0-2● リンクフリー。コメントもどうぞ! ただし、書き捨てと思われるようなHNでのものや書き殴りと思われる内容のものはスルーおよび削除する可能性が高いのであしからず。名を名乗るのがせめてもの仁義ってもんです。そして、おぢさんは出禁。
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