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カラダはジジイ、頭脳は中2、 そしてココロは3歳児。 アラフィフ?なにそれ?おいしいの?天命なんてちっとも見えて来やしねぇ。 住所:オホーツク圏の    特急列車が止まる街 血液型:典型的なB型。 今宮純ばりのやたらカギカッコの多い文章を中途半端なボケで味付けして綴る厨二病全開なブログ。パクリ過多なのは仕様なのであしからず。 ミシャコンサ7年目。上を目指したいが、主力が次々抜け現実が重く圧し掛かるシビアなシーズン。 エセ硬派路線で更新する予定も、更新頻度はちょっと落ちるかもしれませんがそこんところは大目に見てつかぁさい。 '08.08.27に念願の初参戦を実現。引き分けではあったが厚別の空気を満喫。 ~観戦データ~ '08.08.27 J1第23節 VS ガンバ大阪 3-3△ '09.09.06 J2第38節 VS 愛媛FC 3-2○ '10.09.05 天皇杯2回戦 VS グルージャ盛岡 4-1○ '10.11.23 J2第36節 VS 徳島ヴォルティス 1-0○ '11.12.03 J2第38節 VS FC東京 2-1○ '12.03.10 J1第1節 VS ジュビロ磐田 0-0△ '12.09.08 天皇杯2回戦 VS AC長野パルセイロ 1-1(PK3-5)● '13.03.10 J2第2節 VS 栃木SC 0-1● '13.11.24 J2第42節 VS ギラヴァンツ北九州 0-0△ '14.03.09 J2第2節 VS モンテディオ山形 1-1△ '14.11.23 J2第42節 VS ジュビロ磐田 1-1△ '15.03.15 J2第2節 VS Vファーレン長崎 0-1● '15.11.07 J2第40節 VS 徳島ヴォルティス 2-0○ '16.03.13 J2第3節 VS 愛媛FC 1-1△ '16.05.28 J2第15節① VS レノファ山口 3-1○ '16.11.20 J2第42節 VS ツェーゲン金沢 0-0△ '17.03.11 J1第3節⓶ VS セレッソ大阪 1-1△ '17.07.29 J1第19節⓷ VS 浦和レッズ 2-0○ '17.09.23 J1第27節 VS アルビレックス新潟 2-2△ '17.12.02 J1第34節④ VS サガン鳥栖 3-2○ '18.03.10 J1第3節 VS 清水エスパルス 1-3● '18.09.01 J1第25節⑤ VS ヴィッセル神戸 3-1〇 '18.12.01 J1第34節⑥ VS サンフレッチェ広島 2-2△ '19.03.09 J1第3節⑦ VS 清水エスパルス 5-2〇 '19.05.04 J1第10節 VS ヴィッセル神戸 2-1〇 '19.08.10 J1第22節⑧ VS 浦和レッズ 1-1△ '19.12.07 J1第34節⑨ VS 川崎フロンターレ 1-2● '23.12.03 J1第34節⓾ VS 浦和レッズ 0-2● リンクフリー。コメントもどうぞ! ただし、書き捨てと思われるようなHNでのものや書き殴りと思われる内容のものはスルーおよび削除する可能性が高いのであしからず。名を名乗るのがせめてもの仁義ってもんです。そして、おぢさんは出禁。

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戦術厨は考える。

2012年07月27日

 関塚ジャパンの初戦、スペイン戦は1-0の勝ち。

 オンタイムで観たが、かつてのマイアミの奇跡のような“まさか”の結果ではない。試合内容も決して見劣りすることはなかったし、堂々とした戦いぶりだった。1人少なくなってからのスペインも敗れて強しの感はあったものの、後半の決定機からすれば5-0とは言わんが3-0くらいにはしてほしかったかな。

 さて、戦術厨は考える。勝てた原因は何だろう?と。

 思いつくところではOAで弱点を埋めた、前線からのチェイシングがきちんと連携できていた、真ん中の2人(扇原、山口のセレッソコンビ)が効いていた、あたり。実際にはOA、特に吉田がMOMマッチに値するかなという感じだったけど。でも永井はすげーわ。
 「あんだけチェイシングしてたらスタミナ保たないんじゃないのか?」と思ったけど、よく考えたら特定の選手だけがバテバテってことがなかったってのが一番大きかったんじゃないかなと思いはじめている。つまりそれだけバランスの取れた守備ができていたからだという妄想ってことで。

 そして戦術厨は考える。これをコンサに当てはめるとどうなるだろう?と。
 ムリヤリにも程があるが・・・。

 関塚ジャパンでは永井の1トップだが、基本的には永井の速さを生かすためだと思う。あの速さはCBにはやっぱり脅威で、スルーパス1発でブッチ切られることを考えるとDFラインを高く保つのには勇気がいる。ただ、永井はサイズもそこそこあるので基点にする、タメを作るといったタスクもできるだろう。
 コンサの場合1トップは基本的に前俊だが、速さよりは基点、タメ重視であると思われる。外国人の加入でも基本的に1トップの役割はそう変わることはないだろうけど、現在4-3-2-1で組むコンサで前線の3人がどういう役割分担をするのかはちょっと気になるところではある。

 関塚ジャパンでは4-2-3-1を採用していて、2列目の3人が積極的に前線から守備をしていたがコンサは今は4-3-2-1。となると、サイドの守備は誰がやるのか?守備のエリアをどこまで高くできるか?そして中盤の底で誰が中心になるのか?

 ・・・やっぱり宮澤なんだろうなあ。

 磐田戦も宮澤をシステムの中心に置くという意味では石崎監督がやりたかったことだと思う。ただ、磐田戦はセットプレイでやられ続きで戦犯となってしまったが・・・。つーか、個人的にはどうしても扇原と宮澤を重ねて見てしまう。このままで終わる選手じゃないし終わってほしくないよ。

 ともあれ、関塚ジャパンの勝利はドンケツのコンサにとっていい刺激になったはず。
 勝たにゃ世間は振り向いてくれんのだから、どんなに不格好でも勝ちをもぎ取ろう。
 


post by フラッ太

11:17

戦術厨の戯言 コメント(0)

フラッ太さんは講釈師!?

2012年04月09日

 さて、今回は前回のコメントへのレスが長くなりそうだったので改めてエントリーを立てた次第。
 MSK19さんのコメントはこちら。

ドームに行けなかったのでBSで見ていました。
応援に行っている方、選手には申し訳ないですが、勝てる気がしないですね。

2失点はしたものの、ぎーさんのスタメンは正解だと思います。
しかし、前田、近藤、内村、岡本4選手がどうも機能していないように思いますが、どうなんでしょう?
フォーメーションもこれがベストなのか正直疑問です。
石さんの思い切ったテコ入れにも期待したいです。
J1という舞台はJ2とは全く違います。
なんとかチームとサポーター全員で勝利をもぎ取りましょう!

 開幕からはホスンに代わってぎーさんが、山本真希に代わって宮澤が入ったのが柏戦のスタメン。ぎーさんは決定機をかなり防いでくれていて、特に前半34分のシーンは奈良のパスを引っ掛けられて(河合とノースがお見合いしたこともあるんですが)あわや・・・という場面だったので、失点していたら試合が前半で決まってしまうどころか(柏との力関係からして踏みとどまれるのは0-1でギリギリ)、奈良が立ち直れなくなったかも。失点直後で奈良は気持ちの整理ができていなかったのかな?

 フォーメーションに関しては今までやっていたのでやりやすかったでしょうが、レドミがトップ下の位置に入って捕まえきれなかったことと、柏戦に限ってはヤスが攻撃で全く起点になれなかったことが後半開始すぐに動くことになったのかな、と。4→3バックにするのは石崎監督がよくやる手段だけど、山本さんの解説では近藤1トップでウッチー・前俊の2シャドーということで中盤の人数を増やすことと古田を布陣の時点である程度高い位置に置きたかった意図があるのでは。若干マイナーチェンジした選手交代だったように思います。

 柏戦で感じたのがクライトンがいた時の悪い時に似ているなということ。

 ポジションは多少違うけど、「前俊にボールが集まるのはいいけれど・・・」と攻撃の時にもたつく感じが否めない。柏戦での前俊はウッチーをファーストチョイスにする場面が多く柏にそれを読まれていた印象もあって“戦術・前俊”の悪い面が出てしまったような。前俊には厳しいマークもついてたし。
 柏戦は3枚目のカードで前を入れたけど、セカンドボールが拾えない時間帯が長く続いたので前にその役割を担わせたんじゃないかという山本さんの解説にそのまんま乗っかることに(苦笑)。宮澤にはこぼれ球を拾うために走り回るプレーがあんまりイメージできないのと、もうちょい前目の方が良さが活きる感じがするのでボランチ起用なら前の方が・・・と妄想した次第。気がつけば宮澤がボールタッチする回数が増えていたってことになればまた違ってくるんでしょうが、柏戦でそれができていたと思ったのは途中から入った前だったので。

 古田が戻ってきて柏戦でも仕掛ける意識があったのでSHは近藤と古田の2人じゃないでしょうか。柏戦では近藤のゴリ押しドリブルは見られませんでしたが。なので、テコ入れして欲しいのはセンターライン。現状、守備は踏ん張れている。柏戦はノースのカバーも良かったし、CBコンビ+河合のボランチは動かすべきではないと思う。前はプレースキッカーとしても期待できるので前をボランチってのは見たい。現状、リードされた時には河合が3バックの真ん中に入らざるを得ないので。
 妄想を暴走させると奈良&ノース-河合&前-宮澤-大島というセンターラインを見てみたいんだけど、石崎監督が前俊を外すかどうか。サイドに簡単に出していた時もあったし、前俊が持ちすぎてるからもたつくとも言い切れないので連係次第と監督は判断しているのかも。何より、石崎監督にとって前俊の能力は捨てがたいような・・・。

 ・・・とまあ、答えになっているかどうかはわかりませんが、
 久々に戦術厨全開でえんえんと書いてみました。
 話半分っつーか話5分の1くらいで受け止めていただければ幸いです。

 2人目のコメントで忘れてましたよ、こちとら所詮は戦術厨だってことを。
 すんませんねぇ、またしてもクドい感想文書いちゃって。


post by フラッ太

23:43

戦術厨の戯言 コメント(4)

エロい宮澤。

2011年05月12日

 【おことわり】
 久しぶりに戦術厨全開かつ妄想爆発でやたら長い文章ですので
 よほど興味のある方および宮澤が大好きな方以外はここから先は読まないでください。



















 タイトルに深い意味はないです。ミヤザーが何も若い男子だから・・・っつー話じゃないですよ?エロいってのはサッカー選手として魅力的なプレーをするっていう意味での表現ですから。なので、変態という単語が出てきてもそれは他に真似のできないプレーをするという褒め言葉なので念のため。

 さて、石崎コンサでは宮澤はMF、特にボランチで起用され続けている。五輪代表ではFW、しかも1トップでの起用が多かったことに比べれば「なぜそこで使う?」という疑問が湧くのは自然なことだと思う。08年、当時は三浦コンサだったけど背番号25が札幌ドームで躍動したのは僕にとっては衝撃的だった。ノートラップで振り抜いた左足のミドルシュートは多少ブラインドにはなっていたものの日本代表GK・楢崎正剛の手をすり抜けゴールに突き刺さった。

 僕はこの時思った。「宮澤はセンスが違う、モノが違う。」

 あの場面でノートラップで迷わずシュートを打つという感覚もさることながら、それに留まらずゴールを決めてみせたことに驚かされた。カズゥが超ロングシュートを決めた09年の福岡戦もノートラップで左足のシュートを放ってゴールを挙げている。だから、草津戦で宮澤が左足を振り抜いた時にはシュートを打った瞬間入ったと思った(笑)。

 石崎監督は宮澤を最前線のFWとしてではなく、ひとつ下がった位置で起用したのは
 宮澤は前を向いた状態でプレーさせた方がより活きると考えたからだと思う。

 最前線のFWは相手DF(特にCB)を背負う場面も出てくる(1トップではなおさら)。ゴールへの嗅覚というよりも、石崎監督が天才と惚れ込む持って生まれたセンスをフル活用するのはポスト役だけではもったいないと思ったのではないだろうか。最前線では変態スルーパスは出せないし。
 妄想ついでに言うと、宮澤をFWからMFにコンバートさせるきっかけになった試合がある。それはコンサの監督に就任する直前の天皇杯・決勝。あの試合はガンバのガチャピン・・・じゃなかった遠藤が自分でドリブルしてゴールを決めた試合だったが、石崎監督はしてやられたと思ったのではないだろうか。

 組織を上回る個のセンス。

 組織ももちろん大事なことに変わりはないが、それだけでは勝てない。
 組織の構築は教えれば向上するが、持って生まれた個のセンスはそれだけではダメで
 最も伸びる位置に置くことが必要。
 今、日本代表のボランチは遠藤と長谷部が双璧だが、
 宮澤だったらもしかして2人のいいとこ取りな選手になれるんじゃなかろうか。

 ・・・妄想が暴走し始めたので(苦笑)、話を石崎コンサに戻そう。

 石崎コンサでは宮澤はボランチで起用されているが、戦術厨的にはボランチというよりもセントラルハーフっぽく起用されているように思っている(このへんが重箱の隅をほじくる戦術厨らしいところなんだが(苦笑))。相手の攻撃の芽を摘むいわゆる守備的なMF、ボランチの役割はどちらかというと芳賀がこなす割合が多く、宮澤は守備もやりつつ攻撃の糸口を作る役割の方が多いと捉えている。ガンバの明神と遠藤の関係に近いかな。
 石崎監督が「宮澤は攻守の心臓」と高く評価しているあたりマルチロールな役割を宮澤に求めているのだろう。外国人以外で宮澤のようなマルチロールな役割ができる選手はコンサにいない。それ故、宮澤の出来が悪いと器用貧乏、中途半端と思われ、必要以上に叩かれる原因ともなってしまうのだと思うが・・・。

 で、何でトップ下じゃなくボランチに近い低い位置で起用するのか?最初はトップ下だと相手のチェックが厳しいのでプレッシャーがあまりかからないやや低い位置で起用するものだと思っていたが、どうも草津戦の選手起用をみてそれだけではないように思えてきた。
 草津戦の4-2-3-1での2列目は左から近藤・アンドレジーニョ・古田と並んでいた。そして、アンドレジーニョOUTで砂川IN、近藤OUTで岡本IN、砂川は近藤のいた左サイドにスライドした。以前にも書いたことがあるが(→カズゥとDFライン。)、石崎監督は2列目の選手には自分でボールを持って仕掛ける選手、ドリブラーと分類されるタイプの選手を好んで起用しているように思う。そして今年、トップ下はとりわけちょこまかと動き回るタイプ、機動力で勝負するタイプの選手を好んで起用する傾向が強くなっているのではないかと思う。

 コンサには頑強なフィジカルで勝てるとかオーロイみたいに空中戦で圧倒できるFWがいない(連れてこれるだけのカネもない(泣))。なので、同じ1トップに当てるにしても地上戦をメインにして連動性・機動力といった“動く”ことで崩すことを志向している。そうなると、トップ下にパサーを置いてしまうとそこを経由することが多くなり狙われやすくなる。ドリブルで仕掛けられる選手や裏抜けの得意な選手の方が都合がいいし、パサーもトップ下なら3択だがそこからひとつ下の位置なら4択になるのでお互いに特長を生かせる。

 草津戦のアフターインプレッションでアンドレジーニョの離脱が実は痛かったのでは、と書いた理由もこの点にある。僕だけかもしれないが、純平は技術が高い選手とはいえドリブルで抜きにかかるイメージがあまりなく、どちらかと言えばドリブルで切り込んでクロス・・・というイメージが強い。純平は石崎コンサでは左SHで起用されることが多かったが、近藤が絶好調で守備も頑張っていることからして近藤を動かしたくはない。
 あくまでシロート考えだが、ダブルボランチでさらに中央が厚くなっていたのを打開するには、純平が下がってボランチ1枚を引っぱり出して純平のいたところに古田が入る。古田のスペースは三上がいったん下がるか、日高が上がる・・・といったところか。実際には宮澤がフォローに入って枚数を同数にしたんだと思うが、パスミスで宮澤がいたスペースを埋めきれない&守備の枚数が足りなくなったことで失点を招いた・・・のが当たっていればいいなあ(滝汗)。

 背番号10を宮澤に与えたのは石崎監督がチームの中心に据えたのと同時にクラブの方針もあるだろう。大伍と征也が一気に移籍してしまったので、否応なしにクラブの大黒柱になってもらわなければならないわけだし。今は10番が絶対というほどではないけど、それでも10番はスペシャルな選手という位置づけは変わっていないと思う。

 「気をつけてたのに結局ミヤザーにやられた!」
 宮澤を抑えたつもりが実は手のひらの上で転がされていた・・・というような
 美味しいところを持っていくエロい宮澤が輝く試合を早く観たいもんである。


post by フラッ太

10:00

戦術厨の戯言 コメント(4)

ハムさんを横目に。

2011年04月17日

 昨日はハムさんの試合がデーゲームであった。

 先制点こそ許したものの、7回裏でセットアッパーの宮西投入。
 7割方はハムさんの勝ち試合に持っていけたはずだが、今江が逆転2ランでマリーンズの逆転勝ち。
 で、あの試合で負けたのは誰のせいだ?となると、たぶん打たれた宮西に矛先が向くと思う。
 7回裏で1点リード。継投策自体は間違っていないし、
 福浦から始まるから宮西投入も的外れな采配ではないというか、恐らくベストの選択肢であろう。

 野球だと選手交代などの采配の意図と選手の良し悪しの線引きがしやすい。
 だから勝敗の原因もシロート目に想像がつきやすいが、サッカーは意外とこの線引きが難しい。
 チアゴ大作戦のようなあからさまな選手交代ならまだしも、
 選手の起用などの監督の采配と選手の能力がリンクしない時がえてしてあるというか。
 まあ、昨日の試合にだけついて言えば、宮西(&大野のリード)が悪いとか梨田采配が言う以前に
 ホームランを打った今江が偉いということだろう。
 水上解説は“毎度!な解説”みたいにでしゃばらずにポイントを的確につくので好感が持てる。

 同じシステムを使っていても選手の組み合わせによっては相乗効果を生むこともある反面1+1が2以下になることもある。それがたまたま選手の調子が悪いのか、組み合わせが間違っているのかを見極めるのは1試合だけ見ただけではなかなか見えてこないのかなとも思う。それでも、3年目であればその答えは早急に出してほしいというのもまた事実ではあるんだが・・・。
 昨日の練習試合は相手を考えれば勝敗はおろか、ゴール数もあまり問題にするべきではないのだろう。何をテーマにおくかで成果は違ってくるわけだし。でも、練習で出来ることが本番ではできないなんてことはザラにある。大学生相手であれば出来て当然なわけで、今のままの意識であればいざ本番でやらかす可能性は決して低くないと思う。

 文字情報でしか知ることができないのがもどかしいんだが、
 個人的には近藤がやっとお目覚めモードになってきたのがプラス材料かな。


post by フラッ太

09:22

戦術厨の戯言 コメント(0)

“智力”を磨け!

2010年08月26日

 戦術厨的な視点だと今のトレンドは
 サッカー脳の水準を上げるにはどうすればいいのか?ということになろうか。

 栃木戦のアフターインプレッションでも触れたけど、石崎コンサは攻めの線が細い。それはテクニックが足りないというよりも選手同士の意思が噛み合っていない、連係不足っていうのが大きいように思う。未だにそんなレベルなのかよ!?って話にもなっちゃうんだけど(汗)。で、知力じゃなくて智力って何かっていうと、大まかに言えば意思を出す側と受け取る側が互いをより理解し合うために必要な能力ってことになるのかな、と。そこには技術の向上や駆け引き、読み合い、ダマし合いなど様々な要素が絡んでくる。

 今回はクイズオタク的に濃いので苦手な人は読まないほうがいいです。
 しかも、ものすごく長くなってしまったので(苦笑)。


 ネプリーグでおなじみのファイブボンバー。一問多答の問題をリレー形式で答えていくコーナーで、クイズの形式としてはけっこう奥が深い(と思う)。点差によって難易度は若干調整しているけど、有利不利は知識量が大きくモノを言うのでインテリで売る芸能人チームだとレギュラーのネプチューンチームが相手でも大抵勝つ。が、知識量にそれほど差がないとコツ次第では逆転勝ちもけっこう簡単にできる。

  問題の傾向としてはほぼ国名・地名、人名、ことわざ・熟語の3つに分けられる。基本は
 難しい答えから先に言っていき、易しい答え(誰もがすぐに思いつくもの)は極力最後まで残す。
 答えがたくさんある時はあまり気にしなくても障害にはならないけど、例えば2文字で現す都道府県(6つ)とか海のない都道府県(8つ)を5人で答えるとなると選択肢に余裕がないので、つなぐことを考えないと詰まる可能性が高くなる。
 難しいものから、というのはわりと思いつくことだけど、あまりにマニアックな答えを言うよりも連鎖反応的に答えが出せそうなものを言うのも作戦としては重要なんである。例えば「○婚」という言葉を5つ答えるという問題の時に、最初の人が結婚と答えてしまうのは作戦としてはNG。

 そして、特に国名・地名を答える問題の時に有効なのが世界地図をイメージしておくとより効果的になること。先日の放送では「アフリカの国の中で最後が「ア」で終わる国の名前を5つ答える」という問題が出た。ちなみに1番手の名倉はアルジェリアと答えたが、これは作戦としてはかなりいいところを突いている。アルジェリアときたらナイジェリアはすぐ出せるし易しいケニアも残せる。アフリカ大陸のイメージがあれば地理的に近いチュニジアも出せる。・・・ちょっとマニアックになったので身近な問題でやってみよう。

 問題:サッカーワールドカップ南アフリカ大会の出場国を言いなさい

 これで「開催国の南アフリカでしょ、日本でしょ・・・」とやるよりも、頭の中で世界地図をイメージしながら地域ごとに答えられればより効率がいい。地域ごとの出場国数を知っていれば指折り数えることも少なくなり、ダブりも減る。

 一問多答形式でも敵味方に分かれる形式もある。
 これは読み合いやダマし合いといった駆け引きの面が大きく、お題に対して自分以外のチームが答えそうもないものを言うというのが基本ルール。ただし、この場合は単に難しい答えを言えばいいってもんじゃないのがミソ。例えば

 問題:徳川十五代将軍のうち、1人を答えなさい

 この問題で相手が歴史に弱ければマイナーどころを突いていけば大丈夫だけど、15人全員知っていそうだとなるともうこれは知識量の勝負ではなく心理戦の様相を呈してくる。ド直球の家康か、マイナーな家慶か、微妙なラインの家綱か・・・。相手が実力者であればマイナーどころをまず抑える可能性が高いからだ。運任せな場合もあるけど、伏線を張っておくことで相手のウラをかくことができる。その伏線をどう張るかというのも勝負の駆け引きとしては重要なことであり、必要なことである。

 要は共通したイメージを持てるか、
 そのイメージをどう崩し、どうアレンジするかってのを長々書いただけ(汗)。
 システムエラーが怖くてオフィシャルブログが書けるか!・・・と言いつつメモ帳からコピペ。
 だからやたら長くなるんだよ。反省してまーす(←ウソつけっ!)。


post by フラッ太

09:00

戦術厨の戯言 コメント(2)

4-3-3はどうだろう?

2010年06月09日

 さて、征也の長期離脱でさらに苦しくなっちゃったけど愛媛戦で中断期間に入るし
 カズゥが戻ってこられそうなのは不幸中の幸いかな。いきなり妄想爆発させてみようか。

         キリノ

 岡本(三上)           古田

    カズゥ(内村)   宮澤
      
          芳賀

 石川   吉弘     藤山   西嶋

          高原

 感じとしては清水の4-3-3に近いかな。キリノにヨンセンのような高さと強さは望むべくもないが、真ん中で使うってのをイメージして妄想してみた。どうして4-3-3にしたのかというと、チームの背骨を変えてほしくないから。まあ、実際には4-1-4-1になる公算が大きいんだが・・・(汗)。

 石崎コンサのチームの背骨は、キリノ(近藤)-宮澤-芳賀-石川(藤山)であろうと思う。キモとなるのは現状では芳賀と藤山。特にアンカーは芳賀以外に任せられる選手がいない。普通に考えれば吉弘がCBに入って藤山が右SBに回ると考えるべきところなんだが、藤山の読みとポジショニングは何度もピンチの芽を摘んでいるので個人的にはCBから動かしたくない。積極的に前に出る吉弘を藤山がカバーすることになるかな。石川&吉弘のCBコンビは初めてじゃないし、普通に藤山をSBに回してもさほど問題にはならないかも。

 一方、石崎監督は4バックか3バックか悩んでいるようで。
○MF藤田欠場で新布陣模索(10日 道新スポーツ)
○札幌4バックか3バックか…石さん悩む(10日 日刊スポーツ)

 近藤はかかとを骨折していたらしいので欠場すると思っていたのだが、練習には参加している様子。無理して長期離脱は勘弁してほしいんだが・・・。3バックはWBになれる選手がいないからないと思っていたのだが、記事によれば西嶋と芳賀を起用したようで。まあ、WBに回せるとすればこれくらいしか選択肢はないのかもしれんが、芳賀をアンカーから外すのは怖いなあ。内村をトップ下で人数を増やすことで対処するのだろうか?カズゥはボランチ起用で行くようなのでその点は安心。さすがに左SBってのはリスクが大きすぎるし、展開力を活かそうとすれば真ん中で起用する方が活きるしね。

 こういう時こそ救世主が出てきてほしいんだが、横野や上原あたりはチャンスなんだからガンガンアピールしてせめて出場機会はモノにしてほしい。三上に練習時間を合わせるってのを屈辱だと思うくらいじゃないといかんぜ。

 何にせよ、中断前のラストゲームはキッチリ勝ってもらいたい。


post by フラッ太

13:29

戦術厨の戯言 コメント(6)

3トップも視野にある?

2010年05月11日

 昨日、本大会に出場する日本代表が発表された。

 どーして前田じゃなくて矢野なんだよ!ってのは10人中8人が思うところだろう。
 でも、コンササポにとって今野が選ばれたのがうれしいのと同じ、あるいはそれ以上にアルビサポはうれしいはず。矢野本人はうれしさとプレッシャーが相半ばだろうが、選ばれたからには頑張ってほしい。個人的にはもしかしたら香川が・・・とも思ったが、それは別館で。

 で、なんで矢野なのかなと思ったんだけど、
 サイドに流れることができるFWが欲しかったのかななんて妄想している。

 クラブでは玉田や大久保が左サイドでプレーしている。前田はどっちかというと真ん中で勝負するタイプでそこには岡崎や森本がいるし、右に流れるFWって案外いない気がして・・・。森本(または岡崎)を真ん中に置いて、両サイドにFWを置く3トップも視野にあるのかな?実際には左には松井、右には俊輔を置いて2トップの可能性が高いとは思うけど。それに、3トップにしたつもりが1トップになっちゃってた、なんてのがオチな気もする・・・てどっかでそんな光景を見た気がするぞ(汗)。
 
 全体的に専門職が少なく、
 ○○もこなせるってタイプの選出が多いというのはイメージとしてある。
 まあ、イメージだけなんで、あんまりマジにとらないでほしい。
 ・・・こんなこと書くと「この杉山信者め!」と言われそうだなぁ(汗)。


post by フラッ太

16:58

戦術厨の戯言 コメント(0)

戦術厨的な視点でさらに緑戦を振り返る。

2010年05月06日

 あんまりネガっても気が滅入るので少しはポジってみようかと。
 緑戦は3-5-2で臨んだワケだが、全体的なイメージとしては選手の役割がハッキリしていた。石崎監督へのイヤミをこめて言うならシンプルになった、という感じ。石崎監督としては3バックは最後の手段で、できることならやりたくなかったのかもしれない。見切りをつけるなら水戸戦で3バックにしてたことも考えられるし・・・。

 3バックで不安になるのは

 「WBの裏のスペースはどーすんだべ?」ということ。

 ノノさんも解説していたけど、3-5-2の場合は4バックと違ってサイドには1人しかいない。なので、シロート考えだとボランチがフォローに入るだろうと考える。右サイドは芳賀の運動量と藤山の的確なポジショニング・読みと征也の頑張りが少しとでまあまあフォローはできていたと思う。
 岩沼が1人2役をこなしたと書いたけど、僕としては4バックでのSB,SHの両方をこなすイメージ。ドリブルで斬り込むことができれば・・・とか欲張ってしまうけど、それができる技術と体力があれば3バックにはなってないだろうし、第一、他のJ1クラブに引き抜かれただろう。チャンスをモノにして岩沼は本当に成長した。

 で、右サイドは何とか防げるとして、問題はその岩沼の裏。
 実際、90分フルにというのは無理がある。個人的には電池切れになるまで全力でというやり方でいいとは思うんだけど、執拗にここを狙われるようだとつらくなってくるかなとも思う。岩沼の電池切れが早くなるということもあるが、岩沼が後ろに下げられた時のカズゥがキモになってくる。岩沼が裏をケアすることで守備の不安は少なくなるけど、今度は攻撃の時にどうするか?

 実は、緑戦で宮澤が途中交代したことで
 カズゥがよりクローズアップされることになったと思っている。

 カズゥの左足は確かに魅力的。前半31分のロングシュートも普通ならシュートを考えなくてもいい場面。CKを獲って宮澤の惜しいヘディングもあったし。このシュートが伏線になったかはわからないけど、緑戦ではカズゥに関してはまずシュートコースを塞ぐという意識が働いたように思う。

 岩沼が押し込められて、さらにカズゥがプレスをかけられた時にどうなるか?

 試合前、実はここが非常に気になっていた。
 キリノを使うために2トップにして、4バックだったら今までの起用だと4-4-2でカズゥはCH。となると、誰が相棒になったとしてもカズゥにプレッシャーをかけられて手詰まりになるんじゃないのか?福岡戦の悪夢が甦って、堂々巡りになるんじゃないかと不安で仕方がなかったんである。
 実際には3-5-2だったし、緑戦はカズゥへのプレスが緩かったのでそれほど問題にはならなかったけど、砂川が入ってからはほとんどカズゥが組み立て役となっていた。後ろで藤山・西嶋がロングボールを前線に入れていたので攻撃ではある程度フォローができていたようにも思うが。後半35分以降はお互い電池切れカズゥはホント楽にボール持ててたし(笑)。トップ下の選手をギリギリまで削らなかったのもパスコースを増やすためのフォローだったりして・・・。

 ただ、若干カズゥのポジショニングが低い気がした。
 終盤は足が止まっていたせいで、カズゥのいるところに足下でボールをもらうというのが余計に目立った。10mとは言わないが、攻撃の際には2,3歩前に出てボールをもらう動きを意識するだけでも変わってくると思うんだけどなあ・・・。

 あと、ピンチはチャンス。
 コンサはセットプレイの守備が弱い。高さにも不安がある。CKでは高さのあるDF(特にCB)が攻撃に上がってくることが多い。後半のCKでキリノがあわや・・・というシーンがあったが、CKで人数が前掛かりになるのを利用して速さを生かしたカウンターを狙うというのはもっとやってもいいかも。水戸戦のカズゥのゴールも一応はこれに入るし。もっとも、肝心のCKを防がにゃ話にならないけど(汗)。

 カズゥを生かすか殺すか。カズゥ自身にも課題はあるが、次節は北九州も対策を講じてくるだろうから相手の狙いをどうかわすかがポイントとみる。


post by フラッ太

00:23

戦術厨の戯言 コメント(0)

攻めの理想は飛角銀桂。

2010年03月23日

 将棋的アプローチという久方ぶりのネタ全開で妄想が暴走しまくり。
 おかげで昨日は布団の中で2時間も悶々として睡眠不足(汗)。

 栃木戦は前の4人で押し切って勝った感じと書いた。
 じゃあ将棋の駒にたとえるとどうなるんじゃい、ってのが今回のお題。

 普通に考えればFW2トップは攻めの主役なのでそのまんま飛車と角。
 キリノがヨーイドンでナナメに突っ走るってイメージがあるし、近藤は突破力が売りなので近藤が飛車でキリノが角かな。残りは銀と桂だけど、やっぱりゴールを決めた内村が銀だよなあ。征也は桂っていうイメージがあんまりないんだが・・・。桂のイメージはどっちかっつーと古田のような気が。征也は守備で頑張ってるので銀になりかけの香車のほうが合いそう(苦笑)。

 まあ、飛車角はこれでいいとして(←いいのか?)、下段から桂馬や香車のサポートももう少し欲しい(真ん中からは当然CH)。将棋盤のノリでいくとSBになるわけだけど、そうなったら桂馬が岩沼で香車は西嶋かな。香車は最初端っこに並べるし。CBは守りの要だから金がイメージとしては近いけど、桂馬のようにフィードもしてほしい。早くソンファン戻ってくれないかな。

 将棋ネタ・・・続けられるか?


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19:59

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銀と金。

2010年03月23日

 ツモ1つに大金が飛び交うとか、替え玉を仕立てて競馬で賭をするとかいう話じゃありません(笑)。

 とまあ、そんな中途半端なボケはここまでにして、栃木戦ではCHとCBをいじってきた。カズゥと宮澤の組み合わせはシロート目にみても「守備は大丈夫なの?」っていうイメージがある。実際、芳賀はポジショニングや運動量などうまく攻守をつなぐ働きができていたし、バランスも良かったと思う。では、どうして石崎監督はCHをカズゥと宮澤の組み合わせで開幕を迎えたのか?

 前にも書いたけどCHは攻守の要で、将棋でいうと銀と金。大まかなイメージで言えば銀が攻め駒で金が守りの駒。でも相手の王様を詰めるときは金が欠かせない。「金はとどめに使え」という格言もあるほどだし。一応、フォローしておくと銀は真横と真後ろに下がれない。金は逆に真横と真後ろに進めるかわりにナナメに下がれない。お互いを補完しあうような感じだと思っていいと思う。金2枚だと守りは強くなるが攻め手が単調になりやすいし、銀2枚だと上には強いが横には弱い。宮澤とカズゥはどうかというと2人とも銀のイメージ。芳賀はどっちかというと金のイメージ。なので芳賀と宮澤の組み合わせだとうまくバランスがとれたのだと思っている。

 石崎監督も芳賀と宮澤の組み合わせはきっと頭にあったと思う。それでもカズゥと宮澤の組み合わせにこだわったのは宮澤に金の役割を求めたのではないか。そして、それにとどまらず、CHの2人が互いに銀と金の役割をうまく入れ替えながら機能させることを理想としたのではないだろうか。宮澤とカズゥの場合だと普段はカズゥが銀・宮澤が金で、状況に応じて宮澤がやや前に出て銀になり、カズゥが下がって金の役割といった感じ。
 ただ、この金と銀の“フュージョン”ってのは相当ハードルが高い。CHの2人がともに金と銀の役割ができるようになるというのがまず大変だし、さらにその2人の連係がうまくいくようにしなければならない。ぶっちゃけ、この“理想”が実現できるようならJ1定着はおろか選手の能力としては代表レベルにまで跳ね上がるので、そうなった日にゃあCHはお金持ちのクラブに引き抜かれているよね、きっと(苦笑)。

 それでも、宮澤をMF登録して#10を与えるあたり、宮澤にはフュージョンできる資質があると判断しての起用なんじゃないかと思ったりする。福岡戦を振り返ると宮澤もカズゥも全く前に出られず、古田は人数をかけて抑えられ、キリノは起点になれず、近藤は潰され・・・じゃあ負けるのも当然か。今年は宮澤と心中かなあとか、CHの2人に注目して見ていこうと思うとか書いてきたので今までと内容がカブっているんだけど、宮澤+カズゥのこだわりを捨てたのはそれだけリアルに勝ちに行ったからなんだろうなあ、ってこれもカブってるな(汗)。

 カブりついでに、今年のコンサは宮澤がどれだけ前を向けるか、またどれだけ高い位置でプレーできるかが大きく勝敗を左右するのではと書き殴ってみる。シーチケを持っている方はちょっと指向を変えて宮澤だけを見てみるってのも面白いかも。


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01:49

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結局、チャレンジ&カバー。

2010年03月19日

 蹴馬鹿さんがほとんどおっしゃってくれたので、その後追い(汗)。

 何とかせなあかんやろというのがCHとCB。CBに関しては藤山や趙の起用も考えているみたいだしひとまずおいておくとして、CHがグダグダだと試合になりゃしないっていうのはあると思う。カズゥも宮澤も“いらない子”ではないんだろうけど、できる子になるまで悠長に待ってもいられない。あまりにも負け方が悪かったし、アプローチを変えるというのは一つの方法だと思う。

 CHにはあらゆる能力が求められる攻守の要。
 個人的にはカズゥも宮澤も力か技かっていうと技のタイプで見た目も精神的にも強そうな感じがない。だから、ゴリ押しで囲まれたときに対処できないとヘナヘナになっちゃうというか安心して預けられない・・・ってのはちとイージーにすぎるかもしれんが。本来なら宮澤にひと皮もふた皮もむけてもらって、「いいから俺によこせ!」っていうくらいになってもらえればというところなんじゃないかなあ。期待の高さからCHに置いたんだろうし、ダテに#10を与えたワケじゃあるまい。なので、個人的な願望としては将来を見据えて我慢して宮澤を使い続けて欲しい。

 とはいえ、今のカズゥと宮澤のコンビだと怖い。パク・ジンスの補強は緊急補強ではあると思うけど、練習生としてキープしておいたということはある程度は加入させることを視野に入れていたのだろう。ハンジェをすんなり起用とせず、あえて1人増やすことにしたのは競争意識を煽るためくらいしか想像できないけど、あるとすればガツガツ当たることをCHにも求めたのかな、と。

 体を張るのはFWやCBだけじゃないんだぞというメッセージというか、チャレンジ&カバーのチャレンジの意識をもう一度徹底させることから活路を見いだそうとしているんじゃなかろうか。それは守備でボールを奪いに行くというだけじゃなくて、攻撃の時にも強いメンタリティで臨んでほしいということだと思う。もちろん、それが根性論だけに終わるんじゃなくて、しっかりした選手個人の技術や選手同士の連係があっての話なんだけど。福岡戦は何だかビビリすぎっていうか、慎重に行こうとして臆病になっていたような気がして・・・。

 ゴンに頼ってばかりじゃダメなんだけど、近藤がダメならゴンと内村の2トップ・・・てのはやっぱ無茶かな(苦笑)。あさ吉さんがひ弱とバッサリ斬って捨てていたけど、これ、けっこうコンサのもともと抱えている“持病”って気がしている。これはまた改めて、ってことで、持病に効く特効薬ってのはそうそう簡単にできるもんじゃない。覚悟を決めて・・・といきたいんだけど、まずは1つなにがなんでも勝て!


post by フラッ太

16:23

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’10コンサのシステムの核を探る②。

2010年03月18日

 以前の暑苦しい妄想では4-2-2-2をベースにして各ポジションごとに核となる選手を想定して考えた。ただ、この2戦を消化した段階ではFWはキリノが核になりそうだと思っていたのが近藤がかなり頑張れそうだということと、内村が即戦力として機能しそうだということがある(近藤のケガは心配だが・・・)。MFでは宮澤とカズゥのコンビは機能させるにはハードルが高く予想以上に時間がかかりそうというのを感じた。

 僕の考える’10コンサのシステムの核(≒基礎、背骨)は

 ・FWは2トップ
 ・CHは2枚
 ・サイドになるべく高い位置で1枚ずつ置く
 ・DFラインは石川を中心に構築する

 「当たり前じゃねーか、何を今さら大上段に構える必要があるんだ!」とツッコミが入りそうだけど・・・(汗)。で、福岡戦はどうだったかというと、グダグダっぷりでは去年の愛媛戦よりもひどかったがあのときは宮澤を引っ込めたのに対して、見るからに効いていない両CHは変えなかった。というのは、去年はダニルソンの存在がやはり大きかった。去年の味スタでのダニルソン無双は未だに忘れられない。去年はルーズボールはダニルソンが超スピードでかっさらっていたので、CHは玉際での厳しさはあまり要求されずに済んだ。ダニルソンの身体能力は代わりになる選手はJ全体を探したってそうそういない。

 今年はCHは2人。その2人を守備の人・攻撃の人というのではなくて2人で連係して守備も攻撃もやりなさいという起用で臨んだんだと思う。ところが、2人ともちっとも前に出られず雪隠詰めで前と後ろが間延びするばかり。では、どちらかを変えれば良かっただろうとも思うのだが、そうなると1-2になったときに今度は残った1人が狙われるのかな、と。例えば、カズゥを下げて芳賀を前に持ってくるとかしたとしても今度は宮澤が袋叩きに遭ってしまって根本的な解決にはならない、といったように。1+1が2どころかヘタすると1以下になっていたので、どちらかを引っ込めたのでは余計悪くなるだろうという判断が働いたのではないだろうか。その意味では2人とも信頼されていないのかも・・・。

 宮澤とカズゥのどちらが攻撃的に行くのかは特に決まりはなくて、どちらにも良いところがあるので状況に応じて前に行ったり守備に回ったりという感じで縛りはあまり作らなかったと思っているんだけど、福岡戦では2人とも前に出られなかった。むしろ、カズゥが前に行きたがっていたのを宮澤がその尻ぬぐいをさせられるハメになったように見えた。なので、前に出られないなら出さなきゃいい、起点が増えれば後ろ目で組み立てやすくなるし、2人いればプレッシャーをかけられても何とか耐えられるだろうからつなぎ役に徹してもらおうということで内村に最前線とトップ下を兼ねるような役割を求めたのではないだろうか。

 ああ、また長くなってしまった(汗)。
 もう1回続けようと思うので、ヒマな方はおつき合いのほどを・・・。


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13:00

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’10コンサのシステムの核を探る①。

2010年03月17日

 ~おことわり~
 タイトルの通り、おもいっきり戦術厨なネタかつオナニー全開の文章です。
 苦手な方および戦術ネタが嫌いな方はこの先は読まずにスルーしてください。


 さて、福岡戦のボロ負けを契機に、10年バージョンの石崎コンサのキモを選手個人ではなくシステムから考えてみようというのが今回の趣旨。その前提として、ここ2戦の選手交代を加味してシステムの核を考えてみようという次第。

 鳥栖戦での選手交代は内村OUT→上原IN、古田OUT→砂川IN、近藤OUT→ゴンINで、福岡戦は古田OUT→内村IN、岩沼OUT→砂川IN、キリノOUT→ゴンINだった。鳥栖戦での上原の投入は映像を見ていないのでイマイチ意図が見えなかったんだけど、前の人数を増やすってことでいいのかな?古田→砂川の交代は、去年の岡本→砂川の交代のようにSHが飛ばせるだけ飛ばして・・・っていうのに分類されると思う。選手交代の傾向としては、
 ・SHは征也を軸として、もう1人をとにかく全力で走らせて砂川と交代
 ・前の人数を増やすためのFW投入
 があって、状況に応じてもう1枚のカードを切るというのが基本パターンではないかと思う・・・ってこれも今さら感がアリアリだけど(汗)。

 で、福岡戦の選手交代の意図を考えてみようというわけだけど、普段はサイドでの起点は4-4-2のシステムでMF(≒SH)が高い位置取りをして4バックのSB(およびDFライン)が押し上げてフォローするのを狙っているんだと思う。しかし、CHで全くと言っていいほどボールが前に出せない。自分で持って上がることもできずにどんどんFWとDFラインが間延びする。FW(近藤)に放り込んでも潰される。キリノを走らせてもキリノがキープできない。古田が個人技で突破しようと思っても中島と丹羽がガッチリとケアしているので崩せない。

 前半終了時で0-2のビハインド。ここで石崎監督が考えたのは
 ・FW(≒近藤)以外の起点を作る
 ・サイドで最初から高い位置を取らせる
 ・CHのパスの出しどころをFW,SHの2択からFW,SH,それ以外の前の選手3択にする
 ということだったのではないだろうか。
 なので、まず内村をトップ下に近い位置に投入するのは決まりとして誰と代えるか?

 まずは1-2にすることから始めたいので前を厚めにしたい。古田の個人技は魅力だけど、福岡は後半もここのケアは怠らないだろう。岩沼から征也に縦へのいいパスが通っているし、征也にはスタミナの心配はないので征也を右に回して岩沼と左右で最初から高い位置を取らせる。この2人の裏のスペースを突かれるリスクはあるが、CHにここのケアをしつつサイドと内村中心のパス出しを主にやってもらう。石川と西嶋は動かさずに芳賀をスイーパーに置いて攻守のバランスをとる・・・というのが僕の妄想(苦笑)。

 ところが、1-2にして福岡の動揺を誘ってから・・・とやや攻撃を強めにと思っていたのに、後半開始早々の失点でゲームプランがいきなり狂ってしまった。3点差となってはもう完全に前がかりになるしかない。福岡も3点差ならしっかり中を固めてカウンター狙いをするだろうからサイドのプレッシャーは減る。岩沼は動いてもいるしドリブルで切り込ませるのは厳しいので、砂川を岩沼と代えてサイドに深く抉るのとFWに放り込むのを両方やらせる。・・・というのが砂川の投入の理由だろうとまた妄想(汗)。
 福岡がしっかり引いているとキリノの裏抜けは活かせない。自身の調子も悪そう。敗色濃厚の沈滞ムードを少しでも変えたかっただろうからキリノに代えてのゴンの投入はごく自然かと。ゴンなら放り込みの的や潰れ役にもなるし、1点獲れれば少なくともドームの雰囲気はガラッと変わる。顔見世興行にもなるし・・・。

 ・・・とまあ長々と妄想してみた。杉山某の影響受けまくりだなあ(汗)。福岡戦の選手交代の妄想だけであまりに長くなってしまったのでいったん区切って、石崎監督が変えたことと変えなかったこと、この結果を受けてどうやって石崎監督が軌道修正を図るか考えてみようと思う(←まだ続ける気かよ!)。


post by フラッ太

00:07

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パスとドリブル。

2010年02月14日

 いやあ、風間解説は五臓六腑に染み渡るでぇ。

 日韓戦、久々にオンタイムでじっくり見てみた。
 別にじっくり見たからといって代表が強くなるワケじゃないけど、結果は1-3の負け。

 PKで先制したと思ったらPKで追いつかれ、シュート1本で1-2とあっさり逆転。
 オマケに闘莉王退場で1人少なくなって、これで負けても言い訳がしやすくなったと思いきや、今度は韓国も10人になっていよいよ引き分けに持ち込まなきゃブーイング必至の状況下になったところで決定的なゴールを決められ1-3。

 まあ、相変わらずだなあというのが第一印象。

 個人的に戦犯扱いするとすればやっぱり内田か。
 PK献上のファールをするし、長友と比べると利き具合がかなり劣って見えたし、
 何より3点目の獲られ方が最悪。

 MFと挟んで奪うはずのディフェンスが甘く突破を許し、オフサイドで逃げようとしたけどものの見事に失敗し、挙げ句、真ん中の人数不足であっさりゴールを奪われる。・・・何だかどこかで見たような光景だと思うのは気のせいか?後半、外から内に抜けるいい動きもあったけど、本来ならSBの内田がどうしてもやらなきゃいけないものではなく、一列前の選手がやらなきゃ・・・と思ったのが皮肉というか。

 左サイドは長友が無尽蔵のスタミナで何とかしてしまうから、韓国はほとんど内田の裏を狙っていたように思う。内田だけのせいでもないのだろうけど、そこの対処が結果的にうまくいかなかったのも戦犯にしたくなる原因かな。それにしても、長友と玉田というFWとSBで渋滞を起こすってのはやっぱり代表の個の能力の高さなのかなあ。

 3点目のシーンなんか特にそうなんだけど、
 日本はファーストチョイスがパスなのに対して韓国はドリブルなんだよなあ。
 これが治らん限りは誰が監督をやっても結果は大して変わらない気がする。

 岡田監督続投ならせいぜい5%、監督交代でも20%くらいまで行けばいいほうなんじゃないかと。なにせ絶対的に時間が足りなすぎるし、わざわざ火中(渦中、でもあるか?)の栗を拾いに極東までやってくる物好きがいるかどうか・・・。

 コンサの場合は岡本や古田がいるぶんワクワクして見られそうだけど、
 代表とは逆にボールを持てる選手がもう1人は増えないと4-4-2ではキツいかなって気はした。
 まあ、あの会長のことだから岡田監督のクビを切っても自分だけのうのうとしてそうだけど(苦笑)。

 さあ、あとはこの方に任せますか・・・と思ったら、もう更新してたのね(汗)。


post by フラッ太

22:44

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暑苦しい’10コンサ妄想④。

2010年02月06日

 今回パクったブログ:練習試合 vs 張外龍 (大宮)。(whiteowlさん)
              "岩沼の裏"~妄想③を猛猛妄想に(苦)~(はげおさん)

 ④SB  核になる選手:西嶋

 これも順当と言っていいでしょう。ただ、SBに関しては相棒という考え方はチャレンジ&カバーにおいてはSB同士ではなく、ヨコではCBと、タテではSHとの関係(連携)を重要視した方が良さそう。SBの役割としては、

 ①1対1の守備で負けない
 ②主にCBが空ける穴を横にスライドしてカバーする
 ③縦に上がって攻撃のフォローをする というのが思いつく。

 本職はあくまで守備の人だから守備のできる人が優先順位が高くなるんだけど、それに加えて例えば高い持久力でSHを追い越してサイドの人数を増やすとか、ハーフラインまで上がるくらいにとどめて(これでも位置取りとしては高いほうだけど)ピンポイントでFWにボールを供給するといった“一芸”が必要になってくる。去年で言えば前者は序盤の西嶋や大伍、後者で言えばカズゥや岩沼がそれにあたるだろうか。

 で、今年は岩沼がDF登録になったことを考えると、岩沼を左SBに置く可能性が高いとみる。
 が、失礼ながら守備に置いてはちょっと怖い。①の1対1の守備よりも②のCBのカバーができるかというヨコの連携に不安があるように思う。ただ、これは試合をこなしていく中で連携を築いていける上積みが見込めるし、左足の魅力はカズゥに負けないものを持っているので、タテの連携においては一歩リードしているとみる。
 逆にヨコの連携が巧くて縦の攻撃の厚みがどうかな・・・と思われるのが藤山。藤山は守備に関しては本職なのであまり問題はないだろうが、攻撃となると一芸には岩沼ほど光るモノがあるかというと「うーん・・・」といった感じ。攻撃参加となるとスタミナも求められるし、持久力の面でどうだろうなあ、と勝手に不安がってみる。

 なので、縦を重視するなら岩沼、ヨコを重視するなら藤山というのが予想の本線。
 縦の相棒となるSHが誰になるかによっても影響が出てくるのは攻撃に限ったワケではなく、3ラインのゾーンディフェンスを考えた時にSHとSBで挟んで守備をするのがたぶん石崎コンサの約束事としてあるように思う。なので、SHで守備もできる選手を置けるなら岩沼の守備のフォローはできるのではないだろうか。

 かつて、ジーコジャパンのSB(ボランチもだったっけ?)の動きとして“つるべの動き”というのがあったように思う。が、石崎コンサの場合、つるべの動き(というよりも1つずつずれるので数珠つなぎに近いが)はむしろDFライン全体で約束事を決めているようだし、両サイドとも高い位置取りができることがJ1仕様だと思うので、できればそういう動きはしてほしくないかな。
 三浦コンサが守備を重視したのに対し、石崎コンサはそれに攻撃参加もできるようハードルを上げてきた。もっとも、三浦コンサの場合はJ1昇格後は相手が強くて攻撃をしたくてもできなかったのが実情だったのだろうが・・・。SBが攻撃参加すると、上がってできたスペースが守備においては“穴”や“キズ”、“隙”となる。そこをどうやってカバーして失点を防ぐかが昇格への大きな課題。

 気になるのは、吉弘がケガで手術をしたという情報。吉弘が離脱となると練習試合の起用からして藤山がCBに回る可能性もある。そうなると、堀田にもチャンスが充分巡ってくることになるのではないだろうか。個人的には藤山は守備的なジョーカーとしてベンチに置いておきたいというのがあるので・・・。

 失点しない、という点ではある意味CB以上にカギを握るのがSB。点を獲らなきゃ勝てないのがサッカーなので、中盤やFWについつい目が行ってしまうんだけど、そのお膳立ての最初の一歩としてSBを見てみると面白いかもなあ、と妄想してみる。


post by フラッ太

00:05

戦術厨の戯言 コメント(2)

暑苦しい’10コンサ妄想③。

2010年01月31日

 すっかり間が空いてしまった。周回遅れにも程があるけどさっさと終わらせよう。

 今回パクったブログ:"動"?!"静"?! (はげおさん)

 ③CB  核になる選手:石川

 これは堅いでしょう。
 去年加入した時点からCBで起用され、貧乏所帯のコンサでレンタルを継続してまで所属させるワケだし・・・。まあ、CBってポジションは自前で育てるのが難しいという事情があるのはJクラブ共通の悩み。CBに外国人を起用するクラブも多く、上位クラブでも中澤(緑→マリノス)、闘莉王(水戸→浦和→名古屋)、大岩(名古屋→磐田→鹿島)など引き抜きがわりと頻繁に行われているし。

 箕輪がまだしばらくかかりそうなので、相棒としては吉弘とチョウ・ソンファンの2択。
 どちらも“動”のタイプで、ソンファンがややガツガツ当たりに行くのかなと。連携の取りやすさを優先するなら吉弘、肉弾戦に耐えるならソンファンって感じでいる。能力に差があると言うよりは特徴が違うというところで、どっちを選ぶかというと攻守において高さ勝負ができるという意味でソンファン。連携がしっかりできるならという条件付きで放り込みに強そうなソンファンが個人的には一歩リードかな。

 そこで、去年参戦した愛媛戦のことを思い出した。あの試合は石川とソンファンがえらい広い間隔でさながら2バックの様相だった。前半で宮澤が砂川と交代したんだけど、後半のある段階から大伍が石川とソンファンの前でケアするようになり、2.5バックというか“擬似3バック”でディフェンスを形成していたように思う。この擬似3バックは湘南戦@厚別でも見られた。この時はCBは石川と吉弘でボランチに芳賀が入る形になったが、そこそこうまくいったように思う。

      芳賀
 石川        吉弘    

 ↑こんな感じ(CBの間隔に多少変化はあったけど)。SBが上がりっぱなしに近いくらい積極的に攻撃参加していた。これがうまくいくようならけっこうイケるんじゃないかなあ。ただ、これだと真ん中を割られたら一気に大ピンチとなるのでCB同士の連携が欠かせない。そして、CBの前の選手はポジショニング・カバーリングが巧いなどいろんな意味で“気の利いた”プレーができる選手じゃないと怖い。なので、湘南戦のイメージもあってCHに芳賀がいた方が安心できる。カズゥが同じポジションで安心感のあるプレーができれば・・・。ただ、これは相手が湘南で田原に当てるという前提なので、ウラ抜けに対処できるかはまた別の話。

 大宮との練習試合では藤山がCBに入っていたらしい。DFならどこでもできるというのは選手の頭数が少ないコンサにはありがたい。そして、吉弘とチョウが共に動のタイプなので、藤山が静のプレーでDFラインをフォローできるならさらにありがたい。藤山は高さで勝負するんじゃなくて読みやポジショニングなど経験値で勝負するタイプだと思うので、藤山の補強はディフェンスの底上げにはもってこい。ボランチで起用する?という報道もあったのは芳賀のバックアップを見越してのことかなと推察していたが、現状ではCBでの起用の方が可能性は高そう。

 練習試合といえば堀田もCBで出ていたみたいだけど、堀田はどちらのタイプだろうか?
 堀田がCBでポジションを獲れるようならCBの先行きは明るくなるんだけど、現状ではSBのほうが可能性が高いかも・・・。


post by フラッ太

20:00

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暑苦しい’10コンサ妄想②。

2010年01月24日

 今年、一番悩ましいのがMF特に真ん中をどうするかだと思う。
 おもいっきり後追いの感が否めないんだけど、そのへんは気にしたら負けってことで(←オイ!)。

 今回パクったブログ:勝手に予想(MF、FW) (孔明さん)
              妄想③を楽しむ(で苦しむ?)! (はげおさん)

 ③CH  核になる選手:宮澤

 いきなりツッコミが入りそうだなあ(汗)。個人的には今年は宮澤と心中する覚悟っていうくらい期待をかけている。サカマガでもサカダイでも予想スタメンで一番手になっていないが、宮澤が頑張ってくれないことにはJ1昇格はないと思う。#10うんぬんは今さら外野がうるさく言わなくても本人が一番意識しているだろう。宮澤の強みは何といってもセンス。技術が図抜けているというよりも、教えられてどうにかなるものじゃない何かを持っている。何だそれ!?っていうスルーパスは大体宮澤からだし・・・。
 攻撃だけを考えるなら宮澤とカズゥでほぼ決まり。カズゥのクロスと宮澤のスルーパスで相手DFを翻弄するのを見たいねぇ。しかし、2CHの場合のセオリーとしてはパスの巧い選手+守備の巧い選手になると思う。と同時に、一番選手層が薄そうなのが守備的な中盤。ダニルソンは身体能力で制圧したけど、日本人にあの身体能力を求めるのはさすがにムリ。で、守備的なMF(≒アンカー)となると芳賀ということになり、「結局それかい!」っていう結論になる(汗)。

 4-2-3-1から4-4-2になるってことは、単純に考えると4-4-2のCHは2人で3人分の仕事をしなくちゃいけないことになり、それぞれ1.5倍頑張らなきゃいけないことになる。天皇杯での遠藤の動きを見て、ああいう動きが宮澤にできればなあと思った。ボランチもこなしながらトップ下っぽく前線に出ていってシュートを決めるっていう1人2役ができれば言うことはないんだけど、流石にそこまで要求するのはムリ(と言いつつ限りなくそれに近いことをやってほしいんだけど・・・)。
 久しぶりにインフォを覗いた時、R-梟さんが遠藤と明神のコンビのようにパサーと運動量で組むのではという書き込みをしていた。僕もイメージとしてはそれに近く、だからカズゥと宮澤ではタイプとしてはカブる可能性が高いとも思っていた。芳賀と宮澤なら組み合わせとしては悪くないし、安心感がある。

 ただ、それでも3人分の仕事があることには変わりがない。
 じゃ、どうしてガンバがうまくいったかというと、個々の能力というよりもルーカスの役割が大きいのかなと。ルーカスは最前線に張っているだけじゃなくて、たまに2列目に近い位置まで戻って守備をしたりボールを散らしたりしている(ように見える)ので、CHの仕事が3人分じゃなくて2.5人分くらいまで軽減できているのではないかと思う。始めから4-4-2じゃなくて4-2-3-1という見方だろ!って突っ込まれればそれまでなんだけど・・・。

 だから、パサー+守備専ってのは必ずしもそれがベストなんじゃなくて、トップ下がいないのをどうやってフォローするかであって、それがやりやすそうなのが芳賀+宮澤なのかなと思うワケで。宮澤とカズゥがタイプとしてはカブるんだけど、逆にそれは守備をしつつ時折前に出るという意識の共有をしやすいと考えることもできる。スパサカで岡田監督が「遠藤が右心房、長谷部が左心房」と言っていたが、宮澤とカズゥがそんな感じにハマってくれれば・・・。

 すっかり長くなってしまったので、CHについてはひとまずここまで。
 次に書く予定のCBでもCHについては触れることになると思います。


post by フラッ太

18:20

戦術厨の戯言 コメント(3)

暑苦しい’10コンサ妄想①。

2010年01月22日

 えー、開幕前の妄想全開ネタです。やたら長いです。ウゼェってなほどに暑苦しいです。
 余所様のブログをパクリまくりです。なので、忙しい方および戦術系ネタが嫌いな方はスルー願います。

 10年シーズンも始まって、開幕に向けて予想スタメンやシステムはどうなるのかというのは戦術厨としては妄想に走りたくなる格好のネタ。去年はクライトンがトップ下の4-2-3-1で、3の真ん中と2で作るトライアングルがどうなるかがカギという考えに基づいた。
 しかし、今年は2トップで行きそうだということと、今までの戦術系ネタの経緯からして、4-4-2それも4-2-2-2を基本に、FW,SH,CH,CB,SBごとに核になる選手ともう1人を誰にするかという相棒探しという考え方でいこうと思う。

 今回パクッたブログ:ゴン、先発あり?(whiteowlさん)

 ①FW  核になる選手:キリノ
 単純にゴール数の足し算でいくと去年18ゴールを挙げている内村が第一候補なのは間違いない。
 だが、内村には高さがないので、普通にキリノと横に並んだ場合だとサイドからクロスが上がった際にターゲットになれるかどうか?と不安になってしまう。縦に並べて去年同様キリノが(一応)ポスト役でこぼれ球を狙うというのであれば大きな問題にはならないかもしれないが、内村は最前線で“張らせる”よりもボールを持たせて勝負させるのが最も長所を生かせると思う。最前線で体を張るのを重視するのなら近藤の方が適しているようにも思える。ゴリ押し系の重戦車タイプっぽいし・・・。
 90分フルには無理でも、DFとの駆け引きといった経験値の高さやボールを受ける引き出しの多さはゴンが一番持っているはず。FWを“的”にするんだったらゴンの起用はアリと考える。サイズ的には上原が優れているんだけど、元気のようにがむしゃらに走り回ることができるか。途中出場はあるだろうが、スタメンとなると・・・どうだろう?

 ②SH  核になる選手:征也
 ひいき目もあるっちゃあるけど、出場試合数を考えて。
 最も気になるのは、「征也・岡本・古田をどう共存させるか?」ということ。岡本が離脱するまでは岡本左・征也右、古田がスタメンになった時は征也左・古田右という起用だった。岡本と古田はドリブラーなので石崎監督の好みに適ったのはあると思うが、果たして4-4-2になった場合に両サイドともにドリブラーを置くかどうかというのは考える必要があると思う。
 4-2-3-1の場合は3の両サイドがウィングっぽくドリブルで斬り込んで攻撃的にいく必要があるが、4-4-2の場合は積極的に攻撃的に行くよりも、むしろ守備とのバランスを考える必要がある(2ラインのディフェンスを考える時はなおさら)。去年、征也を左に回してでも起用したのは守備のことを考えてのことだったんじゃないかという気がする。岡本がフル出場が1試合もなく、古田も基本的には途中交代しているのに対して、征也はほぼ90分通して出ていることを考えても征也のスタミナがサイドの攻守に欠かせないと考えているのではないだろうか。
 また、これはFWとの兼ね合いにもなるのだが、点を獲りたい時に内村をSHに回しFWを1枚増やして変則3トップにするというオプションもあるんじゃなかろうかと妄想したりもするのだ。征也が縦に斬り込んでセンタリングを上げてキリノ・近藤(もしくはゴン)に競らせてこぼれ球を内村が狙う・・・というのはひいき目が強すぎるけど(苦笑)。

 いずれにしても、征也の相棒になるのはそのあたりをクリアした選手が入ることになるんじゃないかと思う。岡本に無理させないのであれば去年同様右に古田・左に征也で、古田はとにかく飛ばして全力プレーさせて、途中交代で試合展開によって誰かを投入するということになるのでは・・・と予想する。

 あー、長くなっちゃったなあ。
 あとどれくらいかかるかわからないけど、気長に暑苦しくいこうと思う。


post by フラッ太

12:00

戦術厨の戯言 コメント(4)

流石だなぁ、ガンバ。

2010年01月01日

 天皇杯・決勝。
 G大阪vs名古屋はガンバが4-1で快勝。
 どちらかというと名古屋サイドに立って、コンサならどうなるだろうかという視点で観た。

 もう、ガチャピン・・・じゃない、神様仏様遠藤様の試合。

 サイドアタックの多い名古屋。玉田・小川・マギヌン・杉本はほぼそのままコンサに重なる。
 準決勝もそうだったけど、名古屋は左右のサイドは強いが真ん中が見えない印象があった。
 そこで、ガンバはSHに厳しく行って名古屋のストロングポイントを消した、というのが全体的な印象。

 もしダニルソンが入っていればバズーカ砲を撃てるシーンはいくつかあったのかな、と。前半ポストに嫌われた惜しいシュートがあったけど、ああいう動きができる中盤の選手がいるかいないかが勝敗を分けたと思う。バスケットボールで三線速攻というのがあるが、名古屋は“二線速攻”で厚みがなかったように見えた(厳密には速攻ではないけど)。

 得点シーンは名古屋が個で、ガンバが組織で崩したという感じ。
 ガンバの先制点はピクシーをしてショッキングなゴールと言わしめた“魅せる”ゴールだった。思わず湘南戦の崩しのゴールを思い浮かべた。なんだ、コンサもガンバに劣らないじゃん。名古屋のゴールは玉田のふんわりパスが技アリ。ダテに代表のユニフォームを着ているワケじゃないところを見せてくれた。圧巻だったのは遠藤の勝ち越しゴール。内に斬り込んでシュートまで持っていくのは古田を思い浮かべた。なんだ、今年のコンサも楽しみいっぱいじゃないか。

 SHが内に斬り込んでシュートまで持っていく動き。
 征也びいきとしてはこれを最初に思い浮かべたのが古田だったのがちと淋しい。もちろん、古田や岡本とは長所が違うので一概に重ね合わせるのは無理があるんだけど、ああいう動きができないと“ただ縦にしか行けないSH”で終わってしまいそうな気がして・・・。

 まあ、おいおい今年のコンサの注目選手をあげていくことにしますか。
 


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15:47

戦術厨の戯言 コメント(3)

データで見る09コンサ②。

2009年12月18日

 今回のデータ拾いは疲れました。
 基本的にコンサと上位の比較をするというのは前回と同じ(前回はこちら)。

 テーマは先取点。

 まずは先取点を取った試合数と勝率、そして前半終了時リードの場合の勝率。

 コンサ:26試合 17勝 8分 1敗 0.654  17試合 13勝 4分 0敗 0.765 
 仙台 :31試合 26勝 3分 2敗 0.839  18試合 16勝 1分 1敗 0.889 
 桜  :32試合 26勝 4分 2敗 0.813  18試合 14勝 3分 1敗 0.778 
 湘南 :33試合 27勝 4分 2敗 0.818  20試合 17勝 1分 2敗 0.850

 引き分けが最も多いコンサだから勝率が最も悪くなるのはある程度予想できるが、実際に数字で見ると違いがよりハッキリする。これを公式サイトの状況別勝敗の区分で見つけた時には 「今までの労力と時間を返せーっ!」と夕日に向かって叫ぼうとしたんだけど、既に日がとっぷりと沈んでいた(泣)。51試合×4チームをいちいち手作業で調べたのは一体何だったんだ・・・と。

 気を取り直して、前回同様1-0からの分岐を比較してみる。
 1-0から2-0になったか、1-0のままか、1-1にされたかを拾うと・・・
 コンサ:26試合 11- 5-10
 仙台 :31試合 15- 9- 7
 桜  :32試合 14- 7-11
 湘南 :33試合 11-13- 9
 割合としてはそれほど差がなく、コンサと桜の1-1になる数がやや多いくらい。前回の時点で半分以上追いつかれたことを考えると進歩の跡は一応あると言えるのかな。昇格組に関しては仙台の優秀さが際立つ。桜・コンサが3試合に1試合の割合で追いつかれているのに対し、仙台は4試合に1試合。半分近く2-0にしているのは意外だった。

 1-1からの分岐を見てみる。1-1から2-1になったか、1-1のままか、1-2にされたか。
 コンサ:10試合 2--2
 仙台 : 7試合 2-3-2
 桜  :11試合 5-2-4
 湘南 : 9試合 2-3-4
 うーむ、1-1からの“突き放し力”はまだまだだなあ。仙台や湘南は数こそ少ないが、その代わり1-1になること自体が少ない。桜は得点力で圧倒してカバーしている。コンサはまだまだ中位の実力しかないということか・・・。1-0からの試合運びもそうだが、状況判断の甘さがあるのは否めない。

 では、先取点を取られた時はどうか?

 先取点を取られた試合はコンサ20、仙台19、桜14、湘南16とコンサが最も多い。
 さらに先取点を取られた試合を1-1にした、0-1のまま、0-2にされたの3つに分岐すると
 コンサ:20試合  -6-9
 仙台 :19試合 14-4-1
 桜  :14試合  8-3-3
 湘南 :16試合  8-3-3
 もう一目瞭然。先制されても追いつく“挽回力”がない上に、あっさり0-2にされる試合が多すぎるという粘り強さのなさ。いくら先行逃げ切りがコンサの傾向としてあるといっても、0-1から追いつけないようでは昇格チームに値しないといっていい。さらに、0-1→1-1ときてここから勝った試合が仙台と桜は多く(仙台:6/14,桜:5/8)、勝ち点を100に乗せたこの2チームは“逆転力”も持っている(湘南とコンサは1つ)。コンサも0-2からひっくり返したのが2つあるが相手は栃木と愛媛で本物とは言い難い。石崎監督が精神的支柱を欲しがるのもわかる気がする。

 もう、来年のテーマも“戦う“でいいような気がしてきた。
 攻撃面は内村を補強したので程度上積みは見込めそうだけど、守備面が不安だなあ・・・。
 ヒマがあれば守備面も見てみたいけど、とりあえず長くなったのでこのへんで。


post by フラッ太

14:00

戦術厨の戯言 コメント(5)

データで見る09コンサ①。

2009年12月14日

 データ拾いはけっこうメンドい。何せ51試合もある上に、昇格組まで含めるとそりゃもう・・・。まあ、カラダはすっかりジジイなので土日はブログをお休みしてぐったり。データ拾いはある程度早い者勝ちのネタでもあるのでさっさと書きたいところではあるんだけど今回は大まかに。

 09コンサの成績:6位 21勝16分け14敗 勝ち点79
             得点74 失点61 得失点差+13

 引き分けが富山と並んで最も多い。
           ホーム                アウェイ
 コンサ:11勝8分7敗 勝ち点41   10勝8分7敗 勝ち点38
 仙台 :19勝5分2敗 勝ち点62    13勝5分7敗 勝ち点44
 桜  :17勝5分3敗 勝ち点56    14勝6分6敗 勝ち点48
 湘南 :16勝8分2敗 勝ち点56    13勝3分9敗 勝ち点42

 仙台のホームでの勝ちっぷりが凄まじい。なのに、コンサのホームでの成績は・・・(泣)。
 成績もそうだが、イメージとしてもホームの方が「やっちまったなぁ・・・」っていうやらかし感が強い気がする。コンサの“ホーム力”が低いことは一目瞭然。ホーム力に関してはコンサが聖地厚別の復活を目指すのは当然としても、仙台と桜のホーム力が来年どこまでJ1で通じるかは興味のあるところ。

 ここまではJリーグの公式サイトから引っぱってきた。

 あと、コンサに関してはキリノが19点、その次は大伍の7点とキリノのゴールが飛び抜けて多い。1トップでほぼ1年通してきたのでキリノにある程度集中するのはわかるし、裏を返せばキリノが封じられると途端に得点力が激減する・・・というのも想像がつく。で、キリノがゴールを決めた試合と決めていない試合で比較すると・・・

 キリノがゴールを決めた試合    :15試合 10勝4分1敗 勝ち点34
 キリノがゴールを決めていない試合:36試合 11勝12分13敗 勝ち点45

 これも一目瞭然。4引き分けにはドームでのやらかし2試合(富山・鳥栖)が含まれるので前線で点の獲れるFW補強は至極もっともな補強と言えそう。去年ダヴィが封じられたらほぼアウトだったように、まだまだ外国人以外でゴールを決める力が足りない。このあたりは岡本・古田といった自分で仕掛ける選手に期待したいところ。もちろん征也にもだが。その意味では来年桜が香川が封じられた時にどこまで頑張れるかも注目かな。

 ・・・データ拾い頑張ろう。


post by フラッ太

10:31

戦術厨の戯言 コメント(0)

相棒探し。

2009年11月27日

 石崎監督続投というだけでも大変なのに、名古屋がダニルソンにオファーとかいうニュースまで流れて情報の整理が追いつかない(泣)。とはいうものの、前節の試合と石崎監督が体を張れるFWが欲しいというリクエストを出していたという話から、来期に向けてのカギは何かということを考えるとタイトルに挙げた相棒探しになるのかなあ、と。

 相棒探しの対象になるのは、キリノ・ダニルソン・そして残ればという前提で石川の3人。
 ダニルソンにオファーが来る前の時点での考えだったので、ダニルソンはちと微妙だが・・・。
 まあ、どういうコンビを組むかという視点で考えれば、さほど的外れではないと思いたい。

 キリノに関しては何を今さらって言いたくなる気がしないでもないけど、今までキリノの1トップを続けてきたのは基本システムがそうだったこともあるが、石崎監督のお眼鏡に適う最前線で体を張れるFWがいなかったことも大きいんじゃないだろうか。中山は先発出場が1試合しかないし上原は途中出場でパワープレーという起用だったし。
 1トップのキリノをサポートするべくSHが斬り込むとかトップ下がシュートもしくは裏へ抜けるという工夫が必要だったのだが、ヤスがケガで離脱し征也はイマイチ覚醒しきれず、クライトンは途中退団でハファエルはフィットするのに時間がかかった。一時期、大伍がキリノと2トップでけっこういい感じだったと思うのだが、SBが足りなくなり大伍を回さざるを得なくなった・・・というのが今年の全体的な戦いぶりだったと考える。

 ただ、岐阜戦はハファエルがけっこう効いていて、カズゥが抜け出てゴールを決めたあたりからも狙いとする動きはできてきているのかなという気はした。ダニルソンの1点目はキリノが体を張ったから生まれてもいるので、的になる電柱タイプのFWがいれば・・・っていうのは感じた。ハファエルが中央で岐阜の選手を引きつけることが出来たのでサイド一辺倒にならずにも済んだし。岐阜戦は必ずしもそうとは言えないかもしれないが、ダニルソン1ボランチの4-1-4-1にしたのはダニルソンに役割分担をハッキリさせるのと、前の人数を増やしたかったことがあったのか?

 キリノは最前線で体を張るよりも裏に抜けるなどしてヨーイドンで走らせた方がより活きると思うので、ここの補強は必要なのは納得かなあ。だけど、そんな都合のいい選手がいるかという問題の方が大きいよなあ。貧乏所帯だし(泣)。ダニルソンが来年もいるという前提で考えていたので、正直どうなるかが読めない。そんな中でも岩沼が左SBで結果を出したのがチームにとっては大きい。
 岩沼が定着すれば西嶋を右SBに回せるので大伍を前で使える可能性が大きくなる。2トップ気味にキリノと組んだのは大伍・宮澤。福岡戦の宮澤も捨てがたいが、宮澤には裏に抜ける動きがあんまり感じられないので個人的には大伍の方がいいように思う。石崎監督は宮澤に関しては真ん中で使うことを考えている気もするし。サイズ的には上原が化ければ面白いと思うけど、未だ先発出場がないしなあ・・・。

 あー、ちっともまとまらん。
 それもこれも名古屋がダニルソンにオファーを出すからだとヤツ当たりしてみる。
 


post by フラッ太

14:53

戦術厨の戯言 コメント(3)

もう1つの意味。

2009年09月28日

 昨日は「ここからだ!」というタイトルでエントリーした。
 昨日はネタに走ったので今日はマジメな話。「ここからだ!」というのは勝ち点差のこともあるが、試合内容の観点からの意味もあった。J1で戦うためには昨日のような内容のレベルを最低限維持してほしいというのが試合を見ての率直な印象だったんである。

 昨日の試合はチームとしての戦い方が垣間見えた内容だったように思う。
 闇雲に前線からプレッシャーをかけに行かず、ディフェンスもハーフラインを過ぎるまではわりと自由に持たせて自陣内に入って最初の縦のボールは厳しくといったようなメリハリをつけていたように思う。さりとてずっとドン引きリトリートというワケでもなく、前半15分ではキリノ・宮澤・古田が連係して前線からプレッシャーをかけていた。

 1点目は
・湘南の山口から永田のつなぎのパスが緩く大伍がインターセプトして宮澤へ
・宮澤がドリブルでボランチ・CBを引きつけサイドの大伍へパス
・大伍がダイレクトでゴール前へ入れる
・古田が飛び込むもGK・ジャーンが詰めていてシュートできずに隣のキリノへ流す
・あとはフリーのキリノが流し込むだけ
 とこんな感じ。
 崩す意図があって、崩しきって奪った価値の高いゴールだった。

 試合を見直しながら書いているけど、敵陣内ではボールを奪うというよりも自由にさせない、前に出させないことを心がけているように見えた。前に出させずに横に出させるうちにDFラインが押し上げるなどして選手間の距離をコンパクトにするという意図があったのだろうか?両監督がどういう思惑だったかは判らないけど、ソリマチンが「持たされている感じ」と言っていたように思ったよりコンサがガツガツ奪いに来ないので、ソリマチンとしては違和感を感じたのかもしれない。

 で、後半。2ラインでゾーンディフェンスっぽいシーンもあったりして。
 カウンター3発はいずれも不発。キリノの股抜き失敗はともかく、西嶋のアレはないよ・・・。12分のCKからの征也もパスじゃなくて自分でぶっちぎってほしかったなあ。そして阿部のバー直撃のシュート。吉弘が振り切られていたのは足を取られたのか?この時田原についていたのは大伍。前半開始直後のピンチも石川がサイドに出ていた時だったので、石川をつり出してDFラインを乱れさせるというのはこれからの対戦チームはやってきそうな気がする(←もうやってるか?)。

 キリノのPKは前半のPKがなければ恐らくあり得なかった。
 笛があったとしてもキリノのシミュレーション。村松はボールに行ってたし。2-0になってからはだいぶ安心して見ることができた。湘南はほとんど放り込みしかしていなかったし。そして寺川までいなくなったので大丈夫かな、と。曽根さんが中村のことでビビらせてくれたけど。日テレのデータ読み実況じゃあるまいし、自重してほしかったな(苦笑)。40分くらいからはセーフティーファースト。「出すな出すな、前へ蹴れ!」と言っていたのは誰だろう?砂川が切り返しまくりおちょくりまくり。湘南はさぞかしイラついたろうなあ(笑)。

 まず田原に当てて・・・というのは両チームとも頭にあったはず。
 田原を中心としたタテのボールの球際は厳しく行って、こぼれ玉を“挟む”ディフェンスで自由にさせなかった。完勝とまでは行かないまでも組織としての狙いがハマったという点では非常に意味のある勝利だったと思う。もっとも、序盤の阿部のヘディングとか危ないシーンもいくつかあった上に、後半のカウンターで決めきれないといったツメの甘さもあったので課題は依然としてある。

 が、このような試合が出来れば、という良い基準にはなったと思う。
 完封で締めたし、これまでの今年のベストゲームと言っていいんじゃないかなあ。

 


post by フラッ太

22:11

戦術厨の戯言 コメント(2)

カズゥとDFライン。

2009年08月28日

 DFライン、特にCBのコンビをどうするか?
 鳥栖戦は石川とチョウが組んだが3失点した(この2人だけが悪いわけではないけど)。
 原因の1つとしてカズゥの攻撃参加があったのではないかというwhiteowlさんの考察。
 ○バランス。 -第35節 鳥栖戦考-
 ○上里の左SB。

 思うところはほとんどはげおさんのコメントにある通りで、
>センターで出られず、左利きで、キャプテン、
>所属選手の中では左足という武器で性能が高い上里を、
>左サイドバックに入れざるを得ない…。

 というところだと思う。
 カズゥの左足は大きな武器。特にロングフィードで大きなサイドチェンジができる。だから、石川・吉弘・チョウ・西嶋というDFラインではなく左SBにカズゥを選んだ。カズゥは本職ではないので、ある程度は目をつぶりつつもカズゥの長所を生かそうとしたのではないだろうか。
 今のところはCBが枚数不足なのでカズゥの左SBの起用もアリだけど、曽田が復活するようだとカズゥは左SBは石川とのポジション争いにボランチだと宮澤との争いになるが、現実的には石川との争いになると思う。カズゥの左足が魅力なのは確かで石崎監督としても選手起用の優先順位は高いと思うが、守備的に行く戦い方だと本職を選ぶこともあり得そうな気がする。

 では、なぜカズゥを左SHに置かなかったのか?

 ここからは僕の妄想だけど、左SHに岡本を起用することが多かったことからして
 SHには自分でボールを持てる、とりわけドリブラーを置きたいのではないだろうか?
 カズゥは大雑把にいえばパス出し役で、自分で斬り込むタイプではない。
 なので、本来は切り札にとっておきたい砂川をスタメン起用して、右サイドは征也に縦に突破させる。大伍が岡山戦で2ゴールを挙げるなどFWとしての結果を出しているので、守備の意識は切らさないようにしつつもセカンドストライカー的に起用すれば前線の枚数はカバーできる。宮澤には守備に重きを置きつつ機を見て攻撃参加をする・・・。

 まあ、シロート考えなのでどこまで当たっているかは判らないけど、こんな感じで臨んだんじゃないかと。鳥栖戦もそうだったけど、カズゥが上がった裏をつくというのはアウェイの岐阜戦でも見られた。ただ三浦戦術と違ってSBに“追い越し禁止令”はないので、陣形を崩すリスクをかけて攻めに出ることで一時的でもどこかしら穴ができる。それが今回はカズゥの所だったということではないかと。

 詳しくはチェックしなかったけど選手交代はほとんどSHを中心としたMFが多い。
 SH1人、MF1人をボランチ(≒芳賀)と、あと1人という傾向があるので最後の壁としてのDFラインにかかる負担は大きい。というか、MFの4人が攻守に動き回るので自然と消耗の度合いが大きくなるので交代させなきゃならなくなっている状況なんだと思う。高いDFラインを維持して陣形をコンパクトにするためにもDFの守備能力が高くないと90分保たない。
 
 最近ではパス出し役へのプレッシャーがきつくなって、
 トップ下→ボランチ→SBとそのポジションが後ろになっているらしい。
 カズゥがどのように変わるかは大いに興味深いところである。



post by フラッ太

20:09

戦術厨の戯言 コメント(4)

香車と桂馬。

2009年08月26日

 普段拙ブログを読んでいただいている方にはもう察しがついていることと思う。

 そう、征也と古田である。

 この前の鳥栖戦は縦への突破を何度も見せて香車っぷりを見せつけていた。征也びいきとしては「それができるのはわかっている。もうひと越えがほしい!」という感じではあるのだが。いっそのこと征也と古田がフュージョンして“古田征幸”になってくれんものかとも思うんだけど、そうなったら周りが放っておかないだろうなあ。
 それはさておき、ポジション争いが厳しくなった今のコンサにおいて特に鎬を削るのがこの2人ではないだろうか。どちらを使うのか?という意味でも、共存させるんだったらどうする?という意味でも、これは妄想に困らないネタだ(笑)。

 征也と古田が同時にピッチに立ったのはアウェイの桜戦と緑戦。
 桜戦は大伍に代わっての出場。緑戦は征也が左SH、古田が右SHだった。この方も言っているが、石崎監督はシステムにはあまりこだわらず選手の能力を尊重した起用が多い。ダニルソンの1ボランチもその一環だと思うので、征也と古田を共存させるなら岐阜戦の起用からしてもSHで起用する可能性が最も高いとは思う(左右の位置はともかくとして)。

 が、岐阜戦は岡本がいなかった。岡本が戻ってくるとポジション争いは一層激化する。
 岡本・征也か、古田・征也か、岡本・古田か?これもなかなか悩ましい。縦への突破は征也に一日の長があるがここまでノーゴール。ゴールの匂いは古田の方により感じる。岡本と古田が共にサイドから斬り込むというのも見てみたい。

 ・・・待てよ。征也が香車で古田が桂馬なら征也が右SHで古田がその隣りって線はないか?
 そうなると、古田と宮澤(もしくは大伍)とのポジション争いかあ。これはさすがに古田に分が悪いんじゃ。今のシステムだと大伍と宮澤のポジションには相当負担がかかる。アタマも体も高いレベルが要求されるし、攻守にフル回転しなきゃならない。

 まあ、何にせよあちこちでポジション争いが勃発することは良いこと。
 DFラインも曽田が戻ってきたらカズゥが弾き出されることもあるように思う。
 
 
 


post by フラッ太

14:09

戦術厨の戯言 コメント(4)

守備的遊撃手。

2009年08月14日

 緑戦でのダニルソンの動きをはげおさんは“ハーフリベロ”と表現していた。
 ダニルソンのあの無双っぷりを端的に表現するのはなかなか難しいんだけど、
 強いて言うなら「潰し屋」「守備的遊撃手」かなあ。

 潰し屋というとハードタックルで相手選手を止めるといった体格差にものを言わせてしまう感じだけど、それだけじゃなくて気がついたら間合いを詰められてボールをかっさらわれた・・・というような速さで奪うイメージも加えたい。なので、遊撃手という言葉を用いてみた。ダニルソンの場合はスピードがハンパじゃないので高機動型になるのかな(苦笑)。

 僕の場合、ボランチという言葉からイメージするのは
 ①DFラインの前でいわゆるバイタルエリアを相手に活用されないようにスペースを埋める
 ②バイタルエリアにボールが入るのを防ぐ
 ③ドリブルで侵入してくる相手選手を止める
 ④ルーズボールを拾いまくって相手の攻撃の芽を摘む(厚みをなくす)
 その上でパスをつないだり出すことができればなお良い。

 が、ダイジェストを見た限りでは必ずしもバイタルエリアに張り付いているわけではなかった。

 緑戦のダイジェストではえらい高い位置でボールを奪ったりしていた(DFラインが高かったこともあるけど)。だから「なんでそんなとこにいんだよ!お前ボランチだろーがっ!」とか「なんでそっから追いつけるんだよっ!」とか「は、速いっ!札幌の14番は化け物か!?」といった具合で緑は半分涙目だったんじゃなかろーか。ヨーイドンのシチュエーションで距離的に多少不利な状況でも勝っちゃったりしていたから。

 こぼれ玉を拾うのは持久力によるところが大きいと思う。そういや、全盛期のヴェルディの北澤は中盤のダイナモって言われてたっけなあ。サカつくで何度もお世話になったっけ(笑)。ただ、ダニルソンの場合はスタミナに加えて速さがあるから、普通なら考えにくい1ボランチが成り立っちゃう。さすがに後半途中から芳賀を入れてダニルソンの負担を減らしにかかったみたいだけど。

 石崎監督がダニルソンの高い身体能力を活かして、1ボランチでまずボールを奪うことを優先させることでダニルソンの“リミッター”を外したと考えればいいのかな。石崎コンサはチャレンジ&カバーなので、宮澤や大伍がフォローしたりDFが積極的に前に詰めることで空いたスペースはそれほど気にすることはなかったとも思うし・・・。

 緑戦ではロングフィードはそこそこあったが、ハッキリ攻撃参加といえる場面は少なかったように思う。もし、ダニルソンがドリブルで上がっていってドッカンミドルまで決めた日にゃそれこそ“完全覚醒”で大争奪戦のゴングが鳴り響くんじゃないかと。その姿が思わずジェラードとカブったってのは飛躍しすぎかな(笑)。

 石崎戦術とダニルソンの1ボランチの相性は守備に関してはかなり良さそう。そのぶん、大伍と宮澤のポジションが大変な目に遭いそうだけど(苦笑)、宮澤がいるぶんには何とかなりそうな気もしている。ここにハファエルをどう組み合わせるかというのもあるけど、それは稿を改めることとして・・・。


post by フラッ太

12:00

戦術厨の戯言 コメント(5)

やっぱり諸刃の剣?

2009年08月11日

 新システムの4-1-4-1で緑に勝った石崎コンサ。
 僕としては4-1-4-1というよりも4-1-2-3と捉えていたのだが・・・。
 まあ、そんな細かい話はおいといて、既に当たりクジを引いたなという気持ちなのだがダニルソンはまだまだ上を目指せる余地があるように感じた。どっちかというと守備専タイプと考えていたんだけど、緑戦でのキリノへのセンタリングや何回か見せたロングフィードを見るにつけ、ただの守備専では終わらないように思う。だからこんな妄想もしてみたりするんだけど(苦笑)。マケレレ・・・じゃなくてダーヴィッツに近いかなあ?(違ったらゴメンなさい)

 前フリはこれくらいにして、
 開幕前には4-2-3-1の3の真ん中とボランチで作るトライアングルがカギになると予想した。
 (詳しくはこちら。)
 で、クライトンの退団に伴って4-4-2へとマイナーチェンジして大伍とキリノの連係に可能性を見いだし、宮澤とダニルソンの高い潜在能力を買って宮澤をボランチよりもやや前の位置でプレーさせることにより、4-1-4-1へと“進化”したと僕は捉えている。もしかして、この布陣を見越して宮澤とダニルソンを組ませていたとしたら・・・。石崎監督の眼力恐るべし!というのは飛躍しすぎかな(苦笑)。

 このシステム変更によってもたらされるメリットは、
 大まかに言うなら柔軟性が格段に上がったことにあると思っている。

 クライトンがいた頃はいわば戦術クライトンが最後まで抜けず、“各駅停車”や“渋滞”がたびたび発生していた。4-2-3-1のはずが時に4-4-1-1のような感じになって、個人的には手詰まり感がかなりあった。しかし、このシステム変更によって玉離れが良くなり、相手DFにとっては狙いどころが絞りにくくなったように思う。4-1-4-1よりも4-1-2-3という捉え方をしたのは緑が3バックという“奇策“に出たためにSHがより高い位置でプレーできたことと、古田が征也と違って縦のプレー以外でゴールに貢献できたことが大きい。
 ともあれ、クライトンを頂点としたトライアングルはほとんどその形を変えなかったのに対して、ダニルソンを中盤の底に置いた逆三角形はダニルソンが基本的に守備専門っぽいのは変わらないが、ダニルソンの前にMFを2人置くことによって(緑戦は宮澤と大伍か?)形を変えて柔軟に対応できた・・・ということだと思っている。ダニルソンにとっても「まずは守備」という考え方になり、役割分担が明確になってやりやすかったのではないだろうか。

 柔軟性というのは選手起用の面でもプラスに働く。
 キリノの1トップ、ダニルソンの1ボランチはそのままとして、MF4人の起用の自由度が格段に上がるし競争も激化する。緑戦をベースに考えると、芳賀を入れてボランチを2枚にするというのもあれば、1ボランチはそのままで・・・というのも状況によってはアリだろう。スタメン争いもSHは古田・征也・謙伍・岡本あたりで競争になるだろうし(もちろん砂川も控えにいる)、ダニルソンの前の2人(≒攻撃的MF、OH)は宮澤・大伍にハファエルが加わるだろう。ただ、ハファエルはまだ加入して日が浅く、守備もサボれないのですぐに割り込めるかは疑問符がつくところだが・・・。チョウが出場停止から戻ってくると、カズゥもスタメンが安泰とは言えなくなるかもしれない。

 ただ、いいことばかりではない。致命的な弱点がある。
 大方予想がつくことではあるが、ダニルソンのイエローカードだ。
 ただでさえダニルソンはダントツにカードが多い。出場停止を除いた27試合でイエロー13枚、レッド1枚。単純計算でほぼ2試合につき1枚の驚異的なハイペース。Jのレフェリングに問題が多いのも事実だが、いくらなんでもこれはちょっと多すぎる。ダニルソンの代わりに1ボランチができる選手がコンサにはいない(J全体だっているかどうか・・・)。つまり、戦術ダニルソンに陥る危険性も秘めているということになる。

 ダニルソンの能力の高さ故の悩みとも言えるが、ダニルソンがいない時の布陣がどうなるか。
 宮澤+カズゥのダブルボランチで4-4-2にして凌ぐという可能性が最も高いと推測するが、いずれにしてもダニルソンの1ボランチという布陣はこれまでの4-2-3-1の発展型でありながら、同時にダニルソン・スペシャルともいうべき性格が強い。それでも、同じ諸刃の剣ならこっちの方がまだポジティブに考えられる。もうダニルソンのイエローは必要経費と割り切った方がいいかも(苦笑)。それだけ観ている側にとっては魅力的なんだから。

 だから、ダニルソンが欲しけりゃ10億持ってこい。
 強奪から最もガードすべきはダニルソンだ。腹黒な三上さんの腕の見せどころでもある。


post by フラッ太

00:09

戦術厨の戯言 コメント(7)

クライトンと征也と4-2-3-1②。

2009年07月10日

 で、どないしたらええんや!って話になるワケなんだけど。

 クライトンをボランチに持ってこれるならたぶんそれでおしまい。
 ただ、石崎監督はクライトンは3の真ん中の位置から動かすことはないと思う。
 でも1トップだと今のままでは前の枚数が足りない。最近は岡本OUT→中山INで2トップにシステム変更という選手交代が多くなっている。4ゴールを挙げている岡本ですらフル出場は1度もない(!)。だったら初めから3-5-2でいけば・・・となりそうだけど、3-5-2だとサイドの選手は1人しかいないから攻守において負担がデカくなる。

 今さらかい!とツッコミが入りそうだけど、石崎監督は攻守においてサイドをかなり重視している傾向があるように思う。なので、キックオフの時点ではバランスを崩さない4-2-3-1で始めて、点が欲しい時に3-5-2にシステム変更をするというのが今の戦い方なのかなあと思っている。仙台戦では1-0からこのシステム変更を行った。石崎監督のコメントからもサイドが薄くなるのは覚悟の上での選手交代とみるのだが・・・。岡本については中山と交代して前線で起点を作りつつ、高さでアタック作戦という意味合いもあると思うので一概に機能していないとは言えないけど、SHがイマイチ攻撃に絡めていないなあという気はする。

 で、これも以前に書いたことなのだが、
 開幕戦のように征也をSBにコンバートするというのも1つの方法なんじゃないか、と。
 (→「征也のSBコンバートはあるか?」「征也に求められるのは・・・。」)
 征也も少しずつ進化しているとは思うんだけど、ノーゴールなもんだからどうしてもそんな考えになってしまうんだよなあ。今は西嶋が右のSBに入っているが、左のSBの時はけっこう高い位置まで上がってクロスやセンタリングを上げていたように思う。つまり、攻撃に関してはサイドの選手が高い位置をとって押し上げることで前線の人数を増やしているように思える。
 一昨日の試合では芳賀が右SBに入っていたと思うが、石崎戦術だとSBがSHを追い越す動き、いわゆるムダ走りで攻撃参加するとなると何度も長い距離を走らなきゃならなくなるので逆に芳賀や征也くらいしかできないんじゃないかって気もするのだ。征也はスタミナはたぶん大丈夫だと思うし、イメージとしてはセクシーさんの長友と鹿島の内田のイイトコ獲りって感じかな(←それができりゃ苦労しないってば!)。芳賀がゴールを決めたというところに開幕戦の征也や謙伍を重ねてしまうんである。

 また、これからの補強という側面もある。
 もともとコンサはSBの選手層が薄い。坪内や平岡はレンタル返却、池内は契約満了となった。レンタルではチーム力が上がらないという考え方もあっただろうけど、貧乏所帯なので残したくても残せなかったのではないだろうか。SBは一番補強したいポジションだと思うのだが、もともとSBはどこも人材不足で出せる余裕のあるチームがあるとは思えない。
 今年の外国人選手が完全移籍ということからも補強選手は将来的に完全で獲ることが前提となるだろう。SHであればチャンスを掴みたい選手はSBよりは多くいるだろうし、ピンポイントの補強としてはまだ可能性が高いんじゃないかな、と。古い話だけど、松橋の名前が一時期出ていたのである程度リストアップはしているとみるが。謙伍や横野がポジションを掴めれば理想ではあるんだけど。上原はSHというよりパワープレー要員みたいだし・・・。

 長々と書いたわりには今いる選手の覚醒待ちという、
 全く持ってありきたりの結論になってしまったのが何とも(汗)。
 大風呂敷は広げるもんじゃないなあ・・・。


post by フラッ太

10:00

戦術厨の戯言 コメント(4)

クライトンと征也と4-2-3-1①。

2009年07月09日

 えー、アクセス数が大台に乗りました。改めて感謝!
 で、調子に乗って久しぶりに戦術厨全開なネタで行こうかと。

 すいとこびっちさんが触れていたけど、
 クライトンがいることで攻撃が各駅停車になっているように思う。
 それに加えて「渋滞」まで引き起こしているような気さえする。

 その渋滞を引き起こしているのが右サイド。
 癖なのかはわからないけど、パスの時はあまり目立たないがクライトンはドリブルの時は右に流れる傾向があるように思う。相手チームとしてみればクライトンはやはり怖いので、DFラインの前の選手(≒ボランチ)が抑えにかかる。すると、クライトンがマーカーを引き連れていくことになり敵味方とも選手が増えることになる。

 そこまではいいのだが、征也が縦に斬り込んでゴール前に出すというプレーが多いために、DFに弾かれてCKとなってしまうことが多いのではないかと思っている。ましてや、センタリングの行き先は1トップのキリノをケアしておけばほぼOKという感じで、相手DFも対応がしやすくなっているからなおさらだ。岡本が内に(≒横に)斬り込んでいくプレーが多く、ここまで4ゴールを挙げているのもこれと無関係ではない・・・はず。

 クライトンがボールを持てる選手であることは疑いがない。
 それ故にクライトンに預ければ安心して動けるという面はあると思うが、その動き出しのバリエーションが少ないと最後の所で防がれてしまう。これに関してはぶっちゃけ「征也、もっと勝負しろ!」っていう実にワガママな結論にしかならないんだけど(汗)。当人だってそれは意識しているだろうし・・・。
 また、キリノは「抜ける」タイプの選手というのはだいぶわかってきているので、あらかじめDFラインを低くしてGKとのスペースを消されてしまうとキリノが活きてこないというのはあるのかな、と。クライトンがキリノを囮にして抜けてシュート、っていうのがイマイチ想像できなくって。クライトンはゲームメーカーというかパサーというイメージが抜けないからかなあ・・・。

 以前に、3の真ん中とボランチ2人で作るトライアングルがどこまで機能するか、
 また、クライトン・ダニルソンともう1人が誰になるかがカギ、と書いた。(→妄想全開!09コンサ①。)
 石崎監督はこの記事からするとどうも宮澤を高く評価しているようだ。SBが薄いというチーム事情もあるが、大伍をSBに回して宮澤をボランチで使う時は上里を左SBにという起用が多い。もっとも、これはNHKの特集でも言っていたことだが、攻撃の起点を増やす狙いがあるように思う。上里には左足で正確な長いボールを出せる能力もあるし、このあたりはまずは守備だという三浦流と守備を重視しつつ攻撃にも期待するという石崎流の違いが現れているようにも思う。

 ダニルソンは守備はかなりやれるようになってきていると思うので、宮澤とクライトンがうまくポジションチェンジをできるようになれば4-1-2-3っぽい感じでできないかなあと思うのだが・・・。クライトンが「君臨」したままで前の枚数が足りず手詰まりになっているのがコンサの現状とみる。

 すごく長くなったので、それを打開するためには・・・というのは次回に。


post by フラッ太

00:24

戦術厨の戯言 コメント(3)

異才。

2009年06月30日

 「いさいを放つ」という漢字書き取り問題では「異彩」がたぶん正しい。
 が、「異才」を持っていると最も感じさせてくれるのが宮澤裕樹だと思う。
 それは世代別代表に選ばれていて周りよりも優れているというのでは必ずしもなくて、
 他とはちょっと違った見方ができるといったほうがより近い。

 例えば「ナ・ニ・ヌ・ネ・ノで始まる国の名前を答えなさい」と問題が出された時、
 たいていの人が答えるのはナイジェリアとか日本、ちょっとヒネってもノルウェーだと思う。
 でも、宮澤はニジェールとかニカラグアとかごく普通に答えてしまうような感じ。
 同じ問題でタ行だと同じ「チ」でもチリとかチュニジアじゃなくてチャドとか
 もしくはツバルなんていった具合に「え、そっち!?」という答えを出しそうな感じ。

 クライトンが欠場した徳島戦と鳥栖戦。宮澤はキリノと2トップを組んでFWとして出場した。
 徳島戦でのキリノへのあの変態スルーパスは宮澤以外にはまず出せない。
 鳥栖戦でも「そこを通すのかよ、オイ!?」っていう征也へのスルーパスを出していた。
 鳥栖戦のやつは砂川でも出せるかなという気はしたけど・・・。

 宮澤はとかく「シュート打て!」といった感じでヤリ玉に挙がることが多い。
 FWとしてはそういう姿勢が必要であるとは思う。が、今はボランチに入ることが多いからかもしれないが、宮澤にはFWと点獲り屋という言葉がイコールでつながらないイメージがある。「いいからオレ様によこせ!」っていうのとは対照的な優等生っぽい選手というか・・・。
 かつてコンサにはフッキとかエメルソンとかダヴィとか「ひとりでできるもん」的なFWがいたが、コンサ生え抜きのFWとしてはそういうタイプのFWは新居くらいかなあ。ジュビロの中山雅史のような強引さがない。いや、あるのかもしれないけどそれが表に出てこない。

 宮澤は前を向ける時には良いプレーができているような気がする。これが関係あるかどうかわからないし、別に心理学者でも何でもないけれど、宮澤のプレーの選択肢は「オレが決める!」っていうんじゃなくて、次のプレーが易しくなるようなプレーを最も優先しているんじゃないかなあ。だからPA内でもシュートがファーストチョイスにならない。そしてそれが積極性がないとかFWらしくないっていうイメージがついてしまう理由になっているんじゃないか、と。

 グダグダ書いてきたけど、いろいろな意味で殻を破らなきゃいけないっていうのはある。
 蹴馬鹿さんが書いていたようなハジけ方もアリっちゃアリだけど、
 どっちかというとそれは岡本のほうがキャラとしては合いそうだし・・・(笑)。

 素人がプロを上回る時はある。が、悲しいかな素人はそれを維持することができない。
 素人が思うよりもずっと高いところに線を引いて、それを長い間維持することが出来る。それがプロなんだよ。
 ・・・というような文章を読んだことがある。
 ちょっと前に宮澤に減量指令が下ったというニュースを目にした。宮澤にはキツい話で耳の痛い話かもしれない。プロだって息抜きは必要だ。それでもプロならばやらなくてはならないこととしてはいけないことがあるはず。自覚は当然持っているだろうけど、それがもっと幅広くより高いレベルで必要な段階にあるのだと思う。

 代表に選ばれるのだから素養は間違いなくあるはず。
 必要な選手ではなく、欠かせない選手になってほしい。

 まあ、ダイエットの話をこっちに振られるとすんごく困るんだけど(汗)。
 


post by フラッ太

15:42

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