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第52節・水戸戦から ~さよならJ2~

2007年12月02日

僕達にとって特別なものとなったこの試合。
たぶんほとんどの人たちが対戦相手のことなど考えていなかったのではないでしょうか。
こんなことを言ってはいけないのは十分にわかっていますが、
この試合に限っては、相手チームはどこでも良かったのです、
水戸でも、徳島でも、福岡でも、湘南でも。
自分自身との戦いが全てでした。

ただ、そうは言っても相手があってこその試合、
自力昇格を賭けて始まりましたが、明らかに選手の動きが悪すぎました。
緊張からなのか、失点してはいけないという意識が強すぎたのか、
FWと中盤が間延びしてしまい、攻めては単調に、
守ってはそのスペースを相手の攻撃的な中盤の選手に支配され、
全くといっていいほど機能していませんでした。
立て直すきっかけをどうやってつかむかと思っていた矢先の(多分)最初のコーナーキック。
こういう時のセットプレーは非常に嫌なのですが案の定、ボールが札幌ゴールに吸い込まれてしまいました。
ただ、まだ運があるなと感じたのは、1つはこれで札幌は攻めるしか無くなったこと。
そしてまだ時間がたっぷりと残されていたこと。
完全にペースを取り戻したとはいえないまでも徐々に攻守共に札幌ペースとなってきて迎えた前半終了間際、
セットプレー崩れから中央で砂川の胸トラップ(胸パスではないよね)をかっさらったダヴィが同点ゴール。
前半のうちに同点に追い付いたのは非常に大きかったと思います。

後半、引き分けでも自力昇格となる札幌のゲームプランが非常に難しかったところで、
監督からどのような指示が出ているのか、選手の意思統一はできているのか、
前半とはまた違った心配が胸をよぎりましたが、後半14分に砂川に代えて岡本を投入した事で、
まずは勝ちにいくんだということがスタンドにも確実に伝わりました。
そしてその岡本のファーストタッチが惜しくもサイドネットとなった思い切りの良いシュート。
自分の仕事がわかっているプレーで、チームがスタンドが一気に活気付きました。
そして勝ち越しゴールもその岡本から。
ゴールキーパーまで届かない位置に出したロングパスから
ダヴィが強さとスピードで相手DFを振り切り、
ゴールネットを上に突き破るかのような豪快な「昇格決定ゴール」
シーズンの残り7分で、昇格と優勝を同時に手に入れることとなりました。

たぶん、シーズン中の1/48の試合であれば、
監督に手厳しい評価を受けたであろう内容だったかもしれません。
けれど、この試合ばかりは内容より結果だったのですから、良しとしましょう。


自分自身、
人目をはばからずもっと号泣するかと思いましたが、意外と涙は少なかったです。
J2にいるのが長すぎたせいでしょうか?
J1での戦いに不安を感じているからでしょうか?
安堵の気持ちの方が強いからでしょうか?
やり遂げた満足感からでしょうか?
今はまだわかりません。
ただ、J1での戦いのスタートラインに立ったことは間違いありません。
今年と同じように、今年以上にチームをサポートできるよう、
自分も成長していきたいと思います。

もう、この舞台には戻らないために。


post by kabao

22:09

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