決勝トーナメント１回戦

　日本 ２対３ ベルギー


相手ゴールキーパーのスローから始まった、

ほんの１０秒ちょっとのあの出来事が、

まるでなにかの動画か、ＶＴＲか、

そんなようなものを見ている感じでした。


誰も止めることができず、

誰もボールに触れることすら許されず、

あっという間に日本のゴールへ。


９３分間、

研ぎ澄まされたサッカーを魅せていた日本に、

いったい何が起こったのでしょう。



同じ負けでも、

３点先制されて２点返しての３対２もあれば、

取られて取り返しての３対２もあれば、

今日みたいな３対２もあるけれど・・・


後半アディショナルタイムに、

あんな形で、

あんなゴールで。


延長に突入しからといって、

ＰＫまでもつれこんだからといって、

勝てたとは限りませんし、

もっと酷い負け方を喰らっていたかもしれません。

でも･･･。



これまで３度のベスト１６の中で、

最もベスト８に近づいたのも事実ですし、

それでもベスト１６の壁を超えられなかったのも事実。


悔しくて、

悲しくて、

残念。

南アフリカ大会以来、

８年ぶりに、

決勝トーナメント進出を決めた、

日本。


やりました！

おめでとう！


日本の試合終盤の運び方が、

物議を醸しているみたいですが、

ルールの妙であり、

リーグ戦の妙であると思います。


さらに言えば、

あの試合運びは、

両チームが、

ＷＩＮ-ＷＩＮの関係でなければ成立しないことも、

声を大にして言いたいです。

もっと言えば、

日本は、

リスクを背負って、

あの試合運びをしたということも。


２年前の札幌-金沢戦でもありましたが、

時にそういうシチュエーションになることは、

十分にあると思います。

そこで、

どういう選択をするか。

ルールに沿って、

どういう選択をするか、だと思います。


あの場面、

攻めに出て失点をし、

決勝Ｔ進出を逃していたら、

そっちの方が、

批判を受けたことでしょう。


そういう意味では、

ギリギリの状況の中で、

ギリギリの選択をし、

それが、

決勝Ｔ進出につながった,

そんな判断だったと思います。

素晴らしい試合、

素晴らしい内容、

素晴らしい結果でした。


　日本 ２対１ コロンビア


とにかく結果が全てのＷ杯本大会。

相手が１１人であろうが、１０人であろうが、

世界を相手に、

追いつかれて引き分けの勝点１ではなく、

勝ち越しゴールを奪っての勝点３。


ピッチにいる１１人、

ベンチ、

スタッフ、

全てが、

体も、

技術も、

心も、

ひとつに戦っているのが、

テレビの画面を通じて十分に伝わってきました。


開幕戦勝利、

南米勢からの初勝利、

おめでとうニッポン！

西野監督が就任して３試合目。

初ゴールが生まれ、

初勝利となりました。


　日本　４対２　パラグアイ


大幅にメンバーを入れ替えて臨んだ試合。

このメンバーの入れ替え、

本番で起用可能な選手の見極めのためだったのか、

サブ組にチャンスを与えたものだったのか、

それとも、

この試合のスタメンがレギュラー候補なのか。


監督の考えているところは分かりませんが、

１戦目より２戦目、

２戦目より３戦目、

メンバーや対戦相手の違いはありますが、

目に見えて良くなっていました。


チームとしてやろうとするプレーに意思を感じましたし、

何よりも見ていて楽しかったです。

そんな試合で結果も残したのですから、

評価しない理由がないのではないでしょうか。


乾選手、香川選手、柴崎選手。

本当に躍動していました。


昨日の結果で、

西野監督はどう考えているでしょう。


決断をしたか。

迷いが大きくなったか。


本番まであと１週間。

Ｗ杯前最後のテストマッチ＠パラグアイ戦。


開幕直前でのゴタゴタで、

盛り上がりに欠けるところもあるかもしれませんが、

悪いのは監督でも選手でもありません。


それでも、

日の丸を背負って戦うのは、

監督、スタッフ、

そして、

２３人（+２人）の選手達。


本番までの限られた時間の中で、

今できることは、

チームのよりどころを確立すること。

そして、

チームの一体感を高めること。


結果に対する評価はＷ杯が終わってからで良いと思います。


今は信じて期待すること、

そして、

応援することのみ。


頑張れニッポン！